『トップガン マーヴェリック』に登場したP-51Dマスタングをエアフィックス1/72スケールキットで再現
2022.06.28マーヴェリックが愛するWWIIの駿馬
このほど公開された映画『トップガン マーヴェリック』では、F/A-18スーパーホーネットなどの現用機はもちろんのこと、第二次大戦の最優秀戦闘機ノースアメリカンP-51Dマスタングも登場する。主人公マーヴェリックが個人所有するという設定で、銀翼をはためかせて自由に空を舞う美しい姿は非常に印象的だ。最近発売されたエアフィックスの1/72モデルは高精度で作りやすい出色の出来映えだが、映画公開に合わせてパッケージやデカールなどを変更した特別版キットをリリース。このキットを製作すれば、劇中のマーヴェリックのマスタングを手軽に再現できる!
■マーヴェリックのマスタング
映画『トップガン マーヴェリック』に登場するP-51Dをエアフィックスが1/72でキット化してくれましたので、製作したいと思います。キットは既存のものにマーヴェリック仕様のデカールを入れたもの。元が良質なキットなので組み立てはほとんど問題ないといってよいでしょう。ただし映画に登場したマーヴェリック機の仕様に近づけるには、多少の改造が必要になります。
■製作
主な改造点は以下の2ヵ所のみ、それ以外は通常通りにキットを組み立てればOKです。
①プロペラは、カフスがなく先端が角ばっている戦後型になります。キットには付属していないので、同社の1/48キット P-51Kに付属するプロペラを参考とし、知人に依頼し3Dプリンターで1/72のプロペラを製作してもらいました。
②映画の機体はパイロットシート後ろの燃料タンクと無線機を外してシートを取り付け、複座型にしてあります。そこでキットでも同様に後席を取り付けます。パイロット用にはクイックブーストのレジン製シートを持ち合わせていたのでそれを使い、キットのパーツを後席に使用しました。両方ともキャノピー内に納まるように高さ調整が必要です。レジン製シートはできる限り底面を薄く削り、後方シートはバックレストの高さを詰めて調整してあります。
■塗装
機体ができたら塗装に移ります。まず、機首と方向舵をGSIクレオス Mr.カラーのC327赤で塗装、乾燥後マスキングし、機首上面のアンチグレア部をC38オリーブドラブで塗り、マスキング。その後、銀塗装の前処理としてガイアノーツのサーフェイサーエヴォ ブラックで下塗りしておきます。
P-51は大まかに言って胴体、尾翼は無塗装、主翼は銀塗装されていますが、そのツヤの違いを出すため、主翼をマスキングし、改めて無塗装部分をMr.カラーGX2ウイノーブラックで塗装し、ツヤを出しておきます。乾燥後、全面にSM08メッキシルバーネクストを吹き付けます。
その後スミ入れしデカールを貼ります。キットのデカールは良質なので、ストライプも含めてすべてデカールで仕上げました。
キャノピー、主脚、尾輪、アンテナなどを取り付けて完成です。マーヴェリック仕様のF/A-18もよいのですが、今も飛び続ける名機P-51Dのマーヴェリック仕様を作るのもよいものですよ。
エアフィックス 1/72スケール プラスチックキット
P-51マスタング(“マーヴェリック”機)
製作・文/山田昌行
P-51マスタング(“マーヴェリック”機)
●発売元/エアフィックス、販売元/GSIクレオス●1870円、発売中●1/72、約13.6cm●プラキット
山田昌行(ヤマダマサユキ)
やっと公開されましたね、『トップガン マーヴェリック』かなり好評なようで観ればスパホを作りたくなるはずです。