UV硬化のマテリアルでクリアーパーツを使いこなそう
毎回工具&マテリアルをピックアップしてお届けする好評連載「月刊工具」。今回はUV(紫外線)で硬化するガイアノーツのクリアー樹脂「UVジェルクリアS」、「UVジェルグルー」をピックアップ。プラ板やパテなどでは自作が難しい“クリアーパーツ”を手軽に作ることができるマテリアルになります。UVによって硬化する樹脂の特性、また模型シーンでの活用方法を解説していきます。
080 Product_name UV gel
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ
▼実際に使用している動画もチェック!
塗布した見た目そのままに硬化するクリアー樹脂
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UVライト
●発売元/ガイアノーツ●発売中●1100円
「フレームアームズ・ガール バーゼラルド」(6930円)のフェイスパーツを使用
▲ 対象に塗布できたらUVライトを照射して硬化させます。塗布したそのままに厚みのある光沢クリアーの層が出来上がります。女の子キャラクターやロボットの目、センサー部分等にレンズを重ねたような表現を手軽に行うことができます
UV硬化のクリアー接着剤
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▲塗布した部分をくっつけ、固定した状態でUVライトを照射します。こちらも照射時間は60秒程度。硬化には樹脂にUVライトを当てる必要があるので、奥まった場所や光が通らないモノ同士の場合は接着する箇所を考慮しておきましょう。そのまま透明な見た目で硬化し、硬化することで対象をしっかりと接着します
UVレジンを取り扱う際は
下記に注意しておこう!
●換気を忘れずに
UVレジンは硬化の際にガスが発生するので、作業中は窓を開けるなど換気を行いましょう
●完全硬化するまでしっかりとUVを照射
表面に1層塗布したもので60秒が目安。厚めに塗布した際はそれ以上に照射して中まで硬化させるようにしましょう。硬化不良だと表面がべたつき、荒れてしまうので注意。また手に付着した場合はしっかりと水で洗い落としましょう
●硬化時の発熱に注意
UVレジンは硬化時に発熱し、量が多いほど発熱量も大きくなります。多量を一度に硬化させる際はかなり熱くなるため注意しましょう。厚く盛る、深さのある凹部分に充填するといったような作業の場合は複数回に分けて行うと良いでしょう。ジェルクリアは重ねて盛っても同化するため仕上がりに影響はありません。複数回に分けて硬化させることで硬化不良を防ぐこともできます
UVジェルクリアS+αの組み合わせで幅広く活用!
実際のキット製作におけるUVジェルクリアS、UVジェルグルーSと模型マテリアルを組み合わせた活用方法をピックアップ
クリアー層を追加で「シール」を1段階アップグレード
How to use
「NOSERU[イエローVer.]」(3300円)を使用
クリアーレンズ&クリアー接着で「LED電飾」を手軽に追加
How to use
パーツに合わせてクリアーパーツを作成
How to use
▲ コトブキヤ「ヘキサギア ブイトール」(8580円、8月予定)を使用。キットの肩パーツの空間を埋めるクリアー装甲を作ってみます。まずはセロハンテープをパーツの後ろから貼りつけて漏れないようにしてからUVクリアジェルを充填します。透明なセロハンテープなら裏からでもUVライトが通るので、表裏両方からしっかり照射して固めます
▲ 硬化したらセロハンテープをはがします。ジェルクリアは接着効果がないので、内側から押すとパチッと外すことができます。表裏と表面がべたついていなければ硬化も問題なしです
まとめ
UVジェルクリアSは盛る、UVライトを当てるだけで簡単にクリアーパーツを作ることができるのはもちろん、下地に影響がなく、硬化後の加工も可能と幅広い場面で活躍します。そして仕上げの接着にはUVジェルグルーSが相性抜群でジェルクリアと同じくクリアーパーツを見た目に影響なく接着することができます。UVライトを片手に、UVマテリアルをつかったクリアー表現を行ってみましょう。
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