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その名は勇者王ガオガイガー!「RG ガオガイガー」の変形・合体部分をブラッシュアップして精度高く製作!

2023.02.17

ガオガイガー【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2022年12月号(10月25日発売)

その名は勇者王ガオガイガー!「RG ガオガイガー」の変形・合体部分をブラッシュアップして精度高く製作!

Gストーンの輝きがもたらした究極の重機動メカノイド

 RGシリーズにて発売となった「ガオガイガー」はギャレオン⇔ガイガーの変形と、3機のガオーマシンとの合体によるファイナルフュージョンを再現。RGならではのハイディテールと内蔵された各種ギミック、さらに一部には金属パーツを使用しており、実際の見た目以上に“物理的に重い”キットになっている。本キットのレビュー作例はSSCが担当。変形・合体ギミックによって生じる隙を軽減させつつ、各部形状やディテールをブラッシュアップ。2022年で25年目の新たな姿として誕生した勇気の結晶、究極の重機動メカノイドを精度高く完成させている。

▲ハイディテールな造形とリアリスティックデカールによって高次元の造形密度で立体化されている。この力強いフォルムで変形・合体まで再現しているという点でもこれまでのアイテムとは一線を画する存在と言える。キット仕様としてはガオガイガー時にライナーガオーの車輪部を引き出すのだが、作例ではすっきりとしたシルエットにしたかったのと、設定画では凸になっているものの車輪自体は見えていない(RGの解釈としてはそちらが正しい)ことから、そのままとしている。正しい状態は別記事の「OPEN THE BOX」をご覧いただきたい

▲ハンドパーツは新規開発のマニピュレータハンドで5指の独立可動を再現。指の動きに合わせて手甲前半部も可動する

▲ガオガイガーのヘルメットは装着時にガイガーの額が若干見えてしまうので、ガオガイガーのヘルメットの庇に0.5mmプラ板を貼り付けて露出を抑えている。ガオガイガーのマスクは若干厚みが気になったので、強度に支障が出ない程度に表裏両面を削った
▲マスクを削ったぶんに合わせて接続ピンの位置も変更。横にある接続ピンの前側に0.3mmプラ板を接着し、乾燥後に後ろ側を0.3mm削り込んで帳尻を合わせた
▲マスク位置を移動させたことで隙間ができてしまったので、頬ダクトパーツの内側に0.3mmプラ板を貼って埋めている
▲ステルスガオーの赤いラインはGGGマークも成型色で色分けを再現。分割式で構成されたドリルガオーの履帯が力強さをさらに引き立てている
▲シャープな造形のギャレオンフェイス。上あごの内側や頬のダクトにも細かなモールドが造形されているのが確認できる
▲精悍な造形の頭部。額のクリスタルにはクリアーパーツを採用し、内側の「G」の文字も造形で再現されている
▲ドリルガオーの左右を接続するピンはガオガイガー時の見映えを優先するため、切り取ってネオジム磁石で固定する方式に変更
▲ガオガイガー靴裏はガイガーの腕に装着するために一部空洞になっているので、プラ板で製作したパーツで塞いでいる。ガイガーへの装着を考慮してネオジム磁石での着脱式にした
▲ステルスガオーとたてがみを接続するパーツはエポパテで肉抜きを埋めている。ガオガイガー合体時に接続しやすくするために、たてがみパーツの接続部分に1mmプラ板を貼って延長した
▲差し替えなしでギャレオン⇔ガイガーの変形を再現

▲ガイガー状態も隙のないプロポーション。脚付け根はスライド式になっており広い可動範囲を有する。太モモはガオガイガー時にはアーマーが左右に伸長するギミックを内蔵。ハンドパーツは握り拳と平手が付属する

