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いまさら聞けない模型塗料“うすめ液”の基本。「濃度」と「希釈」をおさらいし、用途に向いた様々な「うすめ液」をチェックしよう【模型質問箱】

2023.07.09

模型質問箱2023 塗料・マテリアル編 月刊ホビージャパン2023年8月号(6月23日発売)

みんなの気になる“模型の質問”に答えます!

 読者の皆様からのアンケートはがきやHJ Web、SNS等にお寄せ頂いたご意見やご質問を参考に「気になる模型の質問」のプロモデラー・けんたろう、フミテシ、そしてホビージャパンモデラー陣やメーカー各社様がお答えていきます!


Q.塗装するときに塗料を薄めるのはなぜですか?

A.適切な濃度は快適な塗装に欠かせません!

 模型用塗料にうすめ液を混ぜて濃度を調整する。これはモデラーにとって習慣といえるほど当たり前の行為かもしれません。しかしここで改めて塗料にうすめ液を混ぜる意味を再確認してみましょう。ということでMr.カラーや水性ホビーカラー、そして各種コンプレッサーやハンドピース等、数々の塗装用ツールを送り出してきたGSIクレオスさんにあえてこのシンプルな疑問をぶつけてみました。


 塗料の粘度が高い場合に粘度を下げるために使用します。適度な粘度に調整することで塗料の伸びが良くなり、塗りやすくなります。エアブラシ塗装の場合、粘度が高いとノズルが詰まる原因になるため、筆塗時よりもうすめ液の割合を多くする必要があります。また、濃度が高すぎると光沢塗料なのに乾燥が早すぎてツヤ消しになる場合や、エアブラシから吹き付けられた塗料が糸を引く場合があります。(GSIクレオス)


おさらいしよう! 塗料の希釈

解説/フミテシ

塗料を希釈する画像 その1
▲ 水性ホビーカラーをエアブラシ塗装に適した濃度に希釈します。塗料の希釈には必ず専用のうすめ液を準備しましょう
塗料を希釈する画像 その2
▲ 水性ホビーカラーは、顔料と溶剤が分離していることがあります。ビンのフタの色を参考にしっかり混ぜましょう
塗料を希釈する画像 その3
▲ 希釈は塗料1:うすめ液1。ぴったりとまではいかないまでも、おおよそ同じ量になるようにしてください
塗料を希釈する画像 その4
▲ 1:1にすると、しっかりとした発色を保ちながら、滑らかいコップのフチを塗料が垂れていきます。この濃度であれば間違いなくキレイに塗れます

Q.うすめ液を間違えるとどうなりますか?

A.実際に試してみました!

 なんて恐ろしいことを言うのでしょう。経験則としては、ラッカー系同士やアクリル系とメーカーは違えどいちおう使えなくはないという認識だと思いますが、あくまで自己責任の世界です。異なるタイプの塗料と溶剤は同じメーカーでもダメで、試しにラッカー系塗料の上からウェザリングカラー専用うすめ液をかけてみましょう。これは過去に私がした失敗なのですが、なんと塗料がまとまってしまい、変なゲルが誕生しました。これはもう塗料としては使えません。先達が経験則を教えてくれるかもしれませんが、ときにこうした事件や充分な性能を発揮できないといった失敗が起きるので、同系統と言われる塗料でもそれぞれのメーカーで溶剤を用意したいところですね。(けんたろう)

Mr.カラーとMr.ウェザリングカラー専用うすめ液の画像
▲ けんたろう氏が遭遇した過去の事故を再現してみましょう。用意したのはMr.カラーとMr.ウェザリングカラー専用うすめ液

Mr.カラーにMr.ウェザリングカラー専用うすめ液を混ぜている画像 その1
▲ ラッカー系と油彩用のうすめ液。本来は決して混ざることのない組み合わせ。もちろんしっかり混ざることはなく…
Mr.カラーにMr.ウェザリングカラー専用うすめ液を混ぜている画像 その2
▲ 塗料が半固形のゲル状に。もちろん塗装に使用することはできません。このような間違いはめったに起こらないとは思いますが、うすめ液の使用前にはしっかりラベルを確認しましょう ※みんなはマネしないでね!

