『フロントミッション』ストラクチャーアーツ Vol.3作例!「90式」を冬季迷彩仕様に
2022.11.29スクウェア・エニックスプロダクツ 月刊ホビージャパン2023年1月号(11月25日発売)
月刊ホビージャパン2022年12月号に引き続きストラクチャーアーツ『フロントミッション』から、続々と作例が集結! 今回は固定ポーズで魅せるヴァンツァーたちをご覧いただこう。本シリーズの1/72スケールを活かし、ミリタリーモデルと組みわせたり、スクラッチで背景用の小物を製作したりとさまざまなアプローチでヴァンツァーを彩るヴィネットを製作した。モデラーのセンスと工夫が詰まった珠玉の作例をさっそく見ていこう。
ディテールアップで密度マシマシ!!
キットの垣根を超えた合わせ技
これまで同シリーズからゼニスやテラーンを製作したきの助が、Vol.3にも参戦! ここでは収録の90式を使い、ジャンクパーツを駆使して冬季迷彩仕様の固定モデルを仕上げてきた。ポーズ固定にすることでPOM製の関節の塗面も気にせず塗装。可動域で空いてしまう隙間にディテールアップを加えるなど、技が光る作例となった。
■はじめに
ゼニス、テラーンに続いて、今回は90式(TYPE 90)を製作しました。今までのシリーズ同様に本キットもミリタリーモデルに適したほど良いディテールと抜群のプロポーションを備えているため、今回は基本的には大きな改造はせずポーズ固定モデルとして作ることに決定!
■製作
まずはじめはポージング決めから。キットの広い可動域を活かしたポージングにしたかったので、ライフルを両手で構えたポーズに。脚部だけでなく股関節も自由度が高いので、ポーズの肝となる重心の掛け方も簡単に調整可能です。
肩基部が前側にスイングすることで武器の両手構えポーズが出来るように設計されているのですが、スイングさせた時に出来る肩の隙間が非常に気になるため、ジャンクパーツで隙間を埋めています。
左手に追加したシールドも1/72スケールの装甲車から装甲をそのまま使用しています。こういったジャンクパーツはヴァンツァーと同じ1/72スケールのキットから流用すると情報量の密度が合わせやすいので、ジャンクパーツのチョイスに迷った場合は同スケールのキットを使ってみるのがオススメです。
ライフルの他にも武器が豊富に付属するのでせっ かくだしモリモリでいきます! グレネードランチャーとマ シンガンも同じくジャンクパーツを使ってバックパック にマウント出来るようにしました。
■塗装
塗装は90式が日本製という設定になぞらえて自衛隊を意識してみました。緑と茶色の2色迷彩の上からツヤ消しホワイトを筆塗りで冬季迷彩にしています。残雪期の機体をイメージしてホワイトを塗装後に溶剤で剥がして、下地の2色迷彩が所々透けて見えるのがポイントです。
最後にエナメル塗料でスミ入れ兼汚し塗装をしてフィニッシュ。足元や汚れやすそうな箇所を中心に塗っていきましょう。
仕上げとして、目の部分にはラピーテープをモールドに合わせて切り貼り付けています。全体がツヤ消し気味なので目がキラッと光るとメリハリが効いて目を惹く上に、非常に安価で手に入るのでオススメです!
スクウェア・エニックス 1/72スケール プラスチックキット“フロントミッション ストラクチャーアーツ”
90式
製作・文/きの助
フロントミッション ストラクチャーアーツ Vol.3
●発売元/スクウェア・エニックス●各2178 円、発売中●1/72、約9cm●プラキット
\ 「ガスト」の 記事もチェック/
\ 「グリレゼクス」の 記事もチェック/
『フロントミッション』ストラクチャーアーツ Vol.3作例!名機「グリレゼクス」を小澤京介氏が巧みなウェザリングで表現!
© 1995,1997,1999,2003,2005,2007,2008 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
きの助(キノスケ)
『Ma.K.』関係の作品を数多く製作し、スケールからキャラクターまでさまざまなジャンルで雰囲気ある作品を手掛けるモデラー。