満を持して登場したハセガワの1/72「バトロイド ミリア機」を腰回りの加工でアクション性を向上させて製作
2023.08.22VF-1J スーパー バトロイド バルキリー“ミリア”【ハセガワ 1/72】 月刊ホビージャパン2023年9月号(7月25日発売)
ハセガワ1/72バトロイドが20年ぶりにアップデート!
ハセガワの1/72 VF-1バトロイド形態の初出は2002年といまや20年選手ではあるものの、その繊細なディテールとシャープなスタイリングは今なお名作との評価が高い。このたび、1/72のバトロイド形態ではまだ発売されていなかったミリア機が満を持してリリースされたのだが、なんと成型色の変更にとどまらず、20年ぶり(!)のアップデートとなる新規部品…腰のひねりを可能にする胴体パーツとTVアニメ準拠の丸指パーツなどが追加されているのだ。今回はマクロス好きモデラー・にっけが作例を製作。腰の回転をより効果的にするための工作を施し、アクション性能を向上させている。
■エースのミリア!
どーもにっけです! 今回はハセガワのVF-1Jスーパーバトロイド ミリア機を製作しました。同社のスーパーバトロイドは何機か作ったことがあるのですが、今回のキットから腰の回転と頭部位置の変更、丸指のハンドが付属とちょっとしたバージョンアップがされております。そのまま組み立てると腰が背中の主翼と干渉するので、腰回転を生かす工作を中心に製作しました。
■製作
関節がそのままでは少々緩いので、各部ポリキャップをコトブキヤのメカサプライ11に付属する硬質のものに変更。ヒジ関節はガンポッドを構えやすくするために、コトブキヤのメカサプライ5の付属パーツを使い2重関節化、肩関節はボールジョイントに変更しました。
腰部はノーズコーンを挟み込み式から、分解ができるように軸の差し込み式に改造。股間軸は左右を少し短くして、太モモのエアインテークが機首に近づくようにしています。さらに、エアインテークの形状自体も開脚時に胴や主翼と干渉しないようにひと回り小型化。こうすることで股間軸を短くしても脚を広げることができます。
バックパック〜主翼部分は、腰の可動と干渉しないように後ろ側にスイングする自作アームを埋め込みました。これにより干渉を気にせずに腰の回転が可能となります。
■塗装
レッド=スーパーイタリアンレッド+Ex-ホワイト
ホワイト=Ex-ホワイト+Ex-フラットブラック数滴
グレー=エアスペリオリティブルー+ニュートラルグレー
バーニア=Mr.メタルカラー ダークアイアン
ガンポッド=グレーバイオレット
関節部=ニュートラルグレー+Ex-フラットブラック
■最後に
バトロイド形態の発売で、ついにハセガワ製VF-1Jミリア機の3形態がコンプリートとなりました。でも、あとひとつありますよね…クァドラン・ロー!! 『愛・おぼ』ではマックスとともに搭乗していたので、いずれ夫妻カラーを発売していただけたら嬉しいです!
VF-1J スーパー バトロイド バルキリー “ミリア”
●発売元/ハセガワ●4290円、発売中●1/72、約20.5cm●プラキット
©1982 BIGWEST
にっけ
ロボットアニメ全般をこよなく愛する若手モデラー。とくにマクロスキットは殊のほか大好物。