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お題は「HG Zガンダム」! 「HGBC メテオホッパー」を使用してアレンジ作例を製作[前編]【セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記】

2023.03.19

気まぐれガンプラ製作記 in UNIVERSAL CENTURY 月刊ホビージャパン2023年4月号(2月25日発売)

お題は「HG Zガンダム」! 「HGBC メテオホッパー」を使用してアレンジ作例を製作[前編]【セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記】

 個性的なテクニックで月刊ホビージャパンモデラーの中でも一線を画する存在のセイラマスオがお題だけ決めて自由にいつも通りガンプラを製作していく様子をゆるくお届けする連載「セイラマスオの気まぐれガンプラ製作」。連載第2弾は、宇宙世紀に登場する「ガンダム」をテーマに模型オリジナルカスタマイズを解説していきます。第3回はHG ゼータガンダムを題材として、流用パーツを使用したアレンジの前半パートをお届けします。

製作・解説/セイラマスオ

ウマく作るためのHow toじゃありません

 私の製作法は、前回の連載でご紹介した通り普通のカッターをメインで使ったり、水性塗料で筆塗りしたりと、特別な道具や技法があるわけではない基礎的なものばかりです(多少クセは強めですがw)。そんな基礎的なスキルですが、使いようによってはいろんな楽しみ方ができるというところを今回の連載ではお伝えしていければと思っています。いわば前回が基礎編なら今回は応用編! というわけです♪


theme :流用パーツを使用したカスタマイズ[前編]
use kit :HG ゼータガンダム


今回のお題はZガンダム!

 キットは「GUNPLA EVOLUTION PROJECT」と銘打たれてリニューアルされた好キット。そのままのゼータガンダムとしては発売時期に製作しているので、今回は流用パーツを使ったアレンジ作例としてあまり派手になりすぎず、あくまで「U.C.」世界観を逸脱しない感じ作っていきたいと思います。

▲ガンプラ35周年にスタートした「GUNPLA EVOLUTION PROJECT」第1弾としてリリースされたキット。“HG史上最高レベルの可動”をテーマに、パーツ差し替えによる変形と劇中に近いポージングを可能とする関節機構によって、MSとウェイブ・ライダー両形態のベストプロポーションを実現している

HG ゼータガンダム

●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1980円、2017年4月発売●1/144、約13cm●プラキット


❶流用パーツでビルドカスタム!

▲今回は公式ガンプラカスタマイズパーツであるHGビルドカスタムから、メテオホッパーを用意♪ 扱いやすくお気軽に使用することができます。ついでに“カスタマイズに使用するパーツはこのキットのみ”という制約を付けてやってみましょう
▲まずはメテオホッパーのパーツをどう配置していくかを大まかに検討していきます
▲機首部分はすんなり決まりましたが、ほかはやや強引に配置(汗)。とにかくパーツを分割したり大変なことは避けて楽に流用できる方法を選びますw

❷脚部に追加ブースター

▲まずはメテオホッパーのサイドバインダーをZガンダムの脚部に移植していきます。ちょうど可動のためのアームがありますので、位置決めもそこそこにふくらはぎにアームごと設置します

▲アームの一部を切り取り貼り付けただけです。まずは単純工作で楽できました
▲アーム部には肉抜きがありますので、ランナープラ板でフタをします
▲メテオホッパーのバインダーを付けた状態。アームのおかげで自由にポジションが取れます
▲脳内設定ではMS時、WR時両形態で機能するフレキシブルブースターという感じです

❸機首シールド

▲続いてはメテオホッパーの機首部分をZガンダムのシールドに組み込んでいきます。まずはメテオホッパーのパーツの一部をカットします
▲組み合わせるZガンダムのシールド側の干渉部分を切り除いていきますが、一度に切断せずに調整しながら、最初は写真の大きさ分切り取ります
▲現物合わせで少しずつ切っていきましたが、何度も確認しながら最終的にはここまで切りました。これくらい慎重にやると失敗しません
▲Zガンダムのシールドをメテオホッパーの機首の中に通す形で組み合わせます
▲調整に手間取りましたが、最小限の加工でうまく組み合わせることができました
▲これまでの加工によりWR時のハイパー・メガ・ランチャー装着に干渉するようになってしまったので、これを解消していきます
▲機首側の天面を軽く削りつつ、ハイパー・メガ・ランチャー側も干渉する箇所を切り取ります
▲互いに最小限で済むようぴったり形状に調整。ハイパー・メガ・ランチャー側はまあまあ削り取りましたが、違和感のないレベルで収まりました

❹背面翼パーツ

▲続いてはかなり苦しい感じですが、メテオホッパーのタイヤガード部分を翼に見立ててZガンダムのフライング・アーマーに重ねていきます
▲まずは大きな開口部をタグプラ板を使用して、必要な箇所だけ埋めます
▲ある程度Zガンダムのパーツに乗せるために凹凸は合わせますが、かなり強引な接着面となるため、プラ材削りカスによる自作パテで無理矢理接着します
▲隙間埋めとして自作パテを盛りながら、強引にフライング・アーマー側と接着しました
▲位置的にもうまくハイパー・メガ・ランチャーに干渉しない箇所に設置できました
▲MS形態ではこのようなシルエットです。大きい1パーツですが、形状を変えることなくそのまま配置することができました
▲ここまでの改修の全体像です。脚部と背面、シールドとZガンダム本体は割とそのままですが、アウトラインは大きく変わりました
▲シールドは上向きもありですかねぇ

❺Zガンダム本体改修

▲ここからはZガンダム本体の改修です。まずは上腕を細く加工。プラ肉厚の範囲内で削るだけの簡単工作♪
▲腰フロントアーマーを下方に延長します。タグプラ板を単純に重ねるように貼り付けます
▲側面もランナープラ板でそれらしくします。底面のフタ部分は、グレーのランナープラ板で別パーツっぽくすれば整形の手間も省けます♪
▲頭部は好みで少し手を加えます。クリアーパーツのツインアイ部は加工が分かりやすいよう、白黒で塗り分けておきます
▲マスクの下端を削って小顔化します
▲さらにフェイスの位置を変更するため、エッチングソーで丁寧にフェイスを切り離します

▲フェイスのみを切り離した状態。マスクとツインアイは一緒にしたままです

▲切断面を削って、少し奥のほうにセッティングできるように調整して接着しました
▲見る角度が違うので分かりづらいかもしれませんが、微妙な変化が確認できますでしょうか?
▲マスク下端を削って詰めたことで首元に隙間ができるので、首自体も短縮します
▲首短縮により、ヘルメットと襟が干渉するようになったので、襟の形状と内側を削り薄くすることで対応しました

今回はここまで!

 一部次回の改修分も含まれていますが、基本的な改修はこれでほぼ完了です。メテオホッパーのパーツはほとんどそのままですが、あくまで「U.C.」世界観での改修なのでディテールでなんとか馴染ませていければよいのですが…。ではまた次回です!

©創通・サンライズ

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