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パネルラインを意識した塗り分けで、パキッとした「G-3ガンダム」を製作(G-3ガンダム完成編)【urahana3】

2022.08.02

5.パネルラインを利用して色分けにひと手間加える/RX-78-3 G-3ガンダム【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2022年9月号(7月25日発売)

 前半では「塗装のための下地処理と塗り分けの考え方」についてHow to形式で解説してきましたが、ここではその過程を経て完成したurahana3による作例「 RX-78-3 G-3ガンダム 」を紹介! 表面処理と体系立てられた塗装ロジックによってメリハリを利かせた塗装にご注目ください!


 MG RX-78-2 ガンダム Ver.3.0を使ってG-3ガンダムを製作しました、urahana3です。解説のメインはヤスリがけですが、塗装の思考法みたいなものを言語化してお届けするということで、キット自体はそのままシンプルに製作しています。ヤスリがけに関しては月刊ホビージャパン2022年5月号の特集でも解説しましたが、仕上がりがツヤ消しの場合、紙ヤスリ600番→ペンサンダーでスポンジヤスリ1000番というのが定番の方法です。紙ヤスリのかけ方はもしかしたら癖があるかもしれませんが、皆さん手がけの場合どうやっているんでしょうかね…。あまりこういう作業部分を見たことがないので、他のモデラーさんのやり方も見てみたいと思います。オリジナルのカラーリングで塗装する場合、まず素組みの段階でおおまかに配色を考えたりもしますが、いったんヤスリがけを終えてしまってから説明書に載っている完成写真をじっくり見て、具体的な色の配置を決めていくことがほとんどです。このパーツはこの色にしよう、ここにこの色を置いてみようというのは全部頭の中だけでイメージして決めていきます。色の置き方は正直なところ感覚がすべてなので、改めてそれを言語化するのは難しいと思っていましたが、今回は配色やそもそもの色のチョイス、合わせ方やバランス感覚などを自分がどう意識して決定しているのかを逐一考えながら作業を進めていくことで、ある程度は文字で説明できることが分かりました。写真とテキストで詳しく載せていますが、パネルラインやディテールごとのパーツ分解、凹ディテール、関節の際立たせ方などから色の構成を考えています。私は正直なところ工作のほうが苦手なので、塗装を工夫することによって情報量を増やしたり、密度感のある仕上がりに見せる方向に振っているとも言えますので、キットが元々ハイディテールである場合に特に向いているやり方であると思います。既存のディテールを最大限に活かしながら、「何かやっている感を出す」みたいな感じでしょうかね。そこに配色の妙ですとか、色のチョイスのセンスなんかが加わることで相乗効果が生まれ、目を惹くような作品が生まれるのだろうと思います。ある意味、最近のキットの方向性に上手くマッチするような手法なのかもしれないですね。

▲G-3ガンダムは大河原邦男氏の設定画では全体的に薄いグレーで、襟や肩アーマー、ふくらはぎがやや濃いグレー、腹部やヘリウム・コアがさらに濃いグレー、アゴや靴部がほぼ黒に近い濃いグレーでしたが、MG、HG、RGなどの各種ガンプラでは腹部と靴がパープル系でまとめられているものが多く、グレーの階調はキットによりけりという指標が取りづらいものとなっています。とはいえどれも全体的にはモノトーンな印象が強いので、本作例では設定にはこだわらずに模型的な観点で見映えを重視した色分けを行ってます。本来は胸部をグレー、腹部をパープルになるところを逆転させるなどのアレンジを加えていますが、それでもG-3ガンダムに見えると思いますが、いかがでしょうか?

 部分解説/urahana3

▲キット素組み(左)との比較。全体的にはG-3ガンダムのメインカラーであるグレートーンでまとめていますが、ネイビーと差し色の藤色、各部の細かな金属塗装によって全体が単調な印象にならず、各部メカモールドが強調されているのが分かります
▲塗り分けを考えていた脚の関節部分はこのように仕上がっています。中心の可動軸部分はブレードシルバーのツヤあり、中央に配したゴールド部分は落ち着いた色味のスーパーゴールドで半ツヤ、4つの突起部分はマスターシャンパンゴールドのツヤ消しです。関節の中でメタリックカラー同士が隣接する場合、色の変更はもちろんのこと、トップコートの質感も変えて変化をつけるようにしています
▲思いっきりヒザを曲げたときにだけ見えるこの部分、ここはちょっと目立つように明るいゴールドで塗っています。素立ちでは見えない部分なのでこのくらい変化があっても面白いと思います
▲ヒザ装甲のチラ見え部分は、ツヤありでこのように塗り分けてみました。ピンポイントで金属色を効かせてみるのも効果的です
▲腕部の関節部分も、脚と統一感を持たせて塗り分けています
▲ヒジアーマー側から見た場合、ヒジを曲げてみるとこのようになります。金属色が効果的に覗く感じが好みです
▲靴裏の塗り分けです。今回、ロービジカラーでまとめて極力黄色や赤などの暖色系を排除したかったので、靴裏もシックにしています。バーニア部分の中心部にはメタルパーツを埋め込みました
▲肩装甲パーツです。天面は1パーツ構成ですが、せっかく細かいディテールが彫られているので、これを活かせるように塗り分けています。4色を使ってマスキングを繰り返しているので、ここまでするのは手間ですし苦行感もありますが、このパーツを1色で塗装してしまうのはもったいないと思ってしまうので、時間をかけてでも塗り分けてしまいます。こういったハイディテールなパーツを塗装の工夫で密度を高く見せるのが私の得意な方向です
▲武器の一部にもメインカラーのネイビーを配置して、全体的な統一感アップを狙っています。完全なオリジナルカラーで塗装する場合、武器の一部に本体カラーを差しておくとまとまりがグッと高まるのでよいと思います
▲今回のテーマから外れますが、頭部バルカン砲とランドセルのスラスターノズルは市販の金属パーツに置き換えています。塗装とはまた異なる金属パーツならではの質感を演出できます

まとめ

 このような感じでしたが、いかがでしょうか? 塗装のロジックに関しては、いつも感覚でやっているのでいざ言語化しようと思うとかなり難しかったのですが、自分がどういう思考で配色を決定しているのか、考え方があるといえばあるものなのかと気づかされました。感覚の中にもある程度のパターンはあるのかなと。とはいえ、色自体の選定の方法などはまさにイメージの中だけで決定しているものなので、ちょっとした色味の機微で合う・合わないを判断している部分などに関してはやはり説明が難しいです。ただ、今回言葉で説明できた部分だけでも何かの参考にしていただけるかとは思いますので、見てくださった方の製作の一助になれば幸いでございます。(文/urahana3)

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “マスターグレード”RX-78-2 ガンダム Ver.3.0 使用

RX-78-3 G-3ガンダム

製作・文/urahana3

MG RX-78-2 ガンダム Ver.3.0
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4950円、2013年8月発売●1/100、約18cm●プラキット

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ⓒ創通・サンライズ

urahana3(ウラハナサン)

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