フレームアームズ・ガール 轟雷改[白]Ver.2 カスタマイズプラン!
「フレームアームズ・ガール 轟雷改[白]Ver.2」をオリジナルカラーにカスタマイズ! 4つのポイントに絞って行います。
特に外装の塗装である「缶スプレーランナー塗装」は、マスターすれば美少女プラモをお手軽に自分の好きな色に変えることができますよ。その他にも成型色を活かすテクニックや、缶スプレーから塗料を取り出す裏技まで、模型製作に役に立つテクニック盛りだくさんでお届けします!
可愛いオリジナル轟雷改を作る4つのポイント!
① 缶スプレーランナー塗装で外装をオリジナルカラーに!!
今回は白い外装を、タミヤの缶スプレー「コーラルブルー」で塗り替えます。パーツを切り離すと何度も缶スプレーを塗ることになりますが、パーツが繋がっている枠「ランナー」にパーツがついたままの状態なら、一気に色を変えることができます!
▲店頭ではさまざまな缶スプレーが販売されています。好きな色を見つけるのも、模型製作の楽しみです!
②成型色を活かしたい場合はツヤ消しスプレーを吹いてみよう!!
パーツのプラスチックの色が気に入った色なら、色を変えずにツヤだけ変えてみると良いです。それだけでまるで色を塗ったみたいな見た目になります。光沢、半光沢、ツヤ消しという缶スプレーがあります。あなたが目指すツヤ感にしてみてください。今回はマットなツヤ消しにしてみようと思います。
▲黒のパーツは、額以外は黒のままでいこうと思います。こちらもランナー塗装でツヤ感を統一していきますよ
③ 缶スプレーから塗料を出して細部塗装!!
ランナー塗装で塗りきれなかった場所、または細かいディテールの塗り分けなどを缶スプレーの色と同じにしたい場合は、缶スプレーの中から塗料を取り出して筆塗りするのが一番早いです。これはとっても便利な方法なので、ぜひトライしてみてください。
④スミ入れにチャレンジしょう!!
パーツの表面に刻まれた線「モールド」に塗料を流し込んで立体感を強調する「スミ入れ」にチャレンジしましょう!
『フレームアームズ・ガール轟雷改[白]Ver.2』製作スタート!!
講師:けんたろう
ロボット、車、戦車。飛行機、船とプラモならなんでも楽しんじゃうプラモ界のポリバレント! けんたろうさんを講師に迎えて、ランナー塗装のポイントなどを教えてもらうぞ
製作:メア
ずっと作ってみたかったフレームアームズ・ガール。ホワイトVer.の可愛い雰囲気に惹かれて、キットを手に取りました! 白は塗装もしやすいので、自分の好きな色に塗ってみます
1 ランナーに塗る色を決めよう!!
試し塗りは大事!!
▲買ってきたタミヤのコーラルブルー、パールライトブルー、ブリリアントオレンジがどんな色か、プラ板に試し塗り。色名がわからなくならないように、プラ板に名前を書いています
塗装サンプルの完成!
▲サンプルが完成! これを作っておくと、パーツに塗料を吹いた後で「なんか色がイメージと違うな……」となる事態を防げます。一度塗ってしまうとリカバリーは大変。ぜひ作っておきましょう
白い部分はコーラルブルーを使います!
▲サンプルを見つつ、どの色をどのランナーに塗るか考え中。一番面積の多い白色の部分には、コーラルブルーを塗ることにしました。このプランニングの時間も模型作りの楽しみのひとつなのです
ヘッドギアだけ本体色と同じ色にしたいです!
▲黒い成型色のパーツは基本的にそのまま黒でいく予定。しかし、おでこのヘッドギア部分だけは本体と同じコーラルブルーで仕上げることに。この部品だけは、別で塗装する必要がありそうです
パールライトブルーを使用して、メタリックな雰囲気に!
▲メカニカルなグレーのランナーは、全体をパールライトブルーで塗装することに。メタリックな質感のある淡いブルーグレーなので、金属的な光沢を表現したいメカ部分にはぴったりの色です
肌にはツヤ消しを吹いて、マットでサラサラなお肌へ
▲箱を開けた状態ですでに軽い梨地になっている轟雷の肌パーツ。今回はその上からさらにツヤ消しのスプレーを吹いて、よりマットな質感に。サラサラな肌の雰囲気を表現しようというプランです
2 缶スプレーのランナー塗装にチャレンジ!!!
ヘッドギアと胸部装甲パーツをカットしておきます
▲いよいよ塗装開始! コーラルブルーで塗ることに決めたヘッドギアと胸部のパーツは、他のランナーと一緒に仕上げるため、先にランナーから切り分けておきます。忘れないように注意!
