デカールが破れた!「シルバリング」が起きた… そんなデカール作業時にできる対処法をご紹介!【模型質問箱】
2023.07.19模型質問箱2023 塗装・マテリアル編 月刊ホビージャパン2023年8月号(6月23日発売)
みんなの気になる“模型の質問”に答えます!
読者の皆様からのアンケートはがきやHJ Web、SNS等にお寄せ頂いたご意見やご質問を参考に「気になる模型の質問」のプロモデラー・けんたろう、フミテシ、そしてホビージャパンモデラー陣やメーカー各社様がお答えていきます!
Q.デカールが失敗したときの対処法を教えてください。
A.デカールが破れたら同じ色で塗り足します。「シルバリング」が起きたらマークセッター!
デカールはシールよりも薄いのがメリットですが、その「薄さ」が思わぬ失敗を引き起こすことも。ミスの程度にもよりますが対応策がいろいろと講じられているので、その一例をご紹介します。
デカールの失敗として主に考えられるのが、貼り付けている最中に千切れたり、破れたりという物理的な損壊と、密着不足によるシルバリング。千切れたデカールに関しては、切れ端の位置を調整すれば破断面を目立たなくさせることが可能ですが、ビリビリに破れた場合、破片を丁寧に貼り直しても伸びが足りずに下地が見えてしまうこともしばしば。ですが、諦めてはいけません。近似色を作って塗ることで、クリアーをかけると案外目立たなくなります。スケールモデル、とくに戦車や航空機においては、部隊番号や国籍マークなどがディテールに阻まれることは日常茶飯事で、それをタッチアップするまでがデカール作業の一環だったりもします。
さてそうやって頑張って貼ったデカール、フチの部分が白ばんで光を反射している、なんてことはありませんか? これは「シルバリング」と呼ばれる現象で、デカールの密着不足で浮いたシートの隙間が光を反射することで白く光って見えるんですね。対処法はマークセッターの塗布。シルバリングを起こしているデカールの上にマークセッターを塗布し たら、ナイフの先でシルバリング部分をそっとつつきます。つついたところからセッターが浸透して、じわっと色が変わるはず。全体に広げたら、綿棒を転がして余分なセッターを 除去しつつ、再び密着させましょう。なお、デカールを貼る面をあらかじめ光沢にしておく とシルバリングが起きにくいこことを覚えておくと失敗しづらくなりますよ。(けんたろう)
デカーリング Quickトレイ
●発売元/プラモ向上委員会●1760円
■ デカーリング Quickトレイ How to
■デカール How to
■ デカール How to