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F-4ファントム「ワイルドウィーゼル」の魅力をHow to形式で紹介【SWS 】

2022.09.11

F-4G ファントムII ワイルドウィーゼルV【造形村 1/48】 月刊ホビージャパン2022年10月号(8月25日発売)

SWSシリーズのF-4ファントムファミリーに、ついに「ワイルドウィーゼル」が登場!!

 ボークスが1/48でF-4ファントムIIを展開してはや6年。数多あるF-4のバリエーションは、海軍のショートノーズにはじまり、空軍型へとじわじわ展開しロングノーズへと変貌を遂げた。今回発売されたのは空軍型としてはひとつの到達点となるG型。対空兵器にその身を晒しながら対地ミサイルを相手に放り込む危険な任務をこなすため、機首のバルカン砲はセンサーへと置き換わり、対レーダーミサイルを装備する。ワイルドウィーゼルと呼ばれた機体の5代目、その究極の立体物がここに──。

KIT REVIEW

 造形村SWSのF-4としては11作目にあたるF-4G。各部に手が入ったロングノーズのE型から、実機同様に各部に手が入り新パーツがモリモリのキットとなっている。

▲ロングノーズから導入された新しい胴体。全体にピタッと合う素晴らしい設計
▲モールドが精緻に揃う後部の金属部分。水平尾翼基部は角度によってパーツを選ぶ
▲インテーク外部はスライド金型で豊かなディテールに。これがピタッと本体につく
▲金型の精度の見せどころ、スプリッターベーン。ご想像通りのよいディテール
▲前縁スロットのディテールもくっきり。湯溜まりを切るときは切りすぎ注意だ
▲脚庫内のディテールはそれぞれの面に分かれておりくっきり。嵌合もがっちり
▲エンジンは側面のディテールも再現した意欲的な内容。作り込みにも対応
▲エンジン作り込み派のためにランナーはドーリーのパーツになる。遊び心たっぷり
▲ズドンとしたノーズ、低翼からはじまり跳ね上がる主翼、エアインテークから胴体が織りなすエリアルール、への字に下がる水平尾翼。F-4のカタチが織りなす要素は本当に独特で、そして魔性の魅力となっている

エアインテークからコクピットの製作

 ジェット戦闘機はコクピット、インテーク、エンジン、脚庫を先に塗って胴体に組み込む流れがある。それはあとからそこを塗装をするとかえって手間だからなのだ。

▲キャノピーは細切りテープをマスパーでカットして、サクサクマスキング
▲スライド金型のパーティングラインを処理する前に、スジ彫りを深めておく
▲うっすらとあるパーティングラインを処理して、奥側の合わせ目も取る
▲奥のインテーク外側パーツと比べると、パーツがなめらかキレイになったのがわかる
▲インテークは貼り合わせる前に一回塗装してしまうと結果的に後でラク
▲貼り合わせたら内部の合わせ目を処理。プラ板をつけた細切りの「神ヤス!」が便利
▲合わせ目など削れたぶんを再塗装。完成後はほとんど見えないがやりたいからやる
▲エンジンの内部もいまのうちに塗装すると便利。見えないけどしっかり汚しも行った
▲コクピットのパーツを塗装。ミラーなど小部品はランナーにつけたままで塗る
▲射出座席は塗り分けも多く楽しいところ。ワイヤーの虎柄は黄色→黒帯で塗った
▲パネル類はデカールがあるのでそれでカバー。モニターの色関係もステキ
▲コクピットが完成。このみっちりしたスイッチの集合がたまらない

