ニッパーを選ぶにあたってまず思い浮かぶ基準点となるのはおそらく「切れ味」ではないでしょうか。しかし、実際市販のニッパーであれば基本的に必要最低限の切れ味は保証されているというのも確かなこと。どのニッパーに関しても「無意味」なニッパーはなく、それぞれに個性が光っているのです! ここではさまざまな特徴を基準にニッパーをまとめてみました。
切れ味で選ぶ
ニッパーの切れ味について、革命的な製品はやはりゴッドハンドのアルティメットニッパーでしょう。濃い成型色のパーツの切断時の白化を防ぐという切れ味の鋭さや、はっきりと刃の役割を分化した片刃構造、刃の保護などを考えたストッパーなどの装備は、それまでのニッパーの概念を覆すものでした。これに触発され、切れ味に注力したニッパーが多数発売されています。
アルティメットニッパー5.0
●発売元/ゴッドハンド●5610円
ブレードワンニッパー
●発売元/ゴッドハンド●4400円
汎用性・耐久性で選ぶ
近年のニッパーは小さなゲートをカットするために薄く鋭くなる傾向がありますが、代償としてランナーやプラ板など太いプラスチックをカットしないほうがよいという性質になってきています。ユーザーによっては端材のカットやキットの大胆な加工にニッパーを用いる方もいるので、そういった方は耐久性の高いニッパーを求めたほうが良いケースもあるでしょう。
精密ニッパー
●発売元/タミヤ●2530円
クラフトニッパー(プラスチック/軟金属用)
●発売元/タミヤ●3190円
プラモデル用 ニッパー
●発売元/ハセガワ●2640円
グリップ感で選ぶ
手に持ったときにしっくりくるグリップ感というのは非常に大事です。しっかりと手にフィットしていれば、ニッパーを持つ手に余計な力を入れずに作業ができ、疲労軽減や刃への負担を減らすことができるのです。各メーカー手ざわりをよくするためにグリップを柔らかい素材にしたり、厚めにしたりとあらゆるアプローチがかけられています。単純に形が面白くて個性を出せるという楽しみもありますね。
プロ絶ニッパー
●発売元/ボークス●3630円
MSS-41 匠TOOLS 極薄刃ニッパー
●発売元/グッドスマイルカンパニー●3300円
サイズで選ぶ
一部のプラモデルを除き、だいたいパーツのゲートは1~3mm程度に収まるものです。そのため、ニッパーの刃渡りもそれに対応するような1cm前後が標準の長さになっています。理想として刃の中腹でカットすることを考えるとそれぐらいが良いということですね。刃が長いものや、よりコンパクトなものも要望に応えるように発売されています。手の小さい人にも扱いやすいサイズ感。また、それによって軽量化が図られ、手首への負担を軽減できるというメリットもあります。
こどものニッパーEX
●発売元/ゴッドハンド●3685円
バランスで選ぶ
切れ味・価格・耐久性…すべてにおいて非常にバランスが取れており、とりあえずの一本にオススメのアイテムです!
薄刃ニッパー(ゲートカット用)
●発売元/タミヤ●3190円
クセスゴなニッパーたち
ベーシックなところから外れた、特徴的なニッパーをご紹介! それぞれ用途が限定される代わりに特定の場面では最大限の力を発揮する逸品です。こういったものを使いこなせれば、模型ライフがより豊かになること間違いナシ!
メタルラインニッパー
●発売元/ゴッドハンド●6050円
マスパー
●発売元/ゴッドハンド●4620円
HGファインニッパー 先曲りタイプ(ゲートカット用)
●発売元/ウェーブ●3080円
プロモデラー30人に聞いた、今使っているニッパー
アルティメットニッパー(ゴッドハンド)
●ARUE、ikepon、Ryunz、木村直貴…他
薄刃ニッパー(タミヤ)
●DAISAN、ヨク
先細薄刃ニッパー(タミヤ)
●えめす、田中康貴、urahana3
匠TOOLS極薄刃ニッパー
(グッドスマイルカンパニー)
●sannoji、コボパンダ、仲井望
MK-01 模型プロ ニッパ(スリーピークス技研)
●まつおーじ
LS-02 ロングステンレスプラスチックニッパ
(スリーピークス技研)
●野田啓之