【ゾイドHMM作例】「ライガーゼロイクス」、満を持して降臨!
2022.01.30暗黒獣王、降臨
ゾイドファン待望の「ライガーゼロイクス」がついにコトブキヤのHMMに登場となった。本機はライガーゼロの換装システムCAS(チェンジング・アーマー・システム)のひとつ、イクスユニットを装備した機体。高火力な電撃武装と光学迷彩によるステルス機能を有したイクスユニットは、総合的な性能で他形態を凌駕する最強のCAS形態と言われている。
製作はHMMファングタイガーに続きゾイドモデラーのヨクが担当。王の二つ名にふさわしい重厚で高級な質感をイメージし、各所ディテールアップでキットの内容を活かしたものとなっている。
FRONT
REAR
ハイエンドマスターモデルEZ-054 ライガーゼロイクス
●発売元/コトブキヤ●9680円、発売中●1/72、約31cm●プラキット
EX-054 ライガーゼロ 帝国仕様 マーキングプラス Ver.
●発売元/コトブキヤ●6930円、発売中●1/72、約31cm●プラキット●コトブキヤショップ限定品
どうも、ワイルド大陸から暗黒大陸へ移住したヨクです。どこへ行ってもライガーと対峙する宿命なのね……。
■王の出立ち
元が傑作であるライガーゼロであるため、素体は今見ても良く出来ていますし、新規のイクスユニットも可動・造形、ともに良好のため、工作面では基本的にはキットを活かし、一部のパーツ構成の変更やディテールアップなどに留めました。一方塗装については、そのカラーリングや『暗黒獣王』という二つ名から、高級車のような格調高い印象を持っていたので、「グロスやメタリック仕上げが似合うのでは?」と思い実行することに。
■王のカタチ
工作についてですが、尾は塗装のために後ハメ加工。本体胸のショックカノンは砲口部分の合わせ目が消しづらいため、コトブキヤのバーニアノズルⅢと丸ノズルの組み合わせで作り直します。イクスユニットは首元のジェネレーターにあるパイプ状モールドが楕円形になっていたのが気になり、ハイキューパーツのメッシュワイヤーに変更しました。背中のスタンブレードには溝を延長しています。
■王の彩
塗装については先述の通り、グロスやメタリックで仕上げていきます。また、全体の色味を暖色系ではなく寒色系に振ることで、より落ち着いた、ダークな感じにしています。素体は車のシャーシのイメージでツヤ消しに。タイプゼロのアーマーはカーモデルのようなグロス、イクスユニットは黒・金はメタリック、青は落ち着いたマットなイメージで塗っていきます。
■王の謀?
塗装も終盤、タイプゼロの塗り分けの参考に当時のパッケージを見ていると、あることを発見します。これ、目がオレンジ色になってる…!? そしてふと机に目をやるとオマケの無色クリアーのキャノピーパーツが視界に飛び込む。その瞬間、全身を雷、いやエレクトロンドライバーに撃たれたかのように電流が走り、気付けばオレンジに塗られたキャノピーパーツが出来上がっていました…。い、一体なにが起こったんだ…?
■暗黒獣王、再会
余談ですが私、ライガーゼロイクスには少々思い入れがありまして。というのも子供の頃、両親にクリスマスプレゼントとして当時のキットを貰ったことを今でも覚えているのです。その後、十数年越しのクリスマスの季節にまた彼を作ることになるとは…不思議な縁があるものですねぇ。
コトブキヤ 1/72スケール プラスチックキット“ハイエンドマスターモデル”
EZ-054 ライガーゼロイクス
製作・文/ヨク
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ヨク
月刊ホビージャパンではキャラクターキットを中心に活躍するモデラー。ハイテンションな製作文にも注目!!