▲ガイガーの肩、太モモにあるダクトを開口。市販のメタルパーツを埋め込んで二重構造に見えるよう加工

▲ガイガーの握り拳はAUBE Dimension Works製の3Dプリンター出力品に置き換えた
▲3機のガオーマシンも劇中のイメージ通りに立体化。各コクピット内も造形されている。劇中に登場した個別の合体形態も再現可能だ
▲ドリルガオー側面のライト風ディテールは凸形状の上にリアリスティックデカールを貼る仕様になっているが、作例ではピンバイスで開口してそこにリアリスティックデカールを貼り、その上にウェーブ「H・アイズ」を埋め込んでいる
▲ライナーガオーの車窓を再現するプラスチックシールは、台紙の状態で窓ガラス部分にマスキング。本体と同じトップコートを吹いて窓ガラスと本体のツヤ具合を分けている
▲ステルスガオー+ライナーガオー
▲ガイガー+ステルスガオー
▲ガイガー+ドリルガオー
▲各部ほぼ差し替えることなくガオガイガーへの合体を再現。マスクの後付けや腕部シャッターの取り外しのみ必要になるものの、ステルスガオーからヘルメットやハンドパーツを出現させる行程や、ガイガーの腕部がステルスガオー内部にピタっと収納される様はおもわず合体時のBGMを口ずさみたくなるほど気持ちがいい
▲プロテクトシェードはPETシートとクリアーパーツの組み合わせで再現
▲別売のアクションベースを使用すればブロウクンマグナム発射シーンを再現可能
▲ディバイディングドライバー先端の金属パーツは、塗装やエッジ出しとポージング時の重量軽減のために、プラ板で製作したものに置き換えた
▲スプリング内蔵で本体の伸縮を再現。アームカバー裏側のメカモールドも細かく再現されている
▲ヘル・アンド・ヘブン再現用に左右の指が一体化したハンドパーツが付属
▲ステルスガオー後部のスラスターフィンの展開を再現。4枚のフィンが連動可動する

■はじめに
 変形・合体が楽しいキットでもあるので支障をきたすプロポーション変更等はせずに、ディテールアップ中心に工作しています。

■ガイガー
 ギャレオンの牙と四肢の爪は削り込んでシャープ化。肩と太モモのダクトは開口して市販のメタルパーツを埋め込み、二重構造に見えるよう加工しました。

■ステルスガオー
 ガオガイガー時のたてがみはヤスリで削ってシャープ化。ガオガイガーヘルメットは合体時に庇の下からガイガーの額が見えてしまうので、庇の下に0.5mmプラ板を接着。マスクの厚みが気になったので正面と裏から削り込んで薄くしました。裏面を削ったぶんオフセット気味になるので、マスク横にある接続ピンの前側に0.3mmプラ板を接着し、乾燥後に後ろ側を削ってピンの位置を移動させています。マスク位置が変わったぶんの隙間は頬のダクトパーツ内側に0.3mmプラ板を貼って埋めました。これによりダクトパーツの厚みが増し、マスクの接続ピンがより深く差し込まれ、マスクが外れにくくなりました。額のアンテナはシャープに削り込み、裏側のモールドも塗り分けています。

■ドリルガオー
 ドリルガオーの左右を接続するピンはガオガイガー時の見映えを優先するため、切り取ってネオジム磁石を埋め込みました。合体時の靴裏はガイガーの腕に装着するために一部空洞になっているので、プラ板で製作したパーツで塞ぎました。ガイガーへの装着を考慮してネオジム磁石での着脱式にしています。

■ライナーガオー
 当初は窓のモールド部分を塗り分けようと思っていましたが、付属のプラスチックシールが0.5mmほどの厚みがあり、これを貼るとちょうど車体とツライチになる仕様なので、そのままプラスチックシールを使用しています。

■塗装
本体白=アイボリーホワイト+Ex-ホワイト
本体黒=ブレイブブラック
ライナーガオー白=ペールブルー+Ex-ホワイト
ライナーガオー青=ブルー
ギャレオン顔などの金=シルバー下地の上からクリアーゴールド+クリアーイエロー
ドリルなどの金=ブライトゴールド
関節グレー=エクストラダークシーグレー
ドリルガオー履帯=黒鉄色
ディバイディングドライバー=マンダリンオレンジ、ニュートラルグレーII

動画はこちら!

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “リアルグレード”

ガオガイガー

製作・文/SSC

ⓒサンライズ

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SSC(エスエスシー)

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