胴体の組み立てと、迷彩塗装の準備

 下準備が済んだら、いよいよ全体の組み立てに入る。胴体が組み立てられることを確認して、さらにマスキングや塗装を繰り返しながら進んでいく。

▲胴体を接着するときは流し込み接着剤を使う。パーツがはまることを確認してGO!!
▲接着されないときは押さえて貼る。タミヤの速乾なら押さえている間に接着可
▲インテークとフレームを接着する。胴体接着前に、穴あけや接着忘れがないか確認
▲G型は補強板はないので、接着ガイドを切除。平刀があるとラクラク
▲インテークの内部に塗料が入らないようにテープで塞ぐ。弱粘着を用いて剥がすときも考慮
▲コクピット内部は強粘着でカバー。デカールに触れないように、そこは紙でカバー
▲ノーズコーンは接着面ではなくモールドでマスキングラインが決まる
▲まずは金属面を塗ってしまおう。黒下地をして、今回はスーパーステンレス2を採用
▲後席コクピットはキャノピー側につくフレームがあり、その分割もまた楽しいところ。キャノピーは1パーツで前から後ろまでカバーするのとオープン用分割の2パターン
▲エンジンの内部は結構見どころができるのでパーツの塗り分けや汚しも映える。今回はスーパーチタン2をベースに、焼鉄色を内部にまぶした
▲対レーダーミサイルを構え、敵のレーダー波を待ち受けるF-4G。懸架されたこの白いミサイルこそ狂暴なイタチ、ワイルドウィーゼルの牙だ

迷彩塗装

 3色の迷彩と、その迷彩に対するグラデーションで行ったり来たりの機体塗装。満足行くまで色にこだわって、自分だけのユーロピアン1迷彩を完成させよう。

▲迷彩の色を選んだら、まず1色目を塗装図のパターンに沿って塗ってみよう
▲2色目も塗装図を見ながら塗布。塗装の順番は薄い色〜濃い色にした
▲まず3色塗って迷彩の柄を出す。このあとスラットなどを組み付けてさらに塗装
▲まずはこれぐらい明度差があったほうが後に境目が見やすい
▲迷彩の境を確定したら、あとはグラデーションを3色それぞれにかけていく
▲キャノピーの縁も塗り忘れないようにしておこう。色の分け目がある
▲デカールの部分だけ違う色をつけるので、デカール台紙から目安を作る
▲あとはそれを枠にして、オリーブドラブ2を下に塗装した。ここからはスミ入れ
▲濃いグリーンの迷彩ユーロピアン1。写真によっても印象が異なるので、指定色ベースで少し冒険しつつ塗装

 日本からF-4が退役する2021年。“さよならF-4マーキング”でF-4へ注目度が高くなっていく中で、造形村のF-4はいつか触ってみたいアイテムでした。最新のテクノロジーで1/48にて多数のバリエーションを展開。その組み味やディテールなど、気になることがたくさんです。今回機会に恵まれて、G型を製作することになりました。これは願ったりかなったりで、F-4GといえばAGM-88、HARMミサイルを持ったワイルドウィーゼル仕様だからです。F-16もそうなのですが、ワイルドウィーゼルがよくフィーチャーされます。それはひとえにこの対レーダーミサイルを射撃するミッションの難しさ、そのストーリー性にあります。隠れている対空兵器を討伐するためにその身をあえて晒すというやり方、調べれば調べるほどこの任務と機体にハマるのです。
 そんなワイルドウィーゼルのF-4Gにワクワクしながら、開封してみるとしましょう。ディテールがまさに現代のキレイでシャープなパーツに小躍りしつつ、早速G型専用のHARMミサイルにたどり着いて歓喜します。また地味に本体にもアンテナが追加され、のちにデカール貼りでSPのテイルコードがそのアンテナをよけているワザに唸らされるなど、同じ胴体のようでG型ならではの場所を見つける楽しみがあります。
 製作にあたりこだわったのはその色合いで、最初は明度差をつけて迷彩をぱきっと割り、あとから色調を整えていくという方法で、近づくと迷彩が分かれて見えて、全体としては緑っぽい迷彩効果が高い感じを表現しました。実は途中で色合いが気に入らず、1色ほぼ塗り直しをしたりもしましたが、最後は自分なりのユーロピアン1迷彩ができたと思っています。1/48のいいところは色を塗ってグラデーションして、こうして迫力あるサイズで完成することです。塗りが楽しい! またF-4をおかわりしたくなりますね。

造形村 1/48スケール プラスチックキット“スーパーウイングシリーズ”

F-4G ファントムII ワイルドウィーゼル V

製作・文/けんたろう

“スーパーウイングシリーズ”F-4G ファントムII ワイルドウィーゼル V
●発売元/造形村、販売元/ボークス●8690円、発売中●1/48、約40cm

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けんたろう

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