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似ているようで意外と違う!? 「サイコ・ザク マークⅡ」をスクラッチで製作【機動戦士ガンダム サンダーボルト 連載10周年記念企画】

2022.10.01

サイコ・ザク マークII(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)【1/100】 月刊ホビージャパン2022年11月号(9月24日発売)

似ているようで意外と違う!? 「サイコ・ザク マークⅡ」をスクラッチで製作【機動戦士ガンダム サンダーボルト 連載10周年記念企画】

サンダーボルト宙域の死闘。

 竹内陽亮とともに、これまで数多くのサンダーボルト版モビルスーツを手掛けてきたのが、現在もキャラクターモデルの作例をメインに活躍する中安俊二である。そもそもデビュー作が2013年発売の立体作品集「THUNDER BOLT MECHANICS」掲載のサンダーボルト版ボールだというから、モデラーとしてのキャリアをほぼ『機動戦士ガンダム サンダーボルト』とともに歩んできたといっても過言ではないだろう。
 今回そんな中安氏が挑んだのは、南洋同盟によって生み出された量産型サイコ・ザクとも呼べる存在、サイコ・ザク マークII。ベースキットとしてMGサイコ・ザクがあるものの、一筋縄でいかないのがフルスクラッチの怖いところ。製作はかなり難航したようだが、無事本特集でその雄姿を読者の皆様にお見せできることとなった。


 似ているようで意外と違う!? サイコ・ザク マークIIを立体化!!

▲︎ダリルの搭乗したサイコ・ザク マークIIはタール火山でのアトラスガンダムとの戦闘を経てパーフェクト・ガンダムへと姿を変えたが、今回は南洋同盟によって量産され宇宙用に換装された機体を、コミックを参考に再現した

▲ランドセルに装備された武装はキットの入手の都合もありコミックとは微妙に異なるが、MGサイコ・ザク付属の武装とMGザクIIのザク・バズーカにマガジンを追加したものを使用した

▲サイコ・ザクの特徴であった巨大なランドセルはマークIIになっても健在。今回はほぼMGサイコ・ザクのランドセルをそのまま使用しているので、サブアームを展開した派手なポージングも可能となっている
▲サイコ・ザク マークII本体。よくよく見ると胸部の形状だけでなく、脚部も06Rに近かったサイコ・ザクと比べて形状が大きく変わっているのがお分かりいただけるだろうか
▲頭部は左右に動力パイプを支えるステーが設けられているのが特徴。これに合わせるため、動力パイプはエポパテで自作したものに交換されている
▲手首にも大きな可動域が設けられた前腕はパーフェクト・ガンダムにもそのまま受け継がれた、サイコ・ザク マークIIならではの特徴的な部位といえるだろう
▲肩アーマーは姿勢制御用のノズルを埋めたほか、スパイクをとがらせてシャープな印象に

▲製作途中の状態。ほとんどのパーツに手が入っているのがよく分かる

▲製作中の足もご覧いただこう。左がベースとなったサイコ・ザク、中央と右がサイコ・ザク マークIIのもの

▲︎参考資料。こちらがベースキットとなったMG 高機動型ザク“サイコ・ザク”Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)

■はじめに
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』連載10周年! おめでとうございます! ライターデビューのきっかけが、登場MS等の製作でしたので、時が経つのは早いものですね。今回は、物語の中でも重要な機体、サイコ・ザク マークIIを製作させていただきました。
 当初は地上用として登場したサイコ・ザク マークIIですが、今回は量産された宇宙用装備の機体を製作してみました。

■製作
 まずは資料集めとなるのですが、持っている資料は、単行本とスペリオールの表紙に使用された地上用のイラスト。もちろん、資料鑑賞のオトモは、今回はキリン本絞りロング缶。特にグレープフルーツ味はたまりませんね♪ スクラッチは長丁場になりますので、使えるキット、使えそうなパーツの候補を挙げて、どんどん集めていきます。とりあえずMGサイコ・ザクと、MG高機動型ザクを用意しました。では、キットを使用してのサイコ・ザク マークII。どんな風に仕上がるか、やっていきましょう!

