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初プラモ化!「HGファントムガンダム」を炎エフェクト攻略を中心に製作

2022.06.26

EMS-TC02 ファントムガンダム【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2022年8月号(6月24日発売)

全身に炎をまとう“幽霊(ファントム)”、HGシリーズで待望のキット化!!

『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』の主人公機・ファントムガンダム(ガンダムタイプであるかどうかについては諸説あるが…)がHGシリーズにて初のプラキット化! 近年立体化&ゲーム出演が盛んで、『クロスボーン・ガンダム』シリーズにおいてもトップクラスの人気を誇る本機のガンプラ化はまさにファン待望であり、今後バリエーション機体の展開にも期待したいところ。
 キットは機体フォルム&カラーリングを新規造形で再現しており、最新のHGフォーマットに準じており可動も良好。さらにクリアーパーツで表現されるファントムライトや蜃気楼鳥(ミラージュ・ワゾー)形態への可変機構といったギミックも完備。キットレビュー作例はsannojiが担当。エフェクトパーツ類に塗装でメリハリをつけ、より“炎”らしい雰囲気に仕上げた。

▲F99「レコードブレイカー」の設計データとジュピター・ガンダムこと「アマクサ」を掛け合わせた、木星念願のミノフスキー・ドライブ搭載型MS
▲素組み(左)との比較。形状などほぼキットを活かしたが、HGBC スカルウェポンから握り拳を用意したことでより力強い立ち姿が可能となった
▲腰部スラスター先端はシャープ化を施した。上が工作前、下が工作後
▲キットにはHGクロスボーン・ガンダムX-0フルクロスと共通のバタフライバスターBも付属し、ガンモードとソードモードの2形態を再現可能
▲ファントム最大の特徴の、ミノフスキー・ドライブであるファントムライトを起動させた状態。炎のように揺らめくエフェクトパーツの形状はアレンジが加えられており、特に背面が顕著で設定画よりも派手になっている

▲パーツ差し替え式でフェイスガードオープン&強制二段階排熱モードを再現可能

▲エフェクトパーツのゲート処理は400番〜800番までペーパー掛けし、ウェーブのヤスリスティック フィニッシュで仕上げた
▲金色の部分は水性ホビーカラーを使用し、さらにエナメルカラーのクリアーオレンジで金色部分にスミ入れを行っている
▲後頭部のトサカ裏側の肉抜きはプラ板で処理した
▲塗装は水性ホビーカラーで薄いピンク色を調合し吹き付け、乾燥後に台所用中性洗剤を染み込ませた綿棒でクリアーの部分が少し見えるように拭き取る。さらに先端部分は軽く赤色も吹き付けることでメリハリをつけた
▲キットでは一体成型になっている腕部のエフェクトパーツの白い部分も塗り分けた
▲ファントムライト発動状態で素組み(左)との比較。エフェクトパーツに濃淡がつき、より揺らめきを感じさせる“炎”らしい雰囲気となった
▲特徴的な平手が付属するので、特撮カットのようにファントムが初起動するシーンをイメージしたポーズも可能
▲太モモのロール軸部分の分割ラインが気になるため、内部の基部パーツだけが可動するように加工した上で分割ラインを瞬間接着剤で埋めて消した
▲刀身のビームが安定せず炎のように揺らめくことから名付けられたフレイム・ソード。斬撃エフェクトパーツは2種用意されている
▲差し替え用の胴体ブロックパーツ(一部本体とパーツ共用)
▲ヒートナイフの抜刀状態はパーツの差し替えで再現でき、斬撃エフェクトパーツをつけるとフレイム・ソードとなる
▲ファントムのもうひとつの特徴である惑星間巡航形態・蜃気楼鳥(ミラージュ・ワゾー)。キットではパーツ差し替え方式で再現でき、プロポーションと強度を両立させている
▲変形後もファントムライト発動状態は再現可能

■ガンプラでファントムガンダム!
『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』より、ファントムガンダムがついにガンプラでラインナップしました! 『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』の第20話でチラッと登場した後、ROBOT魂での商品化も果たしたので、“ガンプラもほしい!”と待ち望んでいたファンの方も少なくないことでしょう。派手なエフェクトパーツを使って映えな写真を撮ってみるのも面白いですね。

■本体
 キットのプロポーションは抜群です。割とシンプルなデザインの機体ですが、コミックのイメージに合わせて、ディテール追加はせずにプレーンな仕上がりを目指しました。頭部では、後頭部のトサカ裏側の肉抜きが目立ちそうだったので、ここはプラ板と瞬間接着剤で埋めました。前腕外側のパーツは一度はめ込んでしまうと外すのがなかなか難しそうなので、塗装前に仮組みする際には外しやすいように調整しておくと良いですね。これは背部ウイングの赤いパーツも同様です。脚部では、太モモのロール軸部分の分割ラインが気になるため、内部の基部パーツだけが可動するように加工。太モモの外装パーツの分割ラインは瞬間接着剤で埋めて消しておきました。ここの工作だけでも見映えがグッと良くなると思います。

■エフェクトパーツ
 未塗装のままでも楽しめますが、塗装して燃え上っている“映えそう”な雰囲気を狙ってみました。軟質素材ですがゲート処理はできます。まず、薄刃ニッパーやデザインナイフなどで丁寧にパーツを切り離して、400番くらいからヤスリがけを開始。番手を上げていき、最後にウェーブのヤスリスティック フィニッシュのようなツヤが出せるもので仕上げます。塗装に使用した塗料は水性ホビーカラーです。調合した薄いピンク色をパーツ全体に吹き付け、乾燥後に台所用中性洗剤(今回はマジックリンを使用)を染み込ませた綿棒でクリアーの部分が少し見えるように拭き取ります。さらにエフェクトパーツ先端部分に軽く赤色を吹き付けてメリハリをつけます。仕上げにツヤ消しクリアーを部分的にツヤが残るようランダムに吹き付ければ完成です。

■塗装
緑=ルマングリーン+マホガニー少量+ニュートラルグレー極少量
白=クールホワイト
赤=モンザレッド(水性ホビーカラー)
グレー1=MSファントムグレー
グレー2=焼鉄色
グレー3(バタフライバスターB)=ニュートラルグレー
金=ゴールド(水性ホビーカラー)
橙(ツインアイ)=オレンジ+シルバー極少量
ピンク(エフェクトパーツ)=白+モンザレッド少量(水性ホビーカラー)
トップコート=つや消しクリアー+うすめ液(水性ホビーカラー)

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードユニバーサルセンチュリー”

EMS-TC02 ファントムガンダム

製作・文/sannoji

HG ファントムガンダム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2750円、3次受注中、2023年1月〜発送予定●1/144、約13cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム

©創通・サンライズ

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sannoji(サンノジ)

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