工具メーカー「ゴッドハンド」の工具をワンテーマで掘り下げる本コーナー。今回は今やニッパーの王道的地位を獲得した片刃ニッパーを使ったテクニックを紹介。「ゲートを切り取るだけでは?」とお思いの貴方こそ必見です。
アルティメットニッパー 5.0
●発売元/ゴッドハンド●5610円、発売中
片刃ニッパー使用4ヵ条
①捻らない
②硬い物は切らない
③刃より長い物は切らない
④刃の先端だけ使って切らない
この4つを守れば片刃ニッパーの破損はまず防げます。また薄くゆっくりと切ることで白化も抑えることができます。これらの使い方を踏まえたうえで、片刃ニッパーだからできる切り方を解説しましょう。
1.削ぎ切り
▲ 基本中の基本、説明書に書いてある切り方です。ゲートを少し残した状態で切り取り、パーツに切刃をぴったりとくっつけて、ナイフで削ぐように切ります。これに慣れたら、ゲートを薄くスライスして白化を抑えて切る方法も使えるようになるでしょう
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2.削ぎ落し
▲ まな板刃を動かさず、切刃だけを動かす切り方になります。細い軸の先端にあるようなゲート処理に向いています。まな板刃をゲートではなくパーツの端に合せて、削ぎ落すようにゲートを切ります。
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3.沿わせ切り
▲ パーツの形状に刃を沿わせて切る技です。曲面上のゲートをカットするときに使える切り方です。パーツの曲面に切刃を添わせながら、アールに沿って刃を入れて(握って)いきます。
▲ この技の派生にスライド切りという技もあります。こちらは平面のゲートに刃を当てパーツに沿って刃を入れて切っていきます。この切り方なら通常は刃が入りづらい位置のゲートもキレイに切断することができます
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4.回し切り
▲ いろいろな場所で応用が利く技です。ゲートの周りをニッパーが回せるような場所ならどこでも使えます。切り方はゲートの根元に切刃を当て、パーツ形状に刃を沿わせつつ、パーツを回しながら刃を入れてゲート切り落とします。ゲートを中心にニッパーで円を描くように刃を入れていくのがコツです。
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