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EGストライクガンダム(ライトパッケージVer.)を隙なくきっちり仕上げる!【JUNIII】

2021.12.25

ストライクガンダム(ライトパッケージVer.)【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2022年2月号(12月25日発売)

ストライクガンダム(ライトパッケージVer.) 前後

 誰でも簡単に組み立てができるガンプラの新スタンダード“ENTRY GRADE”の第2弾として「ストライクガンダム」が発売。今回は、先行して発売となったライトパッケージ版を使用してJUNIIIが隙をなくす工作で仕上げているので、ぜひ製作の参考にしていただきたい。


“次世代ファーストガンプラ”第2弾!!

 組み立てやすさを考慮したランナー配置で短時間で完成させることができる。それでありながら練り込まれたパーツ構成で細部の色分けや既存アイテム以上の可動範囲を有している。

ストライクガンダム(ライトパッケージVer.)
ストライクガンダム(ライトパッケージVer.)とHGCE版
▲左はHGCE版のストライクガンダム。全体のフォルムが近いのはそれだけHGCEストライクガンダムの完成度が高いことを示している。その上で注目いただきたいのは頭部の色分け。イーゲルシュテルンやダクトもグレーになっているのがお分かりいただけるだろう。さらに全身各所のダクトモールドはよりくっきり造形されており、塗装しなくても立体感を感じられるものとなっている
ストライカーパックシステム
▲キットはストライカーパックシステムに対応しており、背中には3mm穴が設けられている。既存のHGシリーズの各種パックを装着可能だ。写真はHGCEエールストライクガンダムのエールストライカーを装着した状態

❶頭部の工作

突起部をカットしてから削り込んでシャープに整形
▲頭部はアンテナ先端にある安全用の突起部をカットしてから削り込んでシャープに整形
後頭部左右のダクト内部
▲後頭部左右のダクト内部はスリット状のモールドを追加して情報量をアップ

❷胴体の工作

首関節後部
▲首関節後部は肉抜きを瞬間接着パテで埋めて平らに整形。胴体の首接続部と後ろ襟の開口部は加工したプラ板を貼り足して目立たなくしている
腹部可動部
▲腹部可動部は開口部の隙間を目立たなくするための工作を行っている。赤いパーツは正面側の裏面に0.5mm厚のプラ板を貼って隙間を目立たなくした
プラ板を貼り足してボリュームアップ
▲白いパーツは背中側の面に0.5mm厚のプラ板を貼り足してボリュームアップし、パーツ上面は縁に1mm厚のプラ板を貼って延長。ボールジョイントの位置を固定するために3mmプラ丸棒から切り出したものをストッパーとして開口部の底(白パーツ側)に貼り付けている
自作パーツを追加
光の透過をなくすことができる

▲腹部下側はプラ板で製作した自作パーツを追加。可動部の両脇にできる光の透過をなくすことができ、一体感が増す

背中のストライカーパックアタッチメント
▲背中のストライカーパックアタッチメントはプラ板とプラ丸棒でフタパーツを製作。形状はアレンジしている
メインスラスターノズル
▲メインスラスターノズルは内部にスリット状のモールドを追加して情報量をアップした

❸腰部の工作

フロントアーマー
▲左右でつながっているフロントアーマーは可動軸中央で分割して左右独立可動化。フンドシ左右のダクトは内部にスリット状モールドを追加して情報量アップ
リアアーマーのダクト
▲リアアーマーのダクトは塗り分けしやすいように、スリット状のスジ彫りを入れたプラ板を製作。ダクト底面はタガネで若干彫り込んで奥行きを調整している
各アーマー裏
▲各アーマー裏はエポパテで埋めて硬化後に平らに整形。スジ彫りでパネルラインを追加して情報量をアップした
ストライクガンダム 素組みアップ
ストライクガンダム 

▲キットはツインアイと隈取りの間に隙間を設けることで目のまわりのラインを表現している。作例は隙間を活かしつつ、断面をエナメル塗料の黒で塗り分けることでよりラインがくっきり見えるようにしている

❹腕部の工作

肩アーマーフレーム裏側
▲肩アーマーフレーム裏側と肩パーツ前後面の肉抜きはパテ埋めして平らに整形
肩アーマー内側上面
肩パーツ可動部

▲肩アーマー内側上面と肩パーツ可動部は内部が露出しているのでプラ板で目隠しパーツを製作

フタパーツを製作
▲今回はシールドを使用しないので、マウント用軸穴のプラ丸棒とコトブキヤ「プラユニット 丸モールドII」を組み合わせたものでフタパーツを製作。手首軸受けは四角い開口部を目立たなくするためにプラ板で目隠しパーツを製作した
ハンドパーツ
▲ハンドパーツはプラ板の積層で製作したパーツを開口部に装着させることで握り拳風に見えるようにしている
肩アーマーの内側が露出
内部パーツを製作

