休日の空いた時間、誰でもできる簡単なテクニックで、お手軽にカッコいいガンプラを楽しんで作ってみよう! がモットーの連載企画「ガンプラ凄技テクニック」。懐かしのキット編第8回は「電飾の基本」をお届け。当時ものキットには欠かせない電飾工作を1/100のズゴックで学んでみましょう。
講師/林哲平
LEDを仕込もう
▲電池ボックスに電池を入れます。超基本的なことですが、電池は+とーがあり、位置が逆だと電気が流れません。ですが、意外と「あれ? 点灯しないな?」と思ったときは電池が逆に入っていることが多いです。電飾工作をするときは電気の流れる方向が大切なので、常に意識しながら作業してください
▲いきなり配線を組むのではなく、最初はLEDの配線を電池ボックスに仮止めして点灯チェックしましょう。必ず光る向きを確認してください。ELPAのLEDは+が赤、ーが黒とコードが色分けされているのでわかりやすく、最初からコードつきなので面倒なハンダづけ工作も必要ありません。ズゴックのモノアイは劇中だと白っぽいので、今回はそのイメージを尊重し白色LEDを使用しています
▲レンズは裏側から透明のセロハンテープで貼りつけましょう。接着剤で汚すリスクもなく、簡単に固定できます。ただ、そのままでは上が干渉してしまうので、この段階で削る部分をガンダムマーカーで描き込んでおき、一度レンズを取り外してデザインナイフで削ります
▲レンズを合わせ、頭部パーツがちゃんと合うか確認したら、電飾装置を組み込んで最終の発光チェックをします。ギラギラ白く輝く、ズゴックらしい電飾が完成しました。光ると嬉しくなってつい作業が止まりがちなので、心を鬼にして分解し、次の作業に移りましょう。私はこの段階で光らせて遊びまくり、作業が1日ぐらいストップしていました(笑)
塗装をしよう
▲小田氏の作例で特徴的な白ラインはハセガワのホワイトフィニッシュを貼って再現します。曲げる部分はゆっくりと引っ張りながら馴染ませていくと上手くいきます。詳しい方法は月刊ホビージャパン2022年9月号掲載の「1/100ドム ジェットストリームアタック仕上げ」を参考にしてください
▲電飾でLEDを仕込むとき、注意しないといけないのがパーツの透けです。光が外装を透過し、不自然になってしまうので、裏に光を遮断する塗料を塗りましょう。黒と銀が遮光性が高いのですが、オススメは水性ホビーカラーの焼鉄色です。黒と銀の混じったガンメタルなので、適当に筆塗りするだけで遮光性も隠蔽力も抜群です。頭頂部のパーツの裏側も焼鉄色で塗っておきましょう
▲海水汚れに欠かせないサビ垂れはリアルタッチマーカーで表現します。サビが流れそうな部分を意識しながら描き込み、神ペンでボカせばあっという間に出来上がります。なお、神ペンの製作法は「週末で作るガンプラ凄技テクニック」のREハンマ・ハンマやHG編、らいだ〜Joe氏の著書「ビギナーでもうまくいく! ガンプラお気楽製作ガイド」に詳しく掲載されているのでぜひそちらを参考にしてください
電飾の最終仕上げ
数ある当時ものキットの定番工作の中でも、特別効果が高いのが電飾工作です。アニメのシーンさながらにボワッと発光するモノアイを見て、小学生の頃大興奮したという話をよく聞きます。ただ、電飾というとどうしてもハンダづけや電気工作知識などが必要で「難しい」と感じている人も多いのではないでしょうか? 電飾、実は全然難しくありません! 基本は電池とLEDを繋ぐだけです。小学生の豆電球の実験と同じで、それをガンプラの中に入れるだけ。ぜひ、モノアイだけと言わず、コクピット、メガ粒子砲などいろいろな部分を光らせてみてくださいね♪
BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット
MSM-07 量産型ズゴック
製作・文/林哲平
© 創通・サンライズ