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【境界戦機作例】「YM-03 レイキ」を面出し&エッジ出しで、“キレイ”に仕上げる【コボパンダ】

2021.12.29

YM-03 レイキ【BANDAI SPIRITS 1/72】 月刊ホビージャパン2022年2月号(12月25日発売)

YM-03 レイキ
特撮

 紫々部シオンが操縦し、滑空能力を有するMAILeS(メイレス)「YM-03 レイキ」はコボパンダがレビュー作例を担当。初登場時の初陣のイメージを重視して、面出しおよびエッジ出しを丁寧に行い、キレイめな仕上げで完成させた。

YM-03 レイキ
前
▲ケンブ、ジョウガンと比較して柔らかな色合いでまとめられたレイキ。肩、ヒジ、腰、ヒザに可動式のスラスターを装備する。各スラスターは吸気口、排気口が色分け、造形ともに精密に再現されている
合わせ目消し
▲合わせ目があるパーツは瞬間接着パテを使用して、合わせ目消しと表面処理を行う
パテは若干はみ出るくらいを目安に
▲瞬間接着パテはシアノンDWを使用。パーツを合わせたときにパテが若干はみ出るくらいを目安に盛り付け、パーツ接着後すぐに瞬間硬化スプレーを遠めから吹き付けて硬化させる
ヤスリ掛け後
▲硬化時間が早いので、すぐにヤスリ掛け。パテなので溶剤系の接着剤を使用した時のヒケを気にすることなく表面処理ができる。大きすぎたり、シャープな形状なパーツはパテが割れる場合があるので、使いどころを見極めて作業を行う
前腕武装マウント用接続穴のフタパーツ自作
▲前腕には武装マウント用の接続穴があるが、そのままではやや気になるので、3mmプラ棒と市販パーツで着脱可能なフタパーツを自作した
パーティングラインアップ
▲パーティングラインを処理。曲面と平面が合わさるパーツはマテリアルを替えて作業していくと、効率よく、かつきれいに処理できる
ヤスリ掛け
▲平面は当て木ヤスリを使用して、面を削り過ぎないようにヤスリを一方向に動かして整える。最近のキットはパーティングラインの段差はほぼないので、600番くらいが面を傷つけずに整形できる
曲面はスポンジヤスリでヤスリ掛け
▲曲面はスポンジヤスリを使い、こちらも一方向に動かして表面処理を行う。スポンジヤスリはパーツのエッジ自体も消してしまうので、心持ちパーティングラインを意識してヤスリを動かすとパーツがダレなくなる
パーツの整形が終わった状態
▲パーツの整形が終わった状態。パーティングラインが消えてパーツ本来の形状に戻すことができた
YM-03 レイキ
後ろ
▲メインスラスターを備えたリアスカートが目を惹く背面。さながら袴を着た女性のようなシルエットを形成している
リアスカートアップ
リアスカート展開状態

▲リアスカートが左右に開き、内側のスラスターが下方を向くことで滑空状態を再現。キットでは再現されていないが、中央部はコクピット搭乗時の昇降装置になっている

肩部スラスター
ヒザ部スラスター

▲肩部スラスターは回転とスイングの二重可動構造。ヒザ部スラスターは可動させると内部のシリンダーが露出する仕組みだ

超熱振式薙刀と捕縛用電撃網発射機
▲武装は超熱振式薙刀と捕縛用電撃網発射機付属。薙刀はキットを2セット使用して熱振状態のものも用意した

超熱振式薙刀構え
製作途中状態
キット素組み(左)との比較

▲製作途中状態&キット素組み(左)との比較。各面出しとエッジ出しによって形状がよりくっきりしたものになった。また、形状的な変更は脚付け根の隙間をプラ板で軽減したり、一部の肉抜きを埋めたりといった程度にしている

超熱振式薙刀構え
華麗な薙刀捌きポーズ
▲初登場第6話でアジア軍、オセアニア軍双方を相手に単騎で圧倒的な力を見せたレイキ。キットでも劇中のような華麗な薙刀捌きができ、別売りのアクションベースを使用することでの滑空シーン再現など、ディスプレイの幅が広い

■滑空能力を持つ機体
 主役機の一体であるレイキはスラスターを搭載した大型リアスカートで文字通り「空を飛ぶ」機体です。接近戦用機体らしく武装は薙刀一本のみで、前述のリアスカートとともに、頭部形状もどことなくステルス機を感じさせる形状です。作例では丁寧な面出しを中心に、やや気になる部分、肉抜き処理などの小改修で丁寧に仕上げました。

■ヤスリがけ
 直線的なラインが多い機体なので、全体の面出しを丁寧に行いました。合わせ目は時短のため瞬着パテ(シアノンDW)と硬化スプレーを使用。パーツを合わせた時に少しはみ出るくらいに盛ったパテを400番~800番でヤスリがけをしていきます。各部位は少ないパーツでバンバン組み上がりますが、そのぶんパーツが大きくややヒケが出るので、当て木ヤスリとスポンジヤスリで面を均一にしていきます。頭部は鋭角的な印象が強いので、パーツ先端に瞬着パテを盛って、エッジを強調しました。リアスカートのスラスターはやや面構成が複雑で、全体的にスポンジヤスリをかけてしまうとエッジがダレて丸くなってしまうので、エッジ部分にマスキングテープを貼って区画ごとにスポンジヤスリを当てていきました。

■工作
 ほぼストレート組みですが、脚付け根部分の装甲カバーの隙間が気になるので、0.5mmプラ板でフタをしました。若干可動等に影響がありますが、見映えを重視して大きめにふさいでいます。上腕はグレーの接続パーツのピンを切除して後ハメ化。太モモはパーツの挟み込みが多いので、合わせ目の反対側にスジ彫りを追加してディテールに見えるようにしました。目立つ箇所に肉抜きはないのですが、靴裏やリアスカートの一部をエポパテで埋めています。リアスカートの表側の肉抜きは展開パーツの接続ピンを一度切り離します。その後エポパテを盛って整面し、真鍮線を通して再度接着しています。腕部の武装接続穴はやや目立つので、3mm丸棒と市販パーツで取り外しできるカバーパーツを自作しました。

■塗装
黄色=シャインイエロー+ニュートラルグレーI
白=ミクホワイト
関節グレー=パープルグレー+メカサフ ライト

HG 1/72 メイレスレイキパッケージ

BANDAI SPIRITS 1/72スケール プラスチックキット“ハイグレード”メイレスレイキ 使用

YM-03 レイキ

製作・文/コボパンダ

HG 1/72 メイレスレイキ
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2640円、発売中●プラキット

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