▲腕を上げると肩アーマーの内側が露出するので、内部パーツを製作することでアーマーシュナイダーを構えたときに隙が出ないようにした

❺脚部の工作

太モモフレーム
▲太モモフレームは上部開口部を八角形に切り出したプラ板でふさぎ、さらにコトブキヤ「プラユニット マイナスモールドII」を使ってディテールアップ
太モモの外装
▲太モモの外装は前後パーツを接着してから下部パネルラインの一部を瞬間接着パテで埋めて設定画のイメージに近づけている。ヒザアーマー裏側は一部の肉抜きをパテ埋めして平らに整形し、プラペーパーでディテールを追加
ヒザ関節、スネフレーム下部
▲ヒザ関節、スネフレーム下部の肉抜きをパテ埋めして整面。スネブロックはグレーのパーツを整形後に白い外装パーツに組み込んでパーツの合わせ目を処理。塗装は各部をマスキングして塗り分けた
足首フレームとアンクルアーマー
▲足首フレームとアンクルアーマーの肉抜きはパテ埋めして隙を軽減。足首フレーム側の開口部はコトブキヤ「プラユニット マイナスモールドII」でふさいでディテールアップ。正面側の丸モールドは削り取ってからコトブキヤ「プラユニット マイナスモールド」を加工したものを貼り付けてボリュームアップ
靴裏
▲靴裏は肉抜きをエポパテで埋めて、硬化後にヤスリなどで平らに整形。スジ彫りでパネルラインを追加。ソールの周囲は成型上省略されているパネルラインをスジ彫りで再現している
足首まわり 素組み
足首まわり 作例

▲地に脚を付けたポーズでは足首まわりの見え様で印象が変わってくるので、可動時の隙はなくしておきたいところ

FRONT

FRONT

SIDE

SIDE

REAR

REAR
ストライクガンダム 素組み比較
▲キット素組み(左)との比較。キット形状的にはすでに完成されているので見た目上で大きな変化はない。組み立てやすくするためになるべくパーツ数が抑えられている。可動時に見えてくる隙をなくす工作が主なものだが、アンテナのシャープ化や武器持ち手の握り拳化は立たせた状態でも分かる変化なのでぜひ参考にしていただきたい
アーマーシュナイダー
▲アーマーシュナイダーは刃の先端部をV字に削り、その形状に合わせたプラ板を接着して固定。刀身を削り込みでシャープ化し、グリップの細い面にあるパーティングラインは削り落とした
ストライクガンダム(ライトパッケージVer.) ポージング
▲第1弾のRX-78-2 ガンダム同様に幅広い可動範囲を持つストライクガンダム。腹部の捻りや足首のスイングによる接地性の高さなど、柔軟なポージングを可能としている。それだけに可動部の隙をなくす工作が高い効果を発揮する

■組み立て簡単エントリーグレード!
 今回はライトパッケージ版ということで付属武器はアーマーシュナイダーの2本というかなりシンプルな内容となっております。なので基本的な工作とシンプルな仕上がりになるよう製作していきます(たぶん…)。それではサクサク製作開始です。

■塗装
 ENTRY GRADEはスミ入れと部分塗装でガシガシ動かして楽しむアイテムだと個人的には思うのですが、全塗装をすると必ずどこか色が剥げてしまいます。なので一部の可動部はマスキングして塗装が付かないようにしたり、塗装後にデザインナイフなどで塗膜を削り取っておくことで安心して組むことができます。また、あらかじめ可動部のこすれる箇所は塗膜ぶんの厚みを考えてプラを削っています。
白=ファンデーションホワイト+MSホワイト
青=インディーブルー+コバルトブルー+スカイブルー+ニュートラルグレー
赤=モンザレッド+ディープレッド+ピンク
黄=MSイエロー+黄橙色
グレー=ネイビーブルー+ブルーグレー
アーマーシュナイダー(刃)=ファインシルバー+スーパーステンレス
アーマーシュナイダー(グリップ)=ニュートラルグレー+ウイノーブラック
 スミ入れ作業後、ツヤ消しクリアーでトップコートしてツヤを整えています。

■いくつ買う?
 ここ最近のガンプラではとても安価なライトパッケージ版のストライクガンダム。機体のバリエーションもいくつかあるのでチャレンジしてみてはいかがでしょう?

ストライクガンダム(ライトパッケージVer.)

BANDAI SPITRITS 1/144スケール プラスチックキット “エントリーグレード”

ストライクガンダム(ライトパッケージVer.)

製作・文/JUNIII

ENTRY GRADE ストライクガンダム(ライトパッケージVer.)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●550円、発売中●1/144、約13cm●プラキット

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©創通・サンライズ

JUNIII(ジュンゾウ)

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