はじめてでも簡単! ガンダムエアリアルをお手軽に作ってみよう!【機動戦士ガンダム 水星の魔女】
2022.10.30
きみにもできる!!ガンプラ簡単製作法[HGガンダムエアリアル編]【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2022年12月号(10月25日発売)
みなさんこんにちは! 初めてガンプラを作るモデラーさんでも安全安心、お手軽にカッコよく製作できるHow toをお届けする「きみにもできる!! ガンプラ簡単製作法」。今回は注目のニューキット『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の主人公機であるHG ガンダムエアリアル。ガンダムマーカーでスミ入れと部分塗装を施し、素組み+αでカッコよく仕上げてみましょう♪
HG ガンダムエアリアル
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1430円、発売中●1/144、約13cm●プラキット
STEP-1:■パーツをキレイに切り出そう!
▲まずは初歩の初歩である、パーツの切り出しからやってみましょう。ランナー(枠のようなもの)につながったパーツをニッパーで切り出します。ここで大事なのが、パーツに直接ニッパーの刃を当てず、ほんの少し隙間を空けてカットすること。直接刃を当てて切ると、ニッパーの刃でパーツを傷つけてしまうことがあるためです。パーツにゲート(赤く着色している部分)をこれぐらい残して切り出してください
▲画像のように、パーツによって曲面にゲートがついているものもあります。曲面にはニッパーの刃を当てづらいので、2度切りではどうしてもゲートがパーツに残ってしまいがち。そんなときはデザインナイフを使ってゲートをカットしましょう。デザインナイフは刃が薄く、非常に切れ味がよいのでパーツに跡を残すことなく、ゲートを切り取ることができます。2度切りより手間はかかりますが、より美しくガンプラを組み立てたいときはすべてのゲートをデザインナイフで処理するのもオススメです
▲エアリアルにはシェルユニットを再現するためのクリアーパーツが付属していますが、ニッパーの2度切りをしてはいけません! クリアーパーツは他のパーツと比べて硬い材質なので、2度切りするとゲート跡が白く曇ったり、割れたりするので、透明なぶん目立ちやすいのです。ですから、クリアーパーツのゲートはデザインナイフで丁寧にカットしましょう。硬いぶん、刃も痛みやすいのでこまめに交換するのがキレイに作るコツです
▲フラッグの処理もゲートカットと同様の手順で行います。ただし、ブレードアンテナは大変目立つ部分。ニッパーの2度切りだけだとフラッグが少し残ってしまったり、逆に切りすぎてカットした部分がえぐれてしまうと大変です。ここはニッパーで少しフラッグを残すぐらいにカットしておいてから、デザインナイフで削って整えましょう
STEP-2:■スミ入れをしてみよう!
▲少しのはみ出しであれば、指先でちょちょっと拭き取るぐらいで大丈夫です。それでも拭いきれない場合はティッシュで拭き取れば問題ありません。特別なものを使わずとも、日常的なごくありふれたものだけで作業ができるのでとってもお手軽です。なので、はみ出しは気にしなくても全然OKです
▲グレーの関節部はグレー1より色の濃い、グレー2でスミ入れします。手の指部分のようなディテールが多くて込みいった部分はペンの太いほうで大まかに書き込んで、さっとティッシュで拭き取ると手早くスミ入れすることができます
STEP-3:■付属のシールを貼ってみよう!
▲エアリアルのツインアイは成型色でも緑色のパーツで色分けされており、そのまま組み立てるだけでも設定のイメージに合っていますが、シールを貼ればよりカッコよく仕上がります。目のシールは非常に小さいので、指先でつまむとうっかり変なところに貼り付いてなくしたり、手の脂でシールの糊が取れてすぐに剥がれてしまったりとなかなか上手く貼れません。ここはピンセットを使いましょう。小さいシールでも問題なくつまんで、貼りたい部分に簡単にセットすることができます
▲太モモのクリアーパーツには内側からダブルサイドシールを貼るのですが、ちょっとばかり位置決めが難しいところです。ここは細くなっている上の部分から貼っていき、角のカーブにシールを合わせながら少しずつ位置を合わせると、キレイに貼ることができます
STEP-4:■部分塗装をしてみよう!
▲おおっと! うっかりマーカーの塗料がはみ出してしまいました。でも大丈夫! ここは先ほど紹介したガンダムマーカースミ入れ用のときと同じようにデザインナイフでカリカリと削って対処すればOKです
▲肩アーマーと胸部側面の腕フレーム接続部も設定だとグレーの部分。目立たない部分ですが、ここを塗っておくと胴体から腕へと繋がるフレーム部分がより自然な印象になります。キットのままでも充分色分けされているので、マーカーでの部分塗装は「設定の色を完全再現する!」とかではなく「ちょっと気になるから色を足そう」ぐらいの感覚で作業するほうがお手軽ですよ
■完成! HG ガンダムエアリアル!
ついに始まった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。歴代ガンダムの主人公機はシリーズのフラッグシップモデルとなるキットですので、どれも出来映えが素晴らしく、今回のHG ガンダムエアリアルもその例に漏れません。今回は新しいガンダムを観て「ガンプラを作ってみようかな?」と新しく始めるモデラーさん向けにスミ入れと部分塗装に絞って製作法を解説してみましたが、いかがでしょうか。手をかけたガンプラが完成するのは特別嬉しいものです。ぜひ、作ってみてくださいね!
▲今回のポイントの復習です! ビームバルカン部分のディテールには黒でスミ入れ。黄色や青のパーツには同系色のスミ入れ。肩のような関節パーツにはグレーで部分塗装です!
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