無臭で楽しむ最高のリビング塗装! ファレホならそれができる!!
1000色を超えるラインナップにより、鮮やかな色も多数ラインナップされているファレホ。そのため、キャラクターモデルのような明るい色の多いプラモの塗装にも、難なく対応できます。今回はボークスが精力的に発売している『ファイブスター物語』のプラキットから、V・サイレン・ネプチューンを部分塗装仕上げしてみます。「モーターヘッドを部分塗装!?」って思う人もいるかもしれません。でもファレホなら、それすら楽しくさせてくれるんですよ。ビビッドな色もしっかりと定着&発色するファレホの性能を、本記事で見ていきましょう。
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島津英生(ボークス)/ファレホの筆塗りの基本を教えてくれるのは、ファレホの国内代理店を務めるボークスの営業戦略本部 部長の島津英生さん。イベントや店舗でもファレホの実演をこなしています。その実力を本誌でも発揮してもらいました!!
ファレホの塗装準備
▲ファレホは水だけで希釈と筆の洗浄ができます。ウォーターパレットがあると、パレット上でのファレホの乾燥を遅くできるので、長時間塗装できます。筆を拭いたりするのに、ティッシュも用意しておきましょう(ウォーターパレット)
手のひらでポンポン叩くようにして攪拌
▲ファレホをしっかりと攪拌するために、振るだけでなく、手のひらに容器の底をポンポン叩きつけるようにします。そうするとしっかりと攪拌されます(ピンク)
▲攪拌が終わったら、ペーパーパレットに移します。ファレホはボトルから直接出せるので超便利
▲筆に少量の水を含ませます
▲筆内の水分で塗料を希釈します。水は少量でOK。入れすぎると一気にシャバシャバになるので注意
塗る前にはいったん筆先を
ティッシュなどにバウンドさせます
▲焼き肉のたれをご飯の上でバウンドさせるように、筆も塗料を含ませたらティッシュやペーパータオルにワンバウンドさせます。そうすることで、多量の塗料が一気に模型の上を駆け巡るということを防げます。この手順で毎回塗っていきましょう
筆塗りサーフェイサーがファレホにはあります
▲金の下地色として「黒」を塗ります。使用するのはプライマーのブラック。こちら筆塗りでも使用できるので、ピンポイントで下地色を塗ることができます。まずはよく攪拌させます(ブラック)
筆先をディテールの際に押し付ける!
▲ネプチューンの各部の金を塗る場所にブラックを塗っていきます。はみ出さないように、ディテールのキワに筆をぐっと押し付けます。こうすることで筆先が安定し、大きくはみ出すことなく塗ることができます
▲プライマーなので厚塗りせず、完全乾燥させてからの2回塗りでOK。はみ出した箇所は、爪楊枝でコリコリと削り取れば問題なしです
▲下地塗装完了です!! ブラックが完全に乾いたら、この上から金を塗っていきます
金の塗装
▲良く攪拌したゴールドを塗っていきます。ディテールの際や縁から塗っていき、そのあと中を塗りつぶすように塗っていきます
下地の黒のおかげで透けの無いきれいな金に!
▲1度塗って、完全乾燥後にもう一度塗り重ねた状態。2度塗りで仕上げるようにすると、ファレホはきれいに仕上がります。ファレホのゴールドは輝度が高く、とても美しいです
▲はみ出したら爪楊枝で! 成型色仕上げにおいて、爪楊枝は本当に便利です
▲これで金の塗装はOK。他の金の部分も同じ塗り方でどんどん塗っていきましょう
鮮やかな色を塗る準備と塗装
▲ネプチューンの肩には鮮やかなラインやマーキングが盛りだくさん。まずはラインを塗ってみて、ファレホの鮮やかな色の取り回しに慣れましょう。ピンクをパレットに出します
直塗りしてみると……
▲ピンクを直塗りしてみると、下の青が透けてうまく発色しません。そんな時は、金の下地でも活躍したプライマーを塗ってみましょう
グレーのプライマーもあるぞ
▲明るい色を塗るときはグレーや白のプライマーを塗ります。今回はグレーで行ってみましょう。手のひらでポンポン叩いて良く攪拌します(グレー) (ホワイト)
▲パレットに使用する分だけ移します
厚塗りに注意
▲プライマーは表面に薄く塗るだけで、充分効果があります。厚塗りすると自ずと上塗りも汚くなるので注意しましょう
しっかりピンクが発色!
▲グレーのプライマーはうっすら塗ってますよね。このくらいでもピンクがしっかり発色します。それだけプライマー効果が強いです
肩のマーキング
▲先ほどのピンクのラインのような鮮やかな色の塗り方を覚えてしまえば、肩のマーキングも塗れます。カラーとプライマーを準備します
プライマーは混色できます
▲ブラックとグレーのプライマーを混色して、暗めのグレーのプライマーを作ります
▲人魚の胴体に先ほどのグレーを塗ります。これがプライマーと、各色の黒縁にもなります。顔などには白を塗ります
はみ出しても修正はできる! 怖くない!!
▲成型色仕上げは、はみ出しても爪楊枝で擦れば落とせるので、怖がることはありません。筆先をディテールの上に狙いを定めて塗っていきます
細部の塗りつぶしは慎重に
▲線を引くなどではなく、このような細かい箇所の塗りつぶしは、最初に各部の角を狙って、筆を置くようにして塗り、そのあと中心を塗りつぶしていきましょう
▲プライマーを塗って、塗料がしっかりと定着・発色できる状態にしてしまえば、このような細かい塗り分けも怖くありません!
ボークス 1/144スケール プラスチックキット
V・サイレン・ネプチューン
製作・文/島津英生(ボークス)
続きが気になるところですが、ホビージャパンウェブではここまで!
詳しくは好評発売中の「水性塗料筆塗りの教科書」に掲載されておりますので、続きが気になる方はぜひこちらをご覧ください! 今回ご紹介した「ファレホ」のほかにも、「水性ホビーカラー」、「タミヤカラー アクリル塗料」、「シタデルカラー」もピックアップ。水性塗料を使った筆塗りのテクニックを徹底解説しています。
模型ビギナーの方はもちろん、いままで水性塗料や筆塗りをしてこなかった人たちにもオススメの一冊なので、お手に取ってみてください!
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