【戦闘メカ ザブングル】1/500「アイアンギアー」を使って惑星ゾラの世界観をディオラマ化!
2023.02.14「休息」【ハセガワ 1/500】 月刊ホビージャパン2023年3月号(1月25日発売)
ハセガワ渾身の精密ランドシップキットで惑星ゾラの世界観をディオラマ化
『戦闘メカ ザブングル』を象徴する大型艦、アイアンギアーがハセガワから40年ぶりに模型化された。キットはランドシップ形態固定ながら、随所にハセガワらしい精密なディテールが刻まれており、組み立てるだけで巨艦の異様なボリュームと凄みを堪能できる。今回はベテランモデラー・小池徹弥が想像をきかせながらディオラマをスピード製作。アイアンギアーの周囲に息づくシビリアンたちの生活風景を額縁サイズに切り取った。
■「ここをキャンプ地とする」
とあるオアシスの片隅。エルチらアイアンギアー一行が物資の積み込みや休息を各々過ごしている中、探索に出ていたザブングル・カーが連れてきた人々。彼らはカーゴ一家にとって幸をもたらす者なのか、それとも…。
そんなストーリーを思い描き、ディオラマにしてみました。
■『ザブングル』の時代
1982年当時、私は赤坂見附交差点近くの専門学校の技術科に通っていたのですが、その時の演技科の仲間たちが声優として参加していたんですよね。そんな縁もあって、『ザブングル』は身近な存在として観ていました。今でも“ブン”こと立木文彦の声はよく聞くので、当時の赤坂を思い出したりしています(編注:立木氏は『ザブングル』にも声優として参加)。
また、小学生からお付き合いのある、“ボックスアート”高荷義之先生がザブングルのイラストを多数発表したこともあり、個人的には思い入れたっぷりのアニメなんですね。
■製作
ハセガワのアイアンギアーはキッチリカッチリ、ストレスなく組み立てられます。ただ、問題(私にとって)はそのスケールの小ささ。ウォーカーマシンたちが暴れ回るシチュエーションのほうが『ザブングル』っぽいのですが、さすがにこのスケールでは難しいと考えオリジナルなストーリーを加えてみました。サッカーをしているWMは今回のワールドカップの影響です。『ザブングル』の世界なら許されますよね…?
■塗装
アイアンギアー本体はスケールエフェクトを考え、より巨大に見えるような塗装としています。まずメインの赤、白、黄色を説明書通りに塗り分け。黄色はオレンジ気味というか黄橙色に振って、重さを出しています。塗装後は全体に白をフワッと薄くかけて空気遠近法的エフェクトをかけています。また、スケールを考えて、汚しも控えめにしています、私にしては(苦笑)。
中央の円形のプラットフォーム?には艦船模型のエッチングパーツから流用した手すりを配置。わざとガタガタに貼ることで、破損や修繕を繰り返してボロボロになってしまったような塩梅にしてみました。
ウォーカーマシンたちも少しディテールアップしてみましたが、大きさの限界(自分の?)のため、コクピット周りのフレーム類の再現は諦めました。今回はキット2個ぶんのWMパーツが手に入ったので、ウォーカーマシンたちを使っていっていくつかのストーリーを表現してみました。
ハセガワ 1/500スケール プラスチックキット 「戦闘メカ ザブングル」アイアンギアー 使用
「休息」
ディオラマ製作・文/小池徹弥
「戦闘メカ ザブングル」アイアンギアー
●発売元/ハセガワ●6380円、発売中●1/500、約33.7cm●プラキット
ハセガワ『ザブングル』シリーズ最新プラキット発表!
驚愕の新製品情報は月刊ホビージャパン2023年3月号P.214をチェック!!
©創通・サンライズ
小池徹弥(コイケテツヤ)
ネイチャー系からモータースポーツ、キャラクターモデル等幅広いジャンルで活躍するディオラマビルダー。サッカー観戦も好き。