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かかとの可動改造で「オージェ・アルスキュル」初登場シーンを再現【『ファイブスター物語』電気騎士伝説、再び】

2023.09.13

オージェ・アルスキュル 【ボークス 1/100】 月刊ホビージャパン2023年10月号(8月24日発売)

かかとの可動改造で「オージェ・アルスキュル」初登場シーンを再現【『ファイブスター物語』電気騎士伝説、再び】

かかとの可動改造で初登場シーンを再現する

 試作MHにしてシュペルターの兄弟騎、オージェ・アルスキュル。その性能はK.O.G.やL.E.D.ミラージュに準ずる。後のミラージュ・シリーズやK.O.G.へと受け継がれた名騎「プロトタイプ・ナイト・オブ・ゴールド」を1/100でキット化。キットは最大の特徴である両肩のアクティブバインダー・システム「オージェ・バインダー」を極力少ないパーツ数で美しく造形。さらに内部フレームの可能な限りの一体化で関節を強化し、可動と強度確保の両立を実現している。作例は劇中で印象的だった初登場シーンを再現するため、かかとの可動ギミックを再現している。

オージェ・アルスキュルの正面全体画像
オージェ・アルスキュルの背面全体画像
▲ キットは脚部のランダムスレートの開閉を選択式で再現(作例は開状態を選択)。頭部形状は「月刊ニュータイプ」ピンナップでお披露目されたイラストを忠実に造形。両肩のラウンドバインダー・システム「オージェ・バインダー」は、細やかなディテールはそのままにシルバーの部分が前後2パーツ構成となっており、より組みやすさを優先。その他トップヘビーなウエイトバランスを考慮し、関節は強度を重視。適度なパーツ一体構成で、しっかりとした立ち姿を楽しむことができる
▲ 頭部はAの凸マークを削ってならしデカールを貼り付け。塗り分け部分をナイフやタガネでケガいて彫り直し、マスキングしやすくしている
▲ アンクルアーマーのひし形マークや手甲のAマークも平らにならして、デカールを貼りやすくした
▲ かかとはフレームから切り離して1.5mmの金属線を差し込み可動式にした
▲ 実剣(スパイド)の他に初登場時に携行していた光剣も用意されている。光剣の刃はグラデーション塗装で発光しているような演出を行った
▲ 「オージェ・バインダー」は脱着が可能で、取り外した形態も再現できる仕様となっている
光剣を持ったオージェ・アルスキュルの画像

【カラーリングデータ】

白=ホワイト+タン+イエロー
フレーム=シルバー+パープルをドライブラシ、上からクリアーブラック→クリアーブラウン(ガイアノーツ)+純色シアンをコート
赤=ブライトレッド(ガイアノーツ)
肩部赤=クロームシルバー(フィニッシャーズ)、上からディープクリアーレッド+クリアーオレンジ
銀=クロームシルバー(フィニッシャーズ)
スネ等グレー=ネイビーブルー+蛍光ピンク+ブラック


 久しぶりのF.S.S.特集とのことで、僕の担当はオージェ・アルスキュルです。メッキなしの通常版になります。
 本キットは重量の大きいアクティブバインダー・システム「オージェ・バインダー」をキッチリ支えるために肩~胸~腹部が一体となった、パーツ数を極限まで抑えたキットとなっております。そのアクティブバインダーや内部装甲、左右の胸装甲なども一体化しており、組み付け・バランス調整等の仮組み作業は行いやすいキットといえるでしょう。そのぶん、塗装・マスキング、組み付け作業はかなりハードルの高い作業の連続なので、そのあたりじっくり時間をかけて取り組んだほうがよいキットとなっています。
 組み付けピンも細くカリカリの渋み調整なので、ピンの先を丸めてハメやすくしておくとより組み立てやすくなります。僕は3ヵ所ほどピンを折りました。また細いピン先からゲートが伸びているので、パーツカット時にピンを切らないように注意が必要です。スネ後ろ側のピンを切ってしまいました。似た形状の部品で左右があったりするので、見えない部分にマジックとかで部品番号を書いておくとよいでしょう。ちょっと塗料が被っちゃっても油性マジックなので浮いてきて判別できます。
 今回各所のAやひし形モールドの塗装はデカールを使用することにしたので、該当箇所のモールドを削り落としています。パーツ数を減らして一体化した部品構造のため、本来塗り分けラインの部分が抜き勾配で埋まっています。足や頭部側面等、目立つ部分はナイフやタガネで彫り直しておきましょう。
 今回唯一改造したのが足首のかかと部分。ここも左右のフレームが一体化しており、取り付け角度が決まるぶん、無可動状態となっています。箱絵のシチュエーションは、劇中内でサイロから登場する初登場シーンをイメージしていると思うのですが、そのポーズを取れるように1.5mm金属線を差し込んで可動式にしています。ピンバイスで穴を開けて金属線を差し込んで、左右を接着してから根元の可動部をレザーソーで切断していますので、左右の角度はバチピタのままになっています。ついでにホワイトのアイゼンパーツもふたつのピンの真ん中で切り取って、アイゼン部のピンを飛ばせば後ハメできます。
 各パーツを600番で仕上げてサフ→ブラック→クリアー→本塗装の順で塗っています。ブラックのあとにクリアーを吹くのが俺流儀。表面処理の保険みたいなものです。
 結構メジャーなモーターヘッドはキット化されてきたので、次のアイテムが楽しみです。ボークス製の焔星とか欲しいですねー!

オージェ・アルスキュルの正面全体画像

ボークス 1/100スケール プラスチックキット
“INJECTION ASSEMBLY MORTAR HEADD SERIES”

オージェ・アルスキュル

製作・文/柳生圭太

オージェ・アルスキュル

●発売元/ボークス●9680円、発売中●1/100、約25.2cm●プラキット●原型/造形村F.S.S.プロジェクトチーム

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柳生圭太(ヤギュウケイタ)

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