合体変形モデル攻略法
MODEROIDで相当数がリリースされている合体変形モデル。ギミックが豊富で完成後に何度も遊んで楽しめるのが魅力ですが、そのぶん塗装をするとなるとクリアランスなどに気を遣う必要があり、敷居が一気に高くなります。ここではMODEROIDの「ダイナゼノン」を使用して、合体変形モデル製作のコツを解説します。
塗装方針を立てよう
▲これまでの解説では時短のため塗りながら組み立ててきましたが、合体変形モデルは可動部や連結部など非常に複雑ですので、塗る前にまず組み上げて構造をしっかり把握しましょう。遊ぶことも考えると合体変形に関わる箇所は塗るべきではないです。検討した結果、赤は目立つ箇所だけ超合金のようなイメージでメタリック塗装、黄色とグレーを金銀に塗装、胸周りや翼は色分けが複雑すぎるので、ここは素直にシールに頼ることにしました
塗るべきでない箇所をチェック
▲連結部分は絶対に擦れてしまうので塗装を避けます。ダイナウイング/ダイナダイバーとの連結があるので、ダイナソルジャー本体の赤はほぼ塗らないほうがよさそうです。ダイナウイング側も連結部分は塗料を乗せないようにします
可動部の擦れをチェック
▲可動・展開部の擦れがないかも確認しておきます。肩の引き出し関節やヒジ、小翼などはわずかに隙間があり、問題なさそうです
ダイナソルジャーの塗装をチェック
▲ダイナレックスも頭部周りすべてを塗りたいところですが、スライド部があるため首は塗装を断念。上アゴの赤と牙・ツノを塗るに留めることにしました
可動部の擦れを調整
▲太モモの内側をヤスリがけして削り、ヒザ関節が擦れないように調整。隙間がわずかに空いていればいいので削り過ぎに注意です。太モモはツヤ消し仕上げするので800番ぐらいまでヤスリがけすれば充分でしょう
もうひと手間加えて見映えアップ
▲せっかくなのでもう少し手を入れます。ヒジ関節とつま先フィンは正面にパーティングラインが来ているのでヤスリで整形。メタリックで塗るのでサフで傷消しします。タイヤは凸部だけでもパーティングラインを落とすと見映えがよくなります。凹部は整形せずともリアルタッチマーカーで塗りつぶせばほぼ分かりません
赤部の塗装
▲事前に決めたプランに従って赤を塗装していきます。ダイナソルジャーの頬、ダイナウイングの連結部は事前にマスキングしておきます
▲ガイアノーツのプライマリーメタリックレッドにクリアーレッドを混ぜて塗装。色付きメタリックはクリアーカラーを混ぜると深みが出て疑似的なキャンディ塗装風の仕上がりになります。メタリックの赤はピンクに寄りがちなので特に効果的です
その他の色の塗装
▲キットの黄色がオレンジ寄りなので、金はヴィクトリ―ゴールドを使用。銀はEx-シルバーです。赤ともどもコートをかけず塗りっぱなしで完成
▲各部センサー・窓はメタリックシールを貼って仕上げます。キットのシール台紙や、モールドを転写したものを型に切り抜いて貼ります。また塗装の際のマスキングも、同じやり方で切り抜けば作業を高速化できます
ダイナゼノン
グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット“MODEROID”
ダイナゼノン
製作・文/宮里章弘
MODEROID ダイナゼノン
●発売元/グッドスマイルカンパニー●7500円、販売中●約16.5cm(ダイナゼノン時)●原型/Caloan(GOD BRAVE STUDIO)、制作協力/TEAM NAVEL(ユニテック)
いかがでしたか? こちらを参考にして、MODEROIDの合体変形モデルの塗装に挑戦してみてくださいね。
また、こちらの「ダイナゼノン」をはじめ多くの MODEROID作例が収録されている「MODEROID」ビジュアル本「MODEROID メカモデリングカンパニー」が先日発売されました。作例の他にも最新アイテムの情報やインタビューなども掲載されているので、ぜひご覧になってみてください!
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