HOME記事スケールモデルタミヤ1/48トムキャットは最強の筆塗りキャンバス!『トップガン』の名機「F-14A」を製作【筆塗りTribe】

タミヤ1/48トムキャットは最強の筆塗りキャンバス!『トップガン』の名機「F-14A」を製作【筆塗りTribe】

2022.08.13

筆塗りTribe 『トップガン マーヴェリック』スペシャル 月刊ホビージャパン2022年9月号(7月25日発売)

タミヤ1/48トムキャットは最強の筆塗りキャンバス!『トップガン』の名機「F-14A」を製作【筆塗りTribe】

クリアーカラーを混ぜたグレーで機体汚れも同時に塗って行きます

 クリアーオレンジやクリアーブラウンをグレーに足して、汚れた感じのグレーを作ります。クリアーカラーを使うのは、濁りなく色味を変えられるからです。これを最後に塗るのではなく、機体塗装と同時進行で塗って行きます。そうすることで自然な雰囲気の汚れた雰囲気になります。またパネルごとに若干異なる色味となり、情報量が増えます。

▲先ほどの暗いグレーにもクリアーブラウンやクリアーオレンジを混ぜます
▲塗る場所は完全に好み。記詩はパッケージイラストを参考に、汚れている場所などに塗っていました
▲汚れたグレーが塗られているのが分かります。この上から明るめのグレーを塗ったりすると、黒の下地の箇所とはまた違った色味のグレーになります

グレーを立ち上げていきます!

 ここから本格的に機体色を塗って行きます。塗料皿にライトグレイとライトゴーストグレイを移しましょう。その後、先ほどの暗いグレーを混ぜながら塗って行きます。


お皿にグレー2色を移します

▲皿の端で、グレーを調色します。このグレーもそのまま塗るのではなく、先ほどの暗いグレーを加えて暗めにしたものを作ります。そしてだんだん明るいグレーにしながらトムキャットにグラデーションを加えていきます

1ヵ所をチマチマ塗らない!! 満遍なく塗って行きましょう

▲細かくチマチマと塗るのではなく、広い面を満遍なく塗って行きましょう。そうすることで全体の色味の確認もできます

これだけ差が出る!!

▲暗めのグレーの上に塗り重ねた所と、クリアーブラウンやオレンジを混ぜたグレーに塗り重ねた部分では、ここまで表情が変わります。塗り重ねるたびにグレーを明るめに調色して、機体色のイメージに近づけていきましょう

さまざまな筆に持ち替えてタッチに変化を加えます!

 平筆で塗り重ねるだけでなく、ボロボロの筆で叩いたり、細い筆で線を描くように塗ったりしましょう。筆跡による情報量の追加が可能です。

使い込んだ筆は最高のアシストをしてくれます

▲使い込んで穂先がバラバラになった筆で、叩くように塗ってみます。するとランダムな筆跡が生まれ、描くとは異なる不規則な筆跡を模型に加えることができます。これが良い表情を模型に与えてくれます

表面がジラジラ!!! かっこいい!!

▲叩いたことで生まれたこのジラジラ感。描くことではできないような表現も筆を変えて、使い方を変えることで可能なのです

細い筆で線を描くように塗ります!

▲細い面相筆に持ち替えれば、空気の流れを意識した線を模型に足すことができます

グレーの塗装が完了!!

▲真っ黒だったものが、しっかりと塗り上がりました。汚し塗装をしていないのに、この状態で表面にさまざまな情報量が盛られています

青はパッケージイラストを参考に鮮やかな色で攻めます!

 実機や付属のデカールは暗いネイビーだったのですが、パッケージイラストの鮮やかさに惹かれたので、この色味を目指します!

▲パッケージって本当に最高の資料ですよね。このイラストの青は、本当にかっこいいです


まずは暗めの青を下地色に!

▲Mr.カラーのスージーブルーを基本とし、フタロシアニンブルー、ジャーマングレーを混色したもので塗ります

青もだんだん明るくしていくイメージで塗ります

▲スージーブルーを塗装して、鮮やかな青にしていきます

機首と尾翼の色味をチェック

▲尾翼だけでなく機首側にも青が入りますので、塗ったら一度離して見て色味を確認します

ヘキサブルーをアクセントに加えました!

▲最後にヘキサブルーを少量スージーブルーに加えたもので仕上げ塗装。付属のデカールも貼った後にこの色を塗って周囲と色味を合わせています
▲近寄ってみると、さまざまな青がジラついています。単色で塗ることでは表現できない質感です

デカールの上から塗装

▲キャノピーに貼るデカールは、ネイビー部分とパイロットネームが一緒にプリントされています。ネイビーの色味を、機首と尾翼に塗った色に合わせるために、デカールを貼った上から塗装しています
▲最後の仕上げに、全体にタミヤエナメルのニュートラルグレイと少量のジャーマングレイ、フラットブラックを加えたもので各所をウォッシングし、半乾きほどのところでエナメル溶剤を軽く含ませた筆・キムワイプ・綿棒を使用して拭き取りつつ表情をつけました。自然な雰囲気にしたかったので、パネルラインを強調するピンウォッシュはしていません
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大森記詩

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