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1/100スケールでゲイツ(指揮官機)をフルスクラッチ! Z.A.F.T.フレームを活かして3D造形で再現

2023.01.15

ZGMF-600 ゲイツ(指揮官機)【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2023年2月号(12月23日発売)

1/100スケールでゲイツ(指揮官機)をフルスクラッチ! Z.A.F.T.フレームを活かして3D造形で再現

Z.A.F.T.フレームを活かして次期主力量産型MSをスクラッチ

『機動戦士ガンダムSEED』に登場したザフトの次期主力量産型MS「ZGMF-600 ゲイツ」。本機はジンの後継機として開発され、大戦末期に投入された。先鋭化されたシルエットやエクステンショナル・アレスターといった特殊装備など、量産機の中でも人気の機体だが、プラキットはTV放送時に1/144スケールのコレクションシリーズが発売されたのみであった。しかし、近年MGザクウォーリアを筆頭に、MGモビルジンなど共通のZ.A.F.T.フレームを持つ機体がガンプラ化されており、今後の可能性に期待が持てる状況になりつつある。そこで、本特集では上記Z.A.F.T.フレームを活かして六笠勝弘が3D造形を駆使して外装や武装のスクラッチで1/100スケールのゲイツを再現。別記事のMGプロヴィデンスガンダムの流れで、ラウ・ル・クルーゼが搭乗したシルバーグレーの指揮官機として製作した。

▲1/100スケールで完成したゲイツ。設定画の形状を再現というよりも、MGザクウォーリアやMGモビルジンで採用されたZ.A.F.T.フレームを芯として、その系譜としてゲイツが1/100スケールでプラキット化されたらどのようなものになるかの検証的な意味合いで製作している

MODELING PROCESS

▲制作した3Dモデル。フレームはMGキットのものをそのまま活かしているので、ごく一部を除いた外装部分を3Dモデリングで再現している

▲パーツをスライサーソフトで配置した状態
▲エクステンショナル・アレスターのケーブルは当初アルミ線、スプリング、プラパイプを組み合わせたアナログマテリアルで製作していたが、見映えや曲がり具合がしっくりこず、張力の高さで可動に支障をきたすレベルになってしまったので、芯以外をすべて3D出力品に変更した
▲頭部の分割構造。全体形状が決まったところで、出力の都合や塗装を考慮してパーツを分割していく
▲バックパックのサブスラスターカバー裏やヒザアーマー裏など空間が目立ちそうな箇所はフィン状パーツを配置して情報密度を高めている
▲使用したZ.A.F.T.フレーム。靴部やバックパックを除いてほぼそのまま使用している。写真では太モモアーマーが残っているが、こちらも3D出力品としたので、肩側面アーマー、上腕、手甲、(写真では見えないが)ふくらはぎのサブスラスターのみキットのものが活かされた
▲出力したパーツをフレームに取り付けていく。パーツに合わせて不要なダボや干渉する部分を削り落としている
▲各パーツの表面処理を行い仕上げていく。バックパックのノズルなど、別パーツ化しておいたほうが塗装しやすい細かなパーツは市販のものも活用して細部を詰めていった
▲モノアイ、肩口正面のダクト、肩アーマーおよび首元のフィンは市販パーツやプラ材から製作

▲ジンやシグー、ディンでは携行火器として重突撃銃が採用されていたが、ゲイツではザフト量産型MSとしては初のビームライフルが採用されている。また、シールド先端には2連装ビームクローが内蔵され、その設計思想はYMF-X000A ドレッドノートガンダムやプロヴィデンスガンダムの複合兵装防盾システムに受け継がれた

▲GAT-X207 ブリッツガンダムのグレイプニールから着想を得たエクステンショナル・アレスター。こちらは差し替えで収納状態と展開状態を再現。ケーブルは1mmアルミ線を芯として、3D出力品のカバーパーツをかぶせることで、フレキシブルに可動しつつ保持力の高いものを製作した