Q.塗料の乾燥は早くしたり遅くしたりできますか?またかぶりは防げますか?

A.乾燥をコントロールすることで仕上がりも美しく!

 湿気の多い梅雨時や蒸し暑い夏、乾燥気味の冬等、塗装環境は気候に翻弄されがち。塗料の乾燥時間も一定ではないですが、これがコントロールできたら便利ですよね。そんな疑問についてGSIクレオスさんとガイアノーツさんに伺ってみました。


 Mr.カラーであればラピッドうすめ液を用いることで乾燥を早く、レベリングうすめ液を用いることで遅くすることができます。また、乾燥時間は気温に左右されるため、気温が高いほど早く、低いほど遅くなります。リターダーは筆塗時の乾燥を遅くする効果があります。乾燥を遅くすることで塗った面が平滑になり筆ムラ、かぶりを防止できる他、光沢塗料の塗面をキレイに仕上げることができます。(GSIクレオス)

パーツの画像
▲ こちらが湿度の高い環境で塗装したためにかぶってしまった塗装面。グロスブラックで塗装したはずが本来の光沢が失われてしまっています

 かぶりは湿気の影響を受けて、主にエアブラシ塗装の際に起こる現象です。湿度が高い空間でエアブラシ塗装をすると、エアブラシから塗料が吹き出し、対象物に付く間に空気中の水分を取り込んでしまい、それが悪影響を起こす現象をカブるとか白化現象と言います。対応策としては塗料にリターダーという乾燥を遅くする添加剤を少量加えることで、水分を取り込まないように出来ます。リターダーは乾燥を遅くするため、塗布後にゆっくり乾燥して塗装面を滑らかにして、光沢感を増すという効果もあります。(ガイアノーツ)


Q.同じラッカー系塗料でも塗料の種類によってうすめ液は使い分けたほうがいいですか?

A.それぞれの塗料を活かすには専用うすめ液がおすすめ!

数あるラッカー系塗料のなかでも、うすめ液に5種類ものバリエーションが存在するガイアカラー。果たしてどうやって使い分けたら良いのでしょうか? 教えてガイアノーツさん!


 ガイアノーツからは複数のラッカー系うすめ液を出しています。基本的にはT-01ガイアカラー用薄め液がすべての塗料のうすめ液として使えるのですが、T-06ブラシマスターはT-01にリターダーを加えて湿気の多い季節に起こる白化現象を抑える効果を持たせてあります。

T-01ガイアカラー薄め液の画像

T-01ガイアカラー薄め液

●発売元/ガイアノーツ●660〜1760円

T-06ブラシマスターの画像

T-06ブラシマスター

●発売元/ガイアノーツ●990〜1760円

T-07モデレイトプラスはブラシマスターに香料を加えて、嫌な溶剤臭を抑える効果をプラスしています。T-09メタリックマスターはメタリックカラーの粒子をキレイいに並べてから定着させる性質を持たせています。メタリックカラーの輝きを強調したい時にオススメです。またNP003プロユースシンナーというのもありまして、こちらは一番強いうすめ液になり、サーフェイサーなどをしっかり食いつけるのに効果があります。

T-07 モデレイトプラスの画像

T-07 モデレイトプラス

●発売元/ガイアノーツ●1320円

T-09 メタリックマスターの画像

T-09 メタリックマスター

●発売元/ガイアノーツ●1320〜2200円

NP003 プロユースシンナーの画像

NP003 プロユースシンナー

●発売元/ガイアノーツ●770〜1980円

どのうすめ液もガイアカラーを薄めることが出来ますが、用途によって使い分けると効率的でキレイな仕上がりになります。(ガイアノーツ)


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