缶スプレーは良く振りましょう!!
▲缶スプレーを使った塗装で超大事なのが攪拌。缶を上下に振って、塗料とガスをよ~く混ぜます。缶の中に入っている金属球がカラカラと音を立てるようになったら、塗装準備は完了です
20〜30cm離して吹きつけましょう!!
▲スプレーのノズルとパーツとの適正距離は、およそ20~30㎝。それ以上近いと塗料がパーツに分厚くつきすぎてしまうし、遠いとしっかり色がつきません。距離感に注意して吹き付けましょう
切り出したパーツは持ち手で固定
▲先にランナーから切り出したパーツには、持ち手を取り付けて固定します。こうすることで、手で細かいパーツを持ってスプレーを吹き付けなくてもよくなり、きれいに塗装が仕上がります
さまざまな方向からスプレーを吹きつけます!
▲一面だけからスプレーを吹いても、ランナーにくっついているパーツ全体には塗料が乗りません。前後左右、あらゆる方向にランナーを動かして、塗り残しがないように注意しましょう
パーツの裏側もしっかり塗ります
▲組み立ててみると、意外によく見えたりするのがパーツの裏面。こちらについても、ランナーを裏返してまんべんなく塗料を吹きます。窪んだ部分も多いので、念入りに吹き付けておきましょう
コーラルブルーが塗れました!
▲裏表にしっかりスプレーを吹き付けて、コーラルブルーのパーツが完成! 発色が微妙な部分には、最初に塗った塗料の乾燥後に再度重ね塗りをかけることで、きれいな塗装に仕上げられます
グレーのランナーも同様に!
▲コーラルブルーのパーツと同様に、グレーのパーツにもパールライトブルーを吹き付けます。距離に気をつけつつ、上下左右から満遍なく吹き付けるのは、コーラルブルーの塗装と全く同じです
黒ランナーは成型色を活かしてみます
▲黒いランナーは、成型色を活かした仕上げにする予定。とはいえそのままだと周りと質感が揃わないので、ツヤ消しクリアーのスプレーを吹き付けて、しっとりした表面を目指します
ツヤ消しスプレーは普通の塗料よりもしっかり振ります
▲ツヤ消しクリアーのスプレーは、厚吹きになってしまうとパーツ表面で白く固まってしまいます。それを防ぐため、通常のスプレーより長めに缶を振り、塗料が塊で吹き出さないようにします
色がつかないから厚吹きに注意
▲塗料自体に色がついていないため、気がつくと厚吹きになってしまうことも。一気に塗ろうとせず、薄く吹いては乾燥させることを数回繰り返して仕上げると、きれいな表面に仕上がります
焦らずじっくり乾燥させましょう
▲塗料が乾いたかどうか気になるところですが、クリアー塗料は乾燥したかが分かりにくいため、ここはグッとこらえて長めに乾燥時間をとりましょう。完全に乾くまで、表面に触るのは厳禁!
全黒ランナーがしっとりしました~
▲クリアー塗料が乾燥し、黒いパーツの質感がしっとりとしたツヤ消しになりました! これなら塗装済みのパーツと並んでも違和感なし。部分的に成型色を生かせば、時短にもなって一石二鳥です
3 ランナー塗装の最終チェック!!!
ランナーをくるくる回して塗り残しがないか確認
▲大事なのが塗装後のチェック。パーツのついたランナーは全体に目が届きにくいため、塗り残しがあることも。くるくる回してあらゆる方向からチェックして、漏れがないよう気をつけましょう
塗り残し箇所があればもう一度!
▲ランナーの側面に塗り漏らしを発見! 再度側面からスプレーを吹き付けて、塗り残しを塗りつぶします。他の部分にはすでに塗料が乗った後なので、厚吹きにならないよう気をつけて!
4 ランナー塗装完了!!! よくできました!!!
フレームアームズ・ガール 轟雷改[白] Ver.2
●発売元/コトブキヤ●5940円、発売中●約15cm●プラキット
続きが気になるところですが、この記事ではここまで! この後の「パーツの組み立て」や「スミ入れ」等は現在好評発売中の「プロモデラー直伝! 美少女プラモ上達の近道」でご覧いただけます! 模型製作歴1年の初心者女子モデラーのメア氏とともに模型製作のHow toが学べる模型製作How toドキュメントの第2弾。 今回は「美少女プラキット」がテーマということで、「月刊ホビージャパン」本誌で活躍中の美少女プラモモデラーが集結し、「カワイイ!」が作れるテクニックをご紹介しております。
「美少女プラキット」 を可愛く作りたい初心者さんは、ぜひご一読ください!
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