▲バックパックは中央に大型のスラスター、左右にジンに装備されているものを小型化したようなサブスラスターを持つ
▲サブスラスターの上下カバーには開閉機構を追加。ユニット自体もボールジョイント接続でフレキシブルに可動する
▲MS開発競争の激化によりジンが旧式化する中で開発された次期主力量産型MS。基本設計は早期に完了していたものの、鹵獲した地球連合軍のGAT-Xシリーズから連合軍の本格的なMS配備を想定し、奪取した技術を投入することが決定。その結果実戦配備は遅れ、大戦末期のボアズ攻防戦前後から投入されることになった

 今回はザフトのモビルスーツ「ゲイツ」を製作させていただくことになりました。MS開発競争が激化し、ジンが旧式化しつつある中で開発された次期主力量産型MSですが、クルーゼさんが乗らなかったら活躍の場もあまりなかった気がします。そんな先行配備されたクルーゼ搭乗機を製作しました!

■3Dモデリング・プリンター出力
 鹵獲したGAT-Xシリーズの技術が反映されている機体らしいので、ザフトらしさを残したガンダム的シルエットを目指して進めます。素組みしたジンのフレームの写真をベースに3面図を制作します。3Dツールのテンプレートに使用するだけなので製図のような3面図ではなくても問題ありません。ざっくりとしたモデリング後にサブディビジョンサーフェスを使いハイポリ化します。実はこれが一番時間がかかる作業で、プリンターの性能が上がるとこの作業が増えます。ハイポリ後はOBJ形式で描きだしたデータをスライサーソフトで配置していきます(STL形式でも大丈夫)。照射面積を広くするとフィルム側に貼り付いてしまうので、出力方向を意識してサポートを付けていきます。斜めに配置すると貼り付かず出力できますが…、照射時間や上昇速度の調節が必要になります。自分は面倒くさがりなので、多少斜めになる設定にしています。出力に失敗したパーツは最後にまとめて配置方向を変えて出力すれば問題なしです。ただ、配置作業はビルドプレート上にぎっしり配置するので非常に動きが重いですね。これはVRAMの問題ですかね。

■下地色・パール塗装
 塗装時間を短縮するため、下地色を白と黒で塗り分けて、トップコート的にパール塗装で進めていきます。パール塗料は多少透明度がある「パールシルバー」を使用しました。パールシルバーは下地色の影響を受けやすく数回に分けて吹き付けることで輝度をコントロールできます(もちろん下地色が一番重要ですが、吹き付けのコントロールが簡単にできるので素晴らしい塗料でした)。差し色のパープル部分は「GXメタルパープル」にクリアーレッドでトップコートしています。GXシリーズのメタリック塗料は失敗がなく安定の塗料です。ひと通り塗装が終わり、最後にツヤ消しのダークグレーで内部フレームなどを塗装します。

■塗装レシピ
下地=ファインサーフェーサー(ライトグレイ)、サーフェイサーエヴォ
下地色=Ex-ホワイト、Ex-ブラック
パール=パールシルバー
パープル=GXメタルパープル、クリアーレッド
ダークグレー=メカサフ ヘヴィ、ニュートラルグレー+ツヤ消しブラック
スミ入れ=Mr.ウェザリングカラー マルチブラック
ビーム部=蛍光ピンク

■終わりに
 いつものことですが、期間があればあるだけ時間を使ってしまいますね。製作中に流行の「アレ」に感染して、作業が止まり予定より遅れました! スミマセン!! そして最後の作業の「ケーブル」はけっこう焦りました。もうちょっと改良を重ねればよい“動力パイプ”ができそうな予感です。動力パイプはなんぼあってもいいですからね〜。

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット“マスターグレード”モビルジン 改造

ZGMF-600 ゲイツ(指揮官機)

製作・文/六笠勝弘

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ⓒ創通・サンライズ

六笠勝弘(ムカサカツヒロ)

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