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“ドライブラシ”で塗装!EGガンダムをシタデルカラーで仕上げる

2022.09.18

シタデルカラーのドライブラシで一気に仕上げる!! 月刊ホビージャパン2022年10月号(8月25日発売)

“ドライブラシ”で塗装!EGガンダムをシタデルカラーで仕上げる

シタデルカラーのドライブラシで一気に仕上げる!!

 水性ホビーカラーに続いては、大手家電量販店なども取り扱い一気に身近になった水性エマルジョン系塗料「シタデルカラー」の登場です。シタデルカラーは圧倒的な伸びの良さと速乾性があります。この特性を活かして「ドライブラシ」をすると、短時間でとてもかっこよくプラモを塗ることができるんです! ガンプラもあっという間に塗り上げることができるシタデルカラードライブラシ。真似したくなると間違いなしです!!

Point

1/ドライブラシ専用筆を使おう!!
2/暗い色かからだんだん明るい色を塗っていく!!
3/エッジを明るくしてメリハリをつける!!

むっちょ

 ミニチュアペインターで“ホビーアドバイザー”。月刊ホビージャパンおよびMOOKでキャラクターキットの水性塗料仕上げを披露するなどペイント技術が高いが、模型製作についてはまだまだ勉強中の身。夏なので坊主にしました!

ドライブラシ専用筆を使います!!

▲筆に含ませた塗料をカサカサにしてこすりつけるドライブラシ。この技法のためにある「ドライブラシ専用筆」が売っています。どのメーカーの物でもOK! むっちょは「Artis Opus Series-D Drybrush Set」を使用

塗料はウォーターパレットに移してます

▲夏はペーパーパレットに移した塗料がすぐ乾いてしまいます。ウォーターパレットを使うと夏でもパレット上の塗料が長持ちするのでオススメです

ひっつきむしはパーツ固定に便利

▲クリップ上の持ち手に固定してドライブラシをすると、筆の勢いでパーツが飛んでいくことがあります。そんな時は「ひっつきむし」に固定すると、しっかりとパーツを保持できます

筆に含ませた塗料をカサカサにするだけ!!

▲ドライブラシの準備は、筆に含ませた塗料をキッチンペーパーの上で拭き取って、筆をカサカサにするだけ! 塗料のカサカサ感を好みに調整することで、さまざまな表現が可能となります

ドライブラシスタート!!!

 今回はキットにGSIクレオスの水性サーフェイサー ブラックの缶スプレーを吹き付けてからスタート。黒い下地色からドライブラシでメインカラーを塗っていきます。ポイントは複数色を使ってだんだん明るい色を塗っていくことです。

関節やランドセルはグレーを擦れば終わり!

▲ランドセルなどのグレーは、黒下地にエシン・グレイを擦りつけます。これだけでグレーのパーツはいい感じになります

白いパーツの下地にもエシン・グレイ

▲黒にいきなり白をドライブラシするとメリハリが強すぎるので、エシン・グレイを1色挟みます。カサカサと擦りつけます

ホワイトスカー登場!!

▲シタデルカラーのとても明るい白「ホワイトスカー」。エシン・グレイの上にこの白をドライブラシすることで、ガンダムの白になっていきます

ホワイトスカーをドライブラシ!!

▲一ヵ所を一生懸命塗り上げようとせず、各所をドライブラシしながら全体が少しずつ染まっていくように塗っていきます

黄色のドライブラシのポイント!

 黄色は暗い下地ではなく、明るい下地を塗るのがポイントです。その過程を見ていきましょう。

黄色に赤味を加えるための準備

▲まずは茶色の「ライノックス・ハイド」をドライブラシ。これは最終的に塗る黄色に赤味を加えるためです

黄色の発色が一気に良くなります

▲ライノックス・ハイドが乾いたら、ホワイトスカーをドライブラシします

白が塗ってあれば、黄色も怖くない!

▲フラッシュ・ギッツ・イエローでドライブラシ。下地の白によって、簡単に発色します

ホワイトスカーとイエローを混ぜてみる

▲エッジにさらにハイライトを入れてみようと思います。ホワイトスカーとイエローを混ぜて、さらに明るい黄色を作ります

パーツの角だけ狙います!!

▲混色した明るい黄色は、パーツのエッジにだけ擦りつけます。これによってハイライトが際立ち、パーツに立体感が生まれます

黄色がかっこよく塗れました!!

▲奥まった部分は暗く、エッジに向かうほど明るくなっていくようにグラデーション塗装が決まりました!!

青のドライブラシ

 平面や奥まった面の明暗をドライブラシのグラデーション塗装でチャレンジしてみます!!

使用する色はこちら

▲コルヴス・ブラック、マクラーグ・ブルー、カルガー・ブルー、フェリシアングレーを使っていきます。混色もしますよ
▲暗い青を下地にします。コルヴス・ブラックとマクラーグ・ブルーを混ぜたものでドライブラシ
▲次にマクラーグ・ブルーとカルガー・ブルーを混色したものをドライブラシ。影になりそうなところや奥まった部分は、先ほど塗った下地色を残し気味にします
▲最後にフェンリシアン・グレーを面の中央やエッジ部分を狙ってドライブラシ。ハイライトを入れます

赤のドライブラシ

 黒下地の上に赤をいきなり塗るのではなく、レッドブラウンを下地として1色入れるといい感じのグラデーションになります。

赤はこの4色!

▲ライノックス・ハイド、メフィストン・レッド、イービルサン・スカーレット、ファイヤドラゴン・ブライトを使用していきます

レッドブラウンをドライブラシ

▲まずは茶色のライノックス・ハイドにメフィストン・レッドを加えてレッドブラウンを作ります。これをドライブラシ。赤の下地色になります

メインの赤になります!

▲メフィストン・レッドを単色でドライブラシ。この色が赤のメインカラーになります

明るい赤をドライブラシ

▲胸部の影になりそうな部分は塗らず、光が当たって明るくなる部分のみにイービルサン・スカーレットをドライブラシ。腰に近い部分を明るくします


ハイライトを入れます!

▲ファイアドラゴン・ブライトをパーツ面中央にポンポンと置いてハイライトを入れれば、赤の塗装が完了!!

ドライブラシだけでかっこよくなります!!

▲約1時間で塗装が終わった胴体。シタデルカラーならドライブラシだけでここまでかっこよく塗ることができます

 完成!!

▲シタデルカラーの伸びの良さで一気に塗り上げました。ドライブラシでよくある粒子感が強く出過ぎてしまう現象も、伸びの良いシタデルカラーなら調整しやすいです

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RX-78-2 ガンダム

製作・文/むっちょ

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Ⓒ創通・サンライズ

むっちょ

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