HOME記事ガンダムMG「GN-005 ガンダムヴァーチェ」キットの素性を活かして製作!【DAISAN】

MG「GN-005 ガンダムヴァーチェ」キットの素性を活かして製作!【DAISAN】

2021.12.16

GN-005 ガンダムヴァーチェ【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2022年1月号(11月25日発売)

ガンダムヴァーチェ 扉

ソレスタルビーイングの重火力機体が
ついにMGキット化!

 2009年7月のMGガンダムエクシア発売から12年、ついに『機動戦士ガンダム00』ファーストシーズンの主役ガンダムがMGで勢揃いを果たした。キットはもちろんヴァーチェから装甲をパージしてナドレへの換装を再現したものだが、各装甲パーツのメカモールド再現やケーブルパーツの素材など、これまでの技術蓄積が存分に活かされたものとなっている。DAISANによるキットレビュー作例は、大型キットだけに面が大きい部分を丁寧に整形し、塗膜ぶんを考慮して可動部をすり合わせるなど、キットの仕様を活かした仕上げとした。

ガンダムヴァーチェ
ヴァーチェ コクピットハッチが開閉可能
▲コクピットハッチが開閉可能。クラビカルアンテナは先端部をシャープに削り込み、胸部などダークグレー部分は基本カラーよりも薄い色でスミ入れを行ってモールドをくっきりさせている
ヴァーチェ 頭部 素
ヴァーチェ 頭部 シャープ化

▲ヴァーチェのアンテナは先端にプラ材を貼り足し、ナドレのアンテナは先端の削り込みでそれぞれシャープ化。隈取り部分にスミがしっかり残るようにスジ彫りをナイフで彫り直している

付属 ティエリアフィギュア
付属 ティエリアフィギュア 塗装

▲キットにはパイロットスーツ姿に加え、セカンドシーズン第8話に登場したドレス姿の同スケールティエリアフィギュアが付属。極小モデルながら、髪の毛の造形や服の皺の再現など、その造形技術は他社の追随を許さないレベルと言える

各装甲裏には細かなメカモールドが造形
裏打ちパーツが一部そのまま装甲表面のメカモールドとして活かされている

▲各装甲裏には細かなメカモールドが造形されている。また、この裏打ちパーツが一部そのまま装甲表面のメカモールドとして活かされている

バックパックのGNキャノン
考慮して各パーツをナイフで削って調整
脚部にあるGNフィールド展開用GN粒子発生部

▲バックパックのGNキャノンおよび脚部にあるGNフィールド展開用GN粒子発生部がスライド。作例では塗膜を考慮して各パーツをナイフで削って調整することで、スライド部がスムーズに展開するようにした

ガンダムヴァーチェ 後ろ
スジ彫りを追加してパネルラインとして処理
GNバズーカ
GNバズーカはバーストモードに展開
▲GNバズーカはバーストモードに展開。砲身下部に合わせ目があるので、反対側にも同様にスジ彫りを追加してパネルラインとして処理した
ガンダムナドレ専用のGNビームライフル、GNシールド、エフェクトパーツ
▲ガンダムナドレ専用のGNビームライフル、GNシールド、エフェクトパーツが付属。エフェクトパーツおよびGNビームサーベルのビーム刃は表面にヤスリ掛けを行い、粒子感を演出している

ナドレ ヴァーチェ用装甲へのGN粒子供給用コード
▲ナドレの特徴である頭部まわりから生えるヴァーチェ用装甲へのGN粒子供給用コードは軟質素材を使用し、多層的に表現。末端のコード接続部まで造形で再現されている
ガンダムナドレは成型色を活かして製作 後ろ
ガンダムナドレは成型色を活かして製作

▲塗膜剥がれを回避するためガンダムナドレは成型色を活かして製作。すべての面にしっかりヤスリ掛けを行い、形状をくっきりさせている。ヴァーチェ状態ではほぼ視認できない各部のGNケーブルは軟質素材を使用。太モモにはホログラム加工を施した樹脂パーツを採用している

GNドライヴ
太陽炉
GNドライヴに加え、太陽炉がボーナスパーツとして付属

▲GNドライヴに加え、太陽炉がボーナスパーツとして付属。GNドライヴを外してこちらをボディ内部に収納することも可能だ

満を持して登場!!
『機動戦士ガンダム00』ファーストシーズンよりソレスタルビーイング4機目の機体、ガンダムヴァーチェがMGキットで登場しました! MGエクシアが発売されてから12年目の出来事です。いや〜、『ガンダム00』大好きマンとして待ちに待ったなぁとしみじみ。MGエクシア、MGデュナメス、MGキュリオス、MGヴァーチェと4機揃えてのディスプレイは圧巻です。さて、このヴァーチェですが、とにかくランナーのボリュームが凄いの一言。また「あちらを立てればこちらが立たぬ」みたいなことはなく、ナドレ、ヴァーチェともに素晴らしいプロポーションで、各部位が組み上がるたびに「お〜っ」と唸りながら作業していました(笑)。今回は実質2体分の作業になるので、ナドレ、ヴァーチェと分けて作業を進めています。
 ナドレもヴァーチェも直線的なデザインで、またヴァーチェの装甲はひとつひとつのパーツが大きくて面が広く、ヒケが目立つところもあるので、いつも以上に丁寧に整面を行い、各部逆エッジはナイフでスジ彫りを入れてスミがしっかり流れるようにしました。

■塗装レシピ
 ナドレはその構造上、ヴァーチェの装甲とどうしても擦れてしまうので成型色仕上げとしました。そのほかの装甲パーツは塗装しても問題ない部分のみ塗装しています。
白=クールホワイト+MSホワイト(成型色を同じ色になるよう調色)
紺=ティターンズブルー2+クールホワイト
赤=モンザレッド+クールホワイト+ニュートラルグレー
黄=黄橙色+クールホワイト+ニュートラルグレー(微小量)
フレーム色=ニュートラルグレー+クールホワイト(成型色を同じ色になるよう調色)
ナドレスミ入れ色=MSファントムグレー
紺色部のスミ入れ色=エナメルホワイト+エナメルニュートラルグレイ
 1/100ティエリアがとてもよくできているので3体ともしっかり塗って仕上げたいところでしたが、個人的な事情で時間切れになりドレスティエリアのみとなってしまいました(汗)。

ガンダムヴァーチェ

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “マスターグレード”

GN-005 ガンダムヴァーチェ

製作・文/DAISAN

MG ガンダムヴァーチェ
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●8800円、2021年11月27日予定●1/100、約18cm●プラキット

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©創通・サンライズ

DAISAN(ダイサン)

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