HOME記事工具・マテリアル水性アクリル塗料でスコープドッグを筆塗り。「タミヤカラー アクリル塗料ミニ」塗装実践

水性アクリル塗料でスコープドッグを筆塗り。「タミヤカラー アクリル塗料ミニ」塗装実践

2022.09.01

実践/水性アクリルで筆塗りしてみる 月刊ホビージャパン2022年10月号(8月25日発売)

水性アクリル塗料でスコープドッグを筆塗り。「タミヤカラー アクリル塗料ミニ」塗装実践

 実践 

水性アクリルで筆塗りしてみる

 使う塗料はタミヤカラー アクリル塗料ミニ。ウェーブ1/35スコープドッグを題材に、筆塗りによる重厚感ある仕上がりを目指します。

(実践・解説/ホビージャパン編集部)

▲比較的スコープドッグの色に近い、XF-27 ブラックグリーンとXF-67 NATOグリーンをメインに塗っていきます

 下地塗装1回目

▲塗料の食い付きをよくするために、タミヤファインサーフェイサーL オキサイドレッドを吹き付けてから筆塗りスタート。まずはブラックグリーンを平筆で塗っていきます
▲ペーパーパレットに塗料を取り出し、穂先の余分な塗料をぬぐってからパーツに塗っていきます。最初は写真ぐらいの透け具合で薄く塗っていきます
▲ムラや透け、塗り漏らしは気にせずこれぐらい塗れたら一度しっかり乾燥させます

 下地塗装2回目

▲2回目は1回目で塗り漏らした部分をまず塗りつぶしていきます。この際も先ほどと同じく、薄めに色を乗せていきます
▲1回目の塗装面に薄く重ねていくように塗っていきます。筆は重力を意識した流れで一方向に動かしていくと、自然な仕上がりになります
▲2回目の下地塗装が完了したところ。ここでまたしっかりと乾燥させます

 メイン塗装

▲ここからはNATOグリーンを塗り重ねていきます。平筆は先ほどのものより、少し細めのものを使います
▲フチを残すように装甲の中央部分を中心に色を薄く乗せていきます
▲筆の動きは最初と同じように上から下に、重力を意識した筆のタッチで塗り重ねていくのが自然な仕上がりを生むコツです

▲塗りはじめは“少し明るいかな?”と感じるほどの色味ですが、乾燥すると下地の色と相まって、しっくり落ち着いた色合いに変化していきます

▲ある程度筆のヘアラインが残っていてもそれはそれで良い味になるので、ムラを気にせず仕上げていきましょう

 ハイライト塗装

▲ここからはNATOグリーンを塗り重ねていきます。平筆は先ほどのものより、少し細めのものを使います

▲さらに装甲の面の中心に、面相筆で“上から下”を意識して色を重ねていきます。“塗りつぶす”ではなく、“重ねる”意識で薄く塗り伸ばしていきます

▲穂先でパーツを叩くように色を乗せていくのもリアルに見せるコツです。パーツのエッジ部分を中心に軽くポンポンと叩くように色を乗せていきます
▲筆先よりも自然なチッピング効果を目指すなら“スポンジチッピング”も有効です。台所用スポンジを細かくカットしたものを使います
▲ペーパーパレットに塗料をとり、スポンジに含ませて余分な塗料をパレットで落としたら、ポンポンと軽く色を叩きつけていきます
▲濃いグリーン1色でまとめようかと思いましたが、せっかくなのでノーマルのグリーン2色に変更。コックピット色(日本海軍)面相筆で薄く塗り重ねて仕上げました
▲せっかく下地にオキサイドレッドを塗ったので、塗装剥げを意識した仕上げに。デザインナイフでエッジを軽く擦ってオキサイドレッドの下地を露出させました

 完成!

 ターレットレンズをX-11 クロームシルバーで塗り、レンズをウェーブH・アイズに置き換えて完成です。今回はタミヤアクリルの筆塗り具合をしっかり見てもらうため、ウォッシングなどのコートはいっさい行わずに仕上げました。いかがでしょう? 筆のタッチにより、重厚感のあるスコープドッグになったのではないでしょうか?

スコープドッグ バトリングセット[ST版]

●発売元/ウェーブ●9900円、発売中●1/35、約11cm●プラキット

この記事が気に入ったらシェアしてください!

Ⓒサンライズ

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2022年10月号

ご購入はこちら

水性塗料筆塗りの教科書

ご購入はこちら

模型作りが楽しくなる工具&マテリアルガイド

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー