「ホンダ CT125 ハンターカブ」をノーマル仕様&アニメ『スーパーカブ』イメージのカスタム仕様で紹介!
2022.02.25キッチリ仕上げるノーマル仕様&成型色活かしのカスタム仕様、2通りのハンターカブ作例を紹介!
2021年11月、フジミ模型から待望のCT125 ハンターカブがリリース! こちらはフジミが展開する「NEXTシリーズ」の最新作であり、接着剤不要・素組みでも繊細な色分け+充実したディテールで安定した仕上がりとなる初心者にもオススメのバイクキットだ。ここではたのしがりやによるふたつの作例を掲載。ひとつは全塗装・フルディテールアップを施したノーマル仕様。そしてもうひとつは直近でハンターカブといえばまず思い出される、21年に放送されたアニメ『スーパーカブ』で礼子が乗っていたハンターカブをイメージしたカスタム仕様として製作。それぞれキットの素性の良さが垣間見える作例をご覧いただこう。
■キットについて
今回、フジミ模型の新作キット、CT125ハンターカブの製作を製作しました。このキットは「NEXTシリーズ」の第3弾で、スナップフィット仕様、色分け済み、各ロゴもシールでの再現というお手軽仕様になっていますが、モールドも細かく再現度も素晴らしい本格派の仕上りとなっています。個人的にバイク模型でネックとなるのが、仮組みがしにくく全体の形状を把握しにくい点と部品の塗り分けが多くマスキングの手間がかかる点だと思っているのですが、このキットはこの問題を一気に解決してくれています。仮組みすると全く問題もなくスムーズに製作できたので、そのぶん細かいところまでディテールアップしてみました。
■改修箇所
主な場所としてはスポークの張り替え、各パーツを薄く削りこみ、各ワイヤーやホース、配線類も太さを変えつつ追加しました。塗装に関しては、黒色で成型されている部品が、実車ではゴム製、樹脂製、ツヤあり塗装など色味が異なる部分があるので、ラバーブラックやカウリング色などを使い細かく塗り分けました。各ボルトはモールドがしっかりしているのでガンダムメッキシルバーで塗装しただけですが、なかなか見映えは良いのではないでしょうか。
■カスタム仕様について
今回のキットはとても作りやすく、ノーマルバージョンが案外早く完成したのでもう一台作ってみました。ハンターカブといえば、作りたくなるのはやはりアニメ『スーパーカブ』の礼子バージョン! ただアニメに登場するのはCT110なので、あくまでレプリカというイメージで製作しました。キットにはサービスで礼子バージョン用のナンバープレートのシールが印刷されていますので活用。こちらの車体側は全くのノーマル状態で製作し、ボディも成型色を活かして無塗装で組みました。ノーマルバージョンとの違いを比べていただければと思います。
■改修ポイント
礼子イメージにするポイントとしては、リヤの郵便局ケース、社外マフラー、オイルクーラー、バックミラー、リヤのカスタムショックあたりでしょうか。ジャンクパーツや100円ショップなどを駆使し、悩みつつも楽しく製作できました。そのまま作るもよし、カスタムするもよし、素晴らしいクオリティで楽しみ方が広がる素敵なキットでした。
フジミ模型 1/12スケール プラスチックキット
ホンダ CT125(ハンターカブ/グローイングレッド)
製作・文/たのしがりや
ホンダ CT125(ハンターカブ/グローイングレッド)
●発売元/フジミ模型●5500円、発売中●1/12、約16.5cm●プラキット
©Tone Koken,hiro/ベアモータース
たのしがりや
創意工夫のディテールアップ工作と塗装法で実写を思わせる空気感を有した作例を手掛けるバイク・カーモデラー。