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イギリス巡航戦車 クルセーダーMk.III【小澤京介】

2021.12.14

イギリス巡航戦車 クルセーダーMk.III【ボーダーモデル 1/35】 月刊ホビージャパン2022年1月号(11月25日発売)

イギリス巡航戦車 
クルセーダーMk.III
扉絵

北アフリカを疾駆した英国快速戦車

 1/35スケールAFVの新進メーカー、ボーダーモデルより初のイギリス戦車となる巡航戦車Mk.VIクルセーダーがリリースされた。主砲を57mm 6ポンド砲に増強、北アフリカ戦線で活動したMk.IIIをモデル化し、シャープな成型のプラパーツと最小限度のエッチングパーツを中心に、履帯は連結可動式、金属製砲身やエッチングパーツなども同梱。ハイディテールと組み立てやすさが両立したキットとなっている。ソ連のT-34戦車と同じクリスティー式サスペンションと大馬力エンジンにより快速を誇った“砂漠のクルーザー・タンク”を作ろう!

イギリス巡航戦車 
クルセーダーMk.III
イギリス巡航戦車 
クルセーダーMk.III
フロント
▲スムーズなクリスティー式サスペンションと高出力のリバティー・エンジンにより、巡航戦車として高い機動力を発揮したが、北アフリカで対峙したドイツ軍のIII号戦車などには防御力や信頼性で劣り、苦戦を強いられた
イギリス巡航戦車 
クルセーダーMk.III
リア
▲ボーダーモデルにとって初めてのイギリス戦車モデルだが、独特の砲塔形状や複雑な車体構成などを的確にとらえた秀作。マーキングは3種類で、作例は1942年のエル・アラメインでの車両を選択した
イギリス巡航戦車 
クルセーダーMk.III
フロントビュー
▲クルセーダー巡航戦車は、1941年に最初の量産型Mk.I、装甲を増厚したMk.IIに続き、新設計の砲塔に57mm 6ポンド砲を装備した最終型Mk.IIIが登場。1942年から北アフリカ戦線などに配備された
イギリス巡航戦車 
クルセーダーMk.III
リアビュー
▲サスペンションは組立説明書の指示通りにピンのモールドを削れば、プラの弾性により可動。履帯も連結可動式なので連動も可能となる
砲塔周辺
▲Mk.IIIでは砲塔を改設計し、車体前方の銃塔も廃止されている。キットは金属砲身を同梱するが、塗装しやすいプラパーツも用意されている
機関室上面
▲機関室上面には対空標識としてラウンデルが描かれている。左右フェンダー後端にある複雑な形状のエアクリーナーもしっかりと再現
車体側面フェンダー
▲車体側面のフェンダーは2種類から選べる。作例では転輪上部まで覆われる大型のタイプを取り付けている
車体後部
▲車体後面。砂漠の環境を考慮し、ウェザリングはMr.ウェザリングカラーをメインとしたシンプルな仕上げ
迷彩塗装
▲迷彩のブリティッシュブラウンはアモのアクリル塗料で筆塗り。はみ出しは乾燥後に爪楊枝で削って修正する

■キットについて
 今回製作させていただいたのは、ボーダーモデルから発売されたイギリス軍戦車クルセーダーMk.IIIです。私自身ボーダーモデルのキットは今回初めて組みますが、説明書が読みやすく、キット自体もパーツの合いもよいのでオススメです。またエッチングパーツが必要最小限に収められているのも好感です。なお初回特典には、オリジナルプリントが入った特製A4カッティングマットが付属しています。

■組み立てについて
 普通に説明書通りに組んでいけると思いますが、塗装工程を考え、サイドスカートなど足周りの塗装などがやりにくくなると想定されるパーツは後で付けるようにしていきましょう。
 エッチングパーツは軽く耐水ペーパーをかけてパーツを接着しやすいようにしておくとよいです。さらにメタルプライマーを塗っておくとなお良しです。
 このキットの一番の問題は履帯です。連結可動式ですが、ピンを無理やり入れると割れてしまうので一度0.4mmのピンバイスで穴をさらっておくとよいです。同じような手間をかけるなら、思い切ってフリウルの金属製履帯に交換してもよいでしょう。
 金属砲身もキットの特典として付属していますが、プラパーツのほうが塗装もしやすいので、そちらのほうが個人的にはオススメではあります。

■塗装について
 車両本体は黒立ち上げで、全体をデザートイエローで塗装。ハイライトにはセールカラーを塗装します。茶色の迷彩部分は、説明書にも記載されているアモのA.MIG-0110 SCC 1A イギリス 1941年-42年 ブリティッシュブラウンを筆塗りで塗装していきます。このアクリル塗料は発色・隠蔽力ともによいのでオススメです。
 迷彩の塗装は、まず輪郭を描いてから中を塗りつぶしていきます。できるだけ筆ムラのないように塗ることが上手く迷彩を塗装するコツです。はみ出しなどで失敗した場合は、乾燥後に爪楊枝でカリカリ削ればOK。下手に溶剤を使って修正しないほうがよいです。筆ムラや段差ができた場合は、800番~1000番くらいの耐水ペーパーを当てて平滑にしてから再塗装しましょう。

■ウェザリングについて
 車体のウェザリングは、Mr.ウェザリングカラーを中心にシンプルに仕上げてあります。
 履帯は黒立ち上げで、マホガニーを塗り、ハイライトとしてタミヤアクリルのフラットアースを塗装。エナメル系のウェザリングカラーは連結して組み立てる方式のプラ製履帯には使えないので、グリーンスタッフワールドのデザートアース2292、ミディアムアース2295を使用しています。水性なので履帯が破損する心配もなく安心して使えます。

イギリス巡航戦車 
クルセーダーMk.III

ボーダーモデル 1/35スケール プラスチックキット

イギリス巡航戦車
クルセーダーMk.III

製作・文/小澤京介

イギリス巡航戦車 クルセーダーMk.III
●発売元/ボーダーモデル、販売元/ハセガワ●7040円、発売中●1/35、全長約17.1cm●プラキット

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小澤京介(オザワキョウスケ)

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