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改造&水性筆塗りでHG ナイチンゲール完成!【セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記】

2023.10.04

気まぐれガンプラ製作記 月刊ホビージャパン2022年4月号(2月25日発売)

改造&水性筆塗りでHG ナイチンゲール完成!【セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記】

 個性的なテクニックで月刊ホビージャパンモデラーの中でも一線を画する存在のセイラマスオ。その代名詞である“マスオディテール”やオリジナルアレンジ、淡い塗装表現がどのような考えで行われているか気になりませんか? そんな知られざる“マスオ理論”に迫るのが本連載「セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記」です。お題だけ決めて、あとは自由にいつも通り製作していく様子をゆるくお届け。第8回は、HGナイチンゲールを題材にしたこれまでのおさらいの後半パートを解説します。

製作・解説/セイラマスオ

【これまでのおさらい!前編】記事はこちら

ウマく作るためのHow toじゃありません

 これから紹介していく私の製作法は、自分なりに上手い人のやり方を参考にしつつ、そこから手を抜いたり道具的な問題から妥協した結果たどり着いたものです。この方法が正解とかオススメとか言うつもりは毛頭なく、いい意味での“これくらい力を抜いてもいいんだ”と思ってもらえる機会になれば、くらいに考えています。


theme:これまでのおさらい![後編]
use kit:HG ナイチンゲール


1. ディテール追加(前回の続き)

▲今回はこのようにパーツの線にスジ彫りを多用したのですが、こういう曲面のスジ彫りには…
▲ノギスを使ってケガいていくのが一番簡単です。縁を上手く利用してキレイな平行曲線が彫れます
▲ノギス(先端をケガきやすいよう加工して尖らせています)はちょっと高価なので、同じ使い方は両針のコンパスでもできます
▲ただ安定性や強度にやや難があり、ノギスと同じように扱うには慣れが必要です
▲今回は縁のスジ彫りにこのケガキ線を多用しました(ケガいた後カッターでV字に彫り直しています)
▲曲線以外のところはカッターでフリーハンド!! 息を止めて集中するのみ!!
▲小片プラを組み合わせてスジ彫りだけで単調にならないように注意します
▲リア・アーマーで切り欠いた不要部分のプラの曲面を活かして…
▲細かく切断して…
▲貼り付けました。曲面のアールが似ているので上手くいきました。リサイクル〜リサイクル〜♪
▲シールドやプロペラント・タンクにもちゃんとサボらずにディテールを追加していますw

2. 塗装です(汗)

▲大型キットを前にして気が進みませんが、塗るからには赤で塗るのは面白くない。別の色で塗っていきます
▲基本となる本体色はグレー。シャアの乗機でグレーといえば…
▲続いて胸部、肩アーマーは青、シャアといえばアムロと引き分け(?)に持ち込んだ縁起のいい色のはず
▲全体的にはこのような配色。この機体には脚があるので、パーフェクトのほうの配色ですねw
▲関節色などのアクセントカラーは緑色
▲ここらで広い面に筆塗りしていく経過を(汗)。1回で色が乗るほど濃くして塗ると筆ムラになるので1回目はこのくらい
▲だいぶ塗り重ねてきましたが、まだこのくらい…
▲かなり塗り重ねてやっとイイ感じで塗れました。でもまだ色ムラが…。あと何回だ!?
▲1回目の色を乗せた状態がコレ…(涙)。ここからがんばってがんばって
▲こうなります(笑)。掛け値なしに大変で時間がかかりました
▲最後の色はオレンジ。というわけで正解はジオングカラーでした! ちゃんとシャアにちなんだ配色だしギリギリokかとw
▲オーラスに成型色を残していた赤ですが、やっぱり塗ることに。ですが作り置きの赤で塗ったところ、明るすぎて違和感が…
▲グレーを少し混ぜて色味を落ち着かせて塗り直せば、長い長い塗装生活ともついにさよならですw

3. MSN-04II NIGHTINGALE

 これまで紹介してきた3つの製作法「ディテールアップ」「水性塗料筆塗り」「プロポーション変更」を盛り込んだジオング風カラーのHGナイチンゲールが完成しました。一見するとカラーアレンジ作例のように見えますが、各製作法が絶妙に混ざり合うことでアレンジしつつも違和感なく仕上がっています。

▲キット素組み(左)との比較。ディテール追加に加え、ファンネル・バインダーや腰部中央ユニットの短縮によってシルエットが中心部に集中して収まりがよくなっている
▲サザビーと同様の赤い機体カラーからジオング風のカラーになったことで大きく印象を変えているが、シャア搭乗機ということもあり、あまり違和感を感じないものとなっている。また、ファンネル・バインダーやスネのフレア、腰部リア・スカートの縁にパネルラインモールドを入れて塗り分けを追加したことで全体的に重すぎない印象になった

 いかがでしたでしょうか? 苦労して塗った色替えの効果はバツグンですが、正直途中で終わらない重ね塗りに消えない色ムラと、筆塗りの苦しみも味わいました(涙)。ディテールに関しては、このキットの宿命ともいうべきRG Hi-νガンダムと並べられることを考えるともはや必須の工作でしょうし、もっとハイディテールにしてもよいくらいでしょう。でもなにげに今回の一番のお気に入りポイントは、腰フロント・アーマーの位置を上げたことによる「スカートをたくし上げて、脚が見えた」的なプロポーション改修だったりしますw

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“ハイグレードユニバーサルセンチュリー”

MSN-04II ナイチンゲール

製作・解説/セイラマスオ

HG ナイチンゲール
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●7700円、2021年7月発売●1/144、約21.1cm●プラキット

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©創通・サンライズ

セイラマスオ

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