【水性塗料ペインティングLAB.】
シタデルコントラストでちょちょいのちょい「キャンパスフレンズ」【むっちょ】
2021.11.06
水性塗料ペインティングLAB. 月刊ホビージャパン2021年12月号(10月25日発売)
製作・文/むっちょ
安全、安心、環境にも優しくて高性能だけどまだまだ認知度が低く使っている人も少ない「水性塗料」の可能性をお届けするコーナー。水性塗料に熟知した“水性アクリルボーイ”むっちょがさまざまなジャンルのキットを水性塗料で仕上げます。
今回は2020年発売され話題となった「キャンパスフレンズセットII」をシタデル・コントラスト仕上げにチャレンジ。
キャンパスフレンズセットII
●発売元/タミヤ●2640円、発売中●1/24●プラキット
みなさんこんにちは! 水性アクリルボーイです! 発売から結構経った現在でも、新しい発見と可能性を示してくれる塗料、シタデル・コントラスト。さまざまなキットに水性塗料で立ち向かうこの連載でも、いろいろな場面で活躍しています。
今回は1/24スケールの「キャンパスフレンズセットII」を使って、シタデル・コントラストの基本的な使い方と、その効果をご紹介します。
■下地
筆塗り用の染め塗り塗料であるシタデル・コントラストは下地の色を活かした発色が特徴です。グレーやホワイトといった明るいカラーの上にペイントすることで効果を発揮します。
発売元であるゲームズワークショップショップからは、寒色系、暖色系の色が気持ちよく発色するよ! って感じで2種類の下地用スプレーが発売されています。今回はエアブラシを使い、赤茶色のプライマーの上からクリーム色のプライマーを吹き付けて下地を作りました。
■シタデルコントラスト
ミニチュアペイントの基本的な工程である、「ベタ塗り」と「シェイディング(ウォッシング)」をひと塗りで完結させる。という謳い文句で登場したシタデル・コントラスト。今回のような情報量が多く、細かいキットに施すことでその真価が発揮されます。他にも、ちょっとした部分塗装やスミ入れ、色味の統一化など、アイデア次第で何にでも化けるすンごい塗料です。
■ドライブラシと面相筆
色やエッジを際立たせる、筆塗りの効果的なテクニック、ハイライトカラーのレイヤリングをドライブラシと面相筆で行い比較します。リュックを背負ったガールはすべてドライブラシで、リーゼントモヒカンボーイは面相筆を使い、それぞれ1色だけのハイライトカラーを入れたので、どんな感じになるのか見比べてみてください。適材適所で良き筆塗りライフを!
むっちょ
ミニチュアペインターで“ホビーアドバイザー”。月刊ホビージャパンおよびMOOKでキャラクターキットの水性塗料仕上げを披露するなどペイント技術が高いが、模型製作についてはまだまだ勉強中の身。ボーイを名乗るには厳しい年齢だと感じている。