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セイラマスオがプロヴィデンスガンダムをオリジナルアレンジ! ランナータグを使用した改修でキットの良いところを伸ばす!!

2023.01.14

ZGMF-X13A プロヴィデンスガンダム【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2023年2月号(12月23日発売)

セイラマスオがプロヴィデンスガンダムをオリジナルアレンジ! ランナータグを使用した改修でキットの良いところを伸ばす!!

抜群の完成度を持つキットにオリジナルアレンジを加えてワンオフ作品に仕上げる

『機動戦士ガンダムSEED』のクライマックス、ヤキン・ドゥーエ攻防戦にてフリーダムガンダムの前に立ちはだかったラウ・ル・クルーゼ駆る「ZGMF-X13A プロヴィデンスガンダム」。フリーダムやジャスティス同様にニュートロンジャマーキャンセラーを搭載したMSで、さらに「ドラグーンシステム」の装備によってC.E.世界における最強のMSのひとつとして数えられる。キットはMG『ガンダムSEED』シリーズとしては後発にあたり、前アイテムのMGフリーダムガンダムVer.2.0からの流れでアレンジの利いたシルエットになっている。本キットの作例はセイラマスオが担当。元より完成度が高いので、好みでプロポーションを変更し、一部塗装アレンジを加えることで独自性を持たせている。

▲背面のバックパックおよび本体腰部に大型3基、小型8基の計11基のドラグーンを装備するプロヴィデンスガンダム。右腕にはMA-M221 ユーディキウム・ビームライフル、左腕にはMA-MV05A 複合兵装防盾システムを装備しており、ほかのMSと比較して圧倒的に高い攻撃力を持つ
▲ドラグーンのプラットフォームを兼ねたバックパックは6基の大型スラスターノズルと8基の小型スラスターノズルを備えており、重量増による機動力低下をカバーしている

バックパックの位置を移動する

▲バックパックと本体を接続するフレームを延長するために分割する

▲キットのランナータグを使用してフレームを延長。厚みを出すために2枚を重ねてから分割したフレームの間に入れて接着。さらに強度を高めるために表側の接着部分をまたいでランナープラ板を貼って補強

▲さらに断面部分にも細切りしたランナープラ板を貼って補強しておく

▲加工後の接続アーム。延長したぶんだけバックパックの位置が下がる。各部補強によって強度も充分に確保できている

つま先の延長

▲つま先を延長する。まずは天面にタグプラ板を貼り付ける。赤のタグ部がなかったので、グレーランナーのタグで代用している
▲側面にもタグプラ板を貼り付けてつま先を大型化

▲さらに側面にランナープラ板を貼り足して、靴部全体が大きく見えるようにした

肩アーマーの位置移動

▲肩アーマーを上方に移動させるが、キットの肩アーマー接続部は軸を通すタイプでそのままでは移動ができない
▲やや強引だがフレームを下側に追加する。軸穴を開けたタグプラ板を元のフレームの下に接着して延長を行う

▲肩アーマー接続フレームの延長工作が完了したが、これでは強度不足が否めないのでバックパック接続フレームの工作同様に接着部分をまたぐようにタグプラ板を表裏に貼って強度を確保する

▲上側の穴が開いたままでは見映えが悪いので、裏側から同系色のタグプラ板を貼って穴をふさいでいる

▲肩アーマーの位置移動は完了したが、肩基部が露出してしまい不自然に見える。そこで、肩アーマー前側のみタグプラ板を使用して下側に延長することで露出部分を隠した

頭部を改修

▲庇部分が水平になっているので、額と庇裏を削って庇が前下がりになるように調整する

▲加工後の状態。わずかながら庇の角度が前下がりになったことで鋭い目付きになった

▲側頭部のパーツを装着した状態。ツインアイが見える範囲が狭くなったことでやや暗い印象になったので、このあと庇の両端を切り欠いて調整した

襟を延長

▲襟はタグプラ板を貼って部分的に上方向に延長。襟を立てているような見た目を狙っている

▲頭部まわりのアップ。庇を切り欠いたことでツインアイの見え方の印象が変わり、襟の延長で頭部が埋まっている感が強まっているのが確認できる

before⇒after

▲左の写真が加工前、右の写真が加工後。肩アーマーの上方移動とバックパックの下方移動で全体のまとまり感が強まっている。また、つま先の延長によって、肩アーマーと対になって四方に張り出したシルエットになった
▲本体グレー部は成型色を活かし、赤青黄の色味をプロヴィデンスのキャラクター性を考慮してかなりトーンを落としたものにしている

▲左腕に装備された複合兵装防盾システムは、シールドにビーム砲、大型ビームサーベルが内蔵された複合兵装。最大の特徴であるドラグーンはキット付属のクリアージョイントにより、射出状態を再現できる

■SEEDのMGはスゴイ出来!
 今回のお題はMGプロヴィデンスガンダム!! 『ガンダムSEED』機体がMG化される際のアレンジのカッコよさは驚異的ですらあるのですが、ラスボスでややぼってりとした感じのプロヴィデンスですらその例外ではなく、何だったら主役級のカッコよさでアレンジされています! 今回はせっかくカッコよいアレンジになっているプロヴィデンスなので、その方向性を伸ばしてやる仕上げでいきたいと思います!

■キットの出来を活かした軽めの改修
 まったく問題なく感じるプロポーションですが、カッコよさを伸ばす方向で各所を改修していきます。まずはやや位置が高いバックパックを本体との接続アームを延長することで位置を下げ、肩アーマーの位置を上げて、つま先を延長します。顔は主役的イケメン化のため、ひさし部の角度を変えて側頭部のアンテナを延長したら、あとは襟を高くして終了〜。意外と簡単に男前になりました♪

■ディテールも楽できたお手軽作例〜♪
 ディテールは最初から充分以上に入っているので、腰部フロントアーマーと太モモのディテールを逆にフタをして隠したくらいです。全身のグレーや関節部は成型色のままですし、改修部はすべてキットのランナーやタグでまかなえたので、正味箱の中のものだけでできるお手軽改修になりましたー!!
『ガンダムSEED』のMGシリーズ(FULL MECHANICSも含めて)はホントに組むだけで充分なのでぜひ作って並べてほしいですねー! それでは!!

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “マスターグレード”

ZGMF-X13A プロヴィデンスガンダム

製作・文/セイラマスオ

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ⓒ創通・サンライズ

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