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【Figure-rise Standard作例】『仮面ライダークウガ』の「トライチェイサー2000」をバイクモデラーが作る!【一ノ戸晃治】

2021.12.06

Figure-rise Standard トライチェイサー2000【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2022年1月号(11月25日発売)

トライチェイサー2000

Figure-rise Standard トライチェイサー2000をバイクモデラーが作る!

 Figure-rise Standardシリーズからは初めてのリリースとなるバイクキット、『仮面ライダークウガ』のトライチェイサー2000! シリーズ初ということで新鮮な組み味ながらも、ミスなども起こりづらくスルスルとバイクが組み上がるBANDAI SPIRITSらしい新しいバイクキットとなっている。こちらの作例を製作してもらったのはバイクモデラーの一ノ戸晃治。キットの素性を活かしつつも、バイクキットの定番工作を交えてより完成度の高い作例に仕上げている。

トライチェイサー2000
前
▲カウルの取り外しなどはできないが、そのぶんカッチリとした組み上がりになっている本キット。スプリングによるサスペンションギミックも搭載している。今回はキャラクターモデルであることを重視し、エンジン部なども含め形状はほぼそのままで仕上げた
フロントフォークインナーチューブにはミラーフィニッシュを使用
▲フロントフォークのインナーチューブにはハセガワのミラーフィニッシュを貼っている
スポークは0.8mmのアルミパイプに張り替え
▲スポークは0.8mmのアルミパイプに張り替え。元キットのスポークを基部を残しつつ切り取り、残した基部をガイドにピンバイスで穴を開口。穴にアルミパイプを通すことで張り替えが完了する
コンソール周り
▲コンソール部はシールを活用。必要な部分のみを切り取って貼り付け、一部は塗装で表現。メーター上のカバー(黒部分)にパテを盛って少し段差を設けた。その他、オイルタンクキャップにチューブを追加している
トライチェイサー2000
左サイド
▲エッチングパーツのビスを全体に貼りつけてディテールアップしている。クウガのマーク(リント文字)などはシールの余白をギリギリまで切り取って使用。側面のマークは、シールを貼りやすくするためにいったんモールドを埋めてならしたうえで貼りつけている
トライチェイサー2000
後ろ
トライチェイサー2000
右サイド
エンジン周り
▲エンジン周りは色分けで情報量アップ。また、ステップの開口も行っている
フレーム部赤ライン
▲フレームの赤いライン部はプラ板を貼りつけてボリュームアップ
素組みとの比較
▲素組み(左)との比較。スポークの張り替えだけでもかなり印象が変わる。レッド部のキャンディ塗装をはじめとしてツヤツヤに仕上げており、実車感を高めている
クウガとの組み合わせ
クウガは哀川和彦による作例
▲このキットはFigure-rise Standard 仮面ライダークウガと組み合わせることで真価を発揮する。サイズ比ももちろんバッチリだ。こちらのクウガは哀川和彦による作例(月刊ホビージャパン2020年5月号に掲載)を使用している
アクション
マフラーやリア周り
▲マフラーやリア周りに縦割りの分割線ができるので、処理するとよりスッキリした見た目になる
アクションベース使用
▲底面にアクションベース用の接続穴が付いている。トライアルバイクアクションのイメージが強い仮面ライダークウガならではのダイナミックなポーズを取らせることが可能だ
チェーン周り
▲チェーンアジャスターを開口して立体的に。さらにチェーンは見える部分のみ彫り込んでディテールアップしている
専用の握り手
▲専用の握り手が付属しており、しっかりとした保持が可能

■初めに
 今回はBANDAI SPIRITSから発売された、仮面ライダークウガのトライチェイサ─2000を製作しております。BANDAI SPIRITSから1/12(くらい?)のバイクプラモが出るということで楽しみにしていたのですが、届いたパーツを見ると…なるほど…。これはスケールモデルというよりはサクッと組めるキャラクターモデルですね。完全にパーツごとに色分けもされていて、塗装も必要なく組んでシールを貼れば(デカールではなくシールです!)カッコいいトライチェイサー2000が出来上がります。が、さすがにそのまま組んだんじゃ作例にならないのでなんとかしましょう!

■工作について
 ホイールはスポークを張り替え。0番(0.4mm)のインセクトピンと内径0.4外径0.8のアルミパイプを使っています。ハブ側のスポークの基部を少し残して穴を開け、外側から刺して組めたので比較的楽に張り替えることができました。この加工でかなりイメージが変わると思います。
 カウルは左右貼り合わせでセンターに接合ラインが出来るので、シートの後ろの部分だけを接着してラインを消しています。こうすれば前は開くので後からでもフレームにはめることができます。スイングアームは凸モールドになっているチェーンアジャスターを開口、チェーンは後ろから見える部分だけモールドを彫ってあります。フロントフォークのインナーチューブはハセガワのミラーフィニッシュを貼り付けました。ここはもはや定番作業ですね。エンジン、フレーム周りはトップスタジオのエッチングを貼ってディテールアップしてみました。

■塗装
 もともと塗装をする設定のキットではないので色の指示はなく、劇中のイメージで塗装をしました。メインカウルはGSIクレオスのスーパーシルバー、赤はGXメタルレッドをベースにガイアカラーのクリアーレッドでコートしたキャンディレッド。フレームはガイアカラーのガンメタル、エンジンはガイアカラーのスターブライトアイアンです。ゴールドの部分はメッキを落としてガイアカラーのスターブライトゴールドで塗り直しています。

■製作にあたって…
 クウガ、実は見てなかったのでTTFCで全話チェックしたんですが面白かったですね、おちゃらけ感一切なくてシリアス路線で。他の平成ライダーも見ていないのがあるのでチェックしようと思っています。他のライダーのバイクも出してくれるといいな~。

トライチェイサー2000

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット“Figure-rise Standard”

トライチェイサー2000

製作・文/一ノ戸晃治

Figure-rise Standard トライチェイサー2000
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●3960円、発売中●約18cm●プラキット

Ⓒ石森プロ・東映

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