HOME記事ガールズプラモurahana3流コーディネイト作例「30MS ファル=ファリーナ(コンダクターフォーム)」を二刀流の剣士風にカスタマイズ!

urahana3流コーディネイト作例「30MS ファル=ファリーナ(コンダクターフォーム)」を二刀流の剣士風にカスタマイズ!

2023.04.22

ファル=ファリーナ(ノクターンフォーム)【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2023年5月号(3月25日発売)

 30MS第5弾アイテム「ファル=ファリーナ(コンダクターフォーム)」を使用したコーディネイト作例をurahana3が製作。オプションパーツセットを2種使用して、鮮やかな鎧に身を包んだ剣士風に仕上げている。

Dressing room Coordinate 11

FAR-FARINA×HEAVY ARMOR×MECHANICAL UNIT

▲オプションパーツセットのヘビーアーマーとメカニカルユニットを組み合わせて甲冑状のフォルムを形成。鎧は紫を基調としたカラーで部分的にメタリックカラーとラップ塗装を加えて豪華な印象になるようにしている
▲ヘビーアーマーのパーツを組み合わせることで、元のファンタジックな印象に武士の甲冑のようなイメージも付与されている。ラップ塗装による伝統工芸のような装いで「和」の雰囲気も感じさせる

 今回のコーデ

●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●プラキット

30MS SIS-Ac25g ファル=ファリーナ(コンダクターフォーム)

●3300円、発売中●約14.5cm

30MS オプションパーツセット5(ヘビーアーマー)

●660円、発売中

30MS オプションパーツセット3(メカニカルユニット)

●880円、発売中

30MS オプションボディパーツ タイプA01[カラーB]

●880円、発売中

30 MINUTES SISTERS 水転写式デカール 汎用1

●660円、発売中

▲ファル=ファリーナは本体パーツの一部にティアーシャを使用しており、余剰パーツとしてティアーシャの剣が付属する。作例ではこちらを主武装として、さらにキットをもう1セット使用することで二刀流の剣士にしている
▲太モモに合わせ目があるので、瞬間カラーパテのフレッシュを使用して、目立たないように消している
▲脚の両サイドに付けるアーマーは、そのままだとヒザを曲げたときにふくらはぎに干渉するので、赤く塗った部分を削って調整している
▲ファル=ファリーナをベースに30MS用オプションパーツを使用してミキシング。組み替えのみで、オリジナル感のあるフォルムを構成している
▲ノーマルモードのファル=ファリーナ。ボディはオプションボディパーツ タイプA01[カラーB]を使用して雰囲気を変えている。今回は差し替え用パーツは用意していないので、あくまで羽根や外装を外したのみだが、素体も各所に金色を配置することでメリハリを出した
▲主武装の剣は最初に紫を塗装して、ツヤ消し→持ち手部分をマスキング→メタリックプリズムアズライトルビーを全体に塗装。剣先にスターブライトシャンパンゴールドを塗装している。アズライトルビーは偏光塗料なので、角度によって赤や紫に光って見える
▲肩アーマー両サイド、脚アーマー下端部分のパーツはアクセントを付けるためにラップ塗装で光沢仕上げにする。まずは、光沢の黒でツヤツヤに塗装する
▲くしゃくしゃに丸めたサランラップを手に持ち、エアブラシでシルバーの塗料を吹き付ける。塗料が乾かないうちに、黒く塗装したパーツにスタンプするように押し当てていくことで、まだらな模様になる
▲上からクリアーカラーを吹くことでラップ塗装が完成。黒の部分はクリアーカラーを重ねても黒のままなので、シルバーの部分のみに色が付いてこのように仕上がる。クリアーカラーはGSIクレオスのGXクリアルージュを使用

瞳デカールの活用とフェイスメイク

解説/urahana3

▲瞳デカールは、30MS 水転写式デカール 汎用1を使用しています。一番左側の緑の目を選択しました
▲フェイスパーツですが、今回は元々あったタンポ印刷の一部をわざと残してヤスリがけし、肌色を塗装しています。塗装後もまつ毛のラインがうっすら残っています
▲残ったまつ毛のラインに合わせて、瞳デカールを貼っていきます。タンポ印刷された位置を測って、細切りマスキングテープで位置を合わせる方法は以前やったのですが、今回のやり方はもっとお手軽です。ただ、合わせ方もざっくりになるので細かい微調整が必要です
▲フェイスパーツに水分を乗せてから瞳デカールを置くようにして、両目の位置をじっくりと合わせます。私はかなり時間をかけてデカールを微調整するのですが、納得できる位置が決まったら綿棒を使って中の水分を押し出します。これで位置が固定されます
▲デカールが固定されたら、マークソフターを塗ります。これはデカールを軟化させるので曲面に追従させやすくなるのですが、時間を置くとデカールがゆがんだり溶けたりするので扱いには注意が必要です
▲マークソフターは付属のハケでしっかりと瞳全体に塗るのですが、塗ったらすぐに綿棒を当てて拭き取ります。横向きに寝かせて転がすようにして、デカールが動かないようにソフターを吸い取ります。瞳の端などはこれできっちり密着させることができます
▲口のラインは、コピックマルチライナー0.03のセピアで描き込みました

 こんにちは、urahana3です。今回はファル=ファリーナをベースにカスタマイズモデルを製作するということで、初の30MS作例になります! 「誰でも簡単に組めて、真似できるカスタマイズ作例」をテーマに、パーツはすべて30MS用オプションパーツを使用、組み替えのみで製作しています。パテやプラ板は使わず、肉抜き箇所も目立たない場所に配置することでそのまま完成させています。いろいろな3mm軸や3mm穴を組み合わせて、面白いミキシングを作りやすいキットだなと思いました。
 パーツ組み替えでのデザインも大事ですが、ミキシングの最終仕上げはやはり塗装が命。ということで、塗装案をじっくり練って色を置いていきました。私はこういうときに、頭の中だけでシミュレーションして全部のパーツの色を組み立てていくのですが、両脚側面に付けているアーマー部分だけが色がどうやっても浮かんでこなかったので、そのパーツ以外をすべて塗装して完成させてから、最後に改めて両脚のアーマーは検討し直すという初めての経験もしました。そんなこんなで、とにかく今回はカッコよさ重視でデザインもカラーリングも進めていったのですが、部分的にラップ塗装を施してアクセントをつけたりもしましたので、ラップ塗装についても解説しています。今回のテーマは30MSパーツの組み替えのみでカスタマイズ作品を作るというものなので、この作例から何か取り入れてみたいアイデアやひらめきなどが生まれたらとても嬉しいです!

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “30 MINUTES SISTERS”SIS-Ac25g ファル=ファリーナ(コンダクターフォーム)使用

ファル=ファリーナ(ノクターンフォーム)

製作・文/urahana3

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ⒸBANDAI SPIRITS 2021

urahana3(ウラハナサン)

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