■頭部
 そのままサイコ・ザクの頭を拝借しました♪ そして、マークIIと違うところを分析。口の動力パイプの中間くらいに中継ステーが追加されていますね。大きく形状が変わる特徴的なものとして、これを追加工作するのですが、キット付属のカバーでは径が太すぎるので、エポパテを動力パイプの芯にまきつけ、爪楊枝でシワを演出♪ 各パーツを分割して塗装時にマスキングしなくてもいいようにしました。モノアイは、アフターパーツに置き換えました。

■胴体
 胸部の形状をマークIIにするために、サイコ・ザクのパーツを芯に、プラ板、エポパテで形状変更。胸部の両サイドにあるバーニアは、サイコ・ザクのキットの物が使えるよう胸部の形状変更に合わせて位置替えを行い、バランス良く埋まるようプラ板で製作しました。また一番の特徴でもある背中のランドセルですが、強度・使い勝手(取り外しする時)などを考慮し、キットのプラットフォームをそのまま使用しました。腰のアーマーは、前面のモールドを削り落とし、先端を切断。プラ板でモールドを貼り、センターのカバーのバーニアをプラ板で埋めました。また、一ヵ所、下方にバーニア用の孔を開口しました。

■腕部
 スパイク付きの肩アーマーは、サイコ・ザクの物のモールドをパテ埋めして、スジ彫りを追加して使用。シールドは、バーニアの孔をパテ埋めしてから、シールドの角を面取り加工して利用。上腕はMGザクの物を加工して、フレームはサイコ・ザクの物が使いやすいので、そちらを加工して上腕パーツを被せています。前腕は、どことなくフレームっぽい意匠ですが、サンダーボルト版モビルスーツの特徴として腕部が全体的に長い印象があるので、サイコ・ザクよりは長くなるよう調整。外側のパーツを一個製作し、複製して数を揃えました。手首のカバーもキットをベースに加工。塗装でも別パーツ化により、仕上げやすく、手首の可動にも若干貢献しています。

■脚部
 さて、ここが一番の難関なポイントでした(汗)。単行本の登場シーンには、今まで見たこともないデザインな脚部。ギリギリまでキットの脚そのままで行くか悩んだ挙句、形状変更にシフト!(超滝汗)やはり難航しました。キットのパーツを切り刻んではフィッティング、エポパテで形状を出しては、盛り削りの繰り返し。切り刻んでダメになったパーツ、盛っては削り込んで、削りカスとなっていったパーツの山の上に今の形状が出来上がりました。基本、サイコ・ザクのパーツを利用しているので、ボリューム、身長等、気をつけながら、陸戦型〜高機動型をイメージして単行本のコマに似せてみました。ちなみにヒザ、足首、ふくらはぎと左右対称で使えるパーツのみ、複製して使用しています。

■ランドセル
 基本的にサイコ・ザクのキットをまんま使用。本体との接続部、サブアーム展開も、キットの物が可動・収納形態とも秀逸なので、特に加工せずに使用しています。

■武器
 武装は、MGサイコ・ザクより、キット付属のジャイアント・バズ×2、ザク・マシンガン×2、ロケット・ランチャー×3、ヒート・ホーク×1。MGザクIIのキットから、ザク・バズーカにマガジンを追加工作したものを3丁用意し、キット付属のバズーカステーを利用し、3丁セット出来るようにしました。

■塗装
 いずれもMr.カラーを使用し、ベースとして1200のサーフェイサーに、ウイノーブラックを足したものを吹いた上から直接下記の色を、面吹きしています。
本体赤=レッド1+イエロー少量
本体白=MSイエロー+レッド1少量
関節=メカサフヘヴィ

■最後に
 久々に1/100のスクラッチをやったわけですが、大きいとパーツの選択に幅がでますね♪ 今回も、赴任先の自宅作業場からの移動があったり、スクラッチものは、長丁場での作業になるので、パーツの紛失には非常に気を使いました(笑)。

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “マスターグレード”高機動型ザク“サイコ・ザク”Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)改造

高機動型ザク サイコ・ザク マークII(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)

製作・文/中安俊二

MG 高機動型ザク“サイコ・ザク”Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●8640円、発売中●1/100●プラキット

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©Yasuo Ohtagaki 2022 ©創通・サンライズ

中安俊二(ナカヤスシュンジ)

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