専用水性塗料ボトルで“ウォッシュフリー”で使えるエアブラシを知っている? ディスぺイ「ウォッシュフリーエアブラシ」でミキシングした『ティタノマキア』のキットを塗装!
2026.05.15
吸い上げ式エアブラシがここまで快適になった!/SIDE:GRローゼンヴェクテイン【グッドスマイルカンパニー 1/48】●オオマツ 月刊ホビージャパン2026年6月号(4月24日発売)
前のページ/ウォッシュフリーエアブラシを準備
まずはサフレスでどこまで塗れるか試す
▲ミキシングによって成型色が不揃いな部分を塗装。水性プレミックス塗料の隠蔽力確認も兼ねて、あえてサーフェイサー無しで吹いてみる。仕上がりは完成写真を見てほしいが、青系の下地の上でもかなり発色のよい赤になった
▲使うのは、前ページでキャップを付けた水性プレミックス塗料のメカレッド1。保護キャップを付けた状態で保管しておけば、慣れてくるとほぼワンタッチ感覚で取り付けできる
▲いきなりパーツに吹くのではなく、まずは空吹きして状態を確認。ノズル位置の調整がうまくいっていないと、塗料がまだらに飛ぶこともあるので、試し吹きはやはり大切だ
▲実際にパーツへ吹き付け。50mlの塗料ボトルが付くので重そうに見えるが、ハンドピース本体がかなり軽いため、思った以上に取り回しやすい。0.5mmを使用
ボトルを差し替えて色替え!
▲次は水性プレミックス塗料のブラックブルーを吹いてみる。こちらは0.3mmのニードルで挑戦。0.3mmはオレンジ、0.5mmは水色になっている
▲使い終わったらボトルを外し、先端を少し拭いたら、あとはキャップを閉めるだけ。次に使うときニードルが詰まっていても、その部分だけ交換できるのがラクだ
▲次のボトルに替える際は、底に溜まった塗料を振って均一にして取り付けよう。エアブラシ用に吹きやすい濃度で希釈されているぶん、撹拌は大切
▲位置を調整したらすぐに吹ける。慣れれば数秒で色替えできるので、塗り忘れや塗りミスがあってもすぐに戻って塗り直せる
グラデーション塗装に挑戦!
得意分野ではないが、表現はできる
▲エアブラシ塗装の魅力でもあるグラデーション塗装にも挑戦。吸い上げ式は、どうしても塗料を吸い上げるための風圧が必要で、シングルアクションでもあるため、通常のハンドピースに比べるとボケ足や発色のコントロールは難しい。それでも、グラデーション表現そのものは十分楽しめる
▲まずは水性プレミックス塗料のメカレッド1でベースを塗装。こうした広い面をムラなく均一に吹けるのは、やはりエアブラシ塗装の強みだ
▲パーツの先端から、水性プレミックス塗料のブラックブルーでグラデーションをかける。ボケ足の細かな調整はやや難しいが、しっかりグラデーション表現として成立してくれる
専用塗料だけでなく手持ちの塗料も使える
▲関節部分にはガイアノーツのメカサフ ヘヴィを使いたいので、専用ボトルへ入れて試してみる。側面に目盛りが付いているため、あらかじめ印を付けておくと希釈率を揃えやすい
▲最初に塗料を流し込み、目盛りを目安に塗料1:溶剤2の割合で準備する
▲続いて溶剤を注ぐ。こうした注ぎやすい口を付けておくと、こぼしにくく作業がかなりラクになる
▲吹き付け用のノズルを付ける前に、水性プレミックス塗料のボトルに付いていた余りキャップなどを付けて撹拌
▲わかりやすいように塗料名をメモして、キャップとノズルを付ける。水性プレミックス塗料は長時間置いても比較的分離しにくいが、通常の塗料は沈殿しやすいので、使う前にしっかり混ぜた状態にしておきたい
▲武器に吹き付けてみたところ、こちらも問題なく塗装できた。専用塗料だけでなく、手持ちの塗料も吹き付けることができるのはうれしい
市販のマーカーもセットして吹ける!
▲セットに付属するマーカー用のアタッチメントを取り付ければ、次ページで紹介するマーカーを使ったエアブラシ塗装も可能になる。運用の幅がさらに広がるのが面白い
トリガーを押したらすぐに吹けた
▲使い方はこれまでと同じで、トリガーを押したらしっかり吹き付けできた。本ハンドピースの懐の深さがよくわかる
▲5月に発売される、水性プレミックス塗料のメタリック色「スターダストブラス」を関節やダクトなどに部分的に塗布し、アクセントとしている。最後にガイアカラーのエナメル塗料デントグレーでチッピングを加えて仕上げている
▲一部の赤い成型色は残しつつ、色が異なる部分を中心にサフレスで吹き付け。それでも全体の統一感がしっかり出て、ミキシング機体として説得力のある仕上がりになった
これからの人生、あと何回ハンドピースを洗浄しないといけないんだ……。そんな、モデラーがうっすら抱えている悩みに対して、かなり強い答えを出してきたのが、このウォッシュフリーエアブラシでした。
プラモデルの塗装自体は好きだけど、工具やハンドピースの管理はそこまでマメじゃない。うがいを何回してもハンドピースの奥には塗料が残るし、かといって分解洗浄はあまりしないほうがいいとも言われる。そのはざまで、結果的によくハンドピースを詰まらせる自分にとっては、かなり衝撃的なアイテムでした。
ボトルが50mlと大容量なので、一度ボトルを作ってしまえば、詰め替えの回数も少なく、結果として清掃や管理よりも塗装そのものを純粋に楽しみやすいですし、安定した風圧を出せるコンプレッサーを持っている人なら、吸い上げ式でも問題なく吹き付けられます。完成品をどんどん作っていきたい人には、特に相性のいい道具だと思いました。
1/48スケール プラスチックキット“MODEROID”
SIDE:GR ローゼンシュタイン、SIDE:GR ヴェクトール 使用
SIDE:GR ローゼンヴェクテイン
製作・文/オオマツ
ⒸNAOKI
オオマツ
ホビージャパンの編集部スタッフ。How to企画を中心に、エアブラシ特集や筆塗り特集など、塗装関連の記事編集をよく担当する。