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高強度&切れ味抜群のハイス鋼彫刻刀「道刃物工業×HJモデラーズセレクション繰剣&平刀 」【月刊工具】

2021.10.10

月刊工具 模型の入り口はいつの時代も工具から。 月刊ホビージャパン2021年11月号(9月25日発売)

高強度&切れ味抜群のハイス鋼彫刻刀「道刃物工業×HJモデラーズセレクション繰剣&平刀 」【月刊工具】

高強度&切れ味抜群のハイス鋼彫刻刀

 毎回工具&マテリアルをピックアップしてお届けする好評連載「月刊工具」。今回はホビージャパンモデラーズと刃物メーカー道刃物工業がコラボして誕生した彫刻刀をピックアップ。彫刻刀は模型作業でも便利な工具で、彫り込む、削ぐといった作業で活躍してくれます。その中から今回模型工具としてセレクションされた「繰剣」&「平刀」を実際に使用してみます。

069 Product_name HJ Chokokuto
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ

道刃物工業×HJモデラーズセレクション繰剣&平刀のメイン画像

実際に使用している動画もチェック!

汎用性の高い頑丈な“ナギナタ”

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収納ケースと繰剣の画像
▲ 繰剣は刃がカーブしたナイフ状の彫刻刀です。左右に刃のついた「剣先ナギナタ(剣ナギ)」、左右それぞれにカーブした刃のついた「繰刀ナギナタ(繰ナギ)」2種の3つがセットになっています
収納ケースに繰剣が入っている画像
▲ セットには専用の収納ケースが付属します。3つ折りに畳むことができ、デザインナイフや金属ヤスリなどの工具もまとめて収納できます
剣ナギと繰ナギ(左右)の画像
▲ 剣ナギはどの方向にも切削できる万能タイプ、繰ナギはそれぞれ左右に刃がつき、その方向に使用するタイプになり、切る、削ぐといった作業ができます

道刃物工業×HJモデラーズセレクション【繰剣】3本セット

●発売元/ホビージャパン●10月予定●ポストホビーWEBSHOP通販アイテム●11000円

繰ナギを使用し押すようにしてパーツを削っている画像
▲ 使用感はおおよそデザインナイフと同じですが、刃が肉厚でパーツに刃が入り込んでもぶれにくく、狙い通りに切る、また削ることができます。繰ナギなら刃の背を直接、剣ナギなら刃に近い柄を指で抑えるように押すことで、細かいコントロールもできます
繰ナギを使用し引くようにしてパーツを削っている画像
▲ 右に刃のついた繰ナギは右利きであれば押す向きの切削、左に刃のついた繰ナギは引く向きの切削に使用します(左利きの場合はその逆)。パーツの形状や加工したい部分に応じて左右の刃を使い分けると良いでしょう
剣ナギを使用してパーツを削っている画像
▲ 剣ナギは左右に刃がついているため、どんな形状のパーツにも刃を当てやすいのが強みです。繰ナギと同じように切削できるのはもちろん、キットの奥まった部分のパーティングライン消しや形の削りだしで活躍してくれます。繰ナギと違い刃の背を押すような削り方は危ないので注意
剣ナギの刃先を使用してスジ彫りのような切削をしている画像
▲ 刃先を使ってパーツの溝や内側の角をスジ彫りするような切削も可能です。ハイス鋼でできた刃は刃先まで丈夫なのでプラスチックに対しては先端の破損を気にすることなく作業できます

刃先を使った細かな削りだし作業もおまかせ

How to use

スジ彫り部分に繰ナギで追加のディテールを加えている画像
▲ スジ彫り部分に対して繰ナギで追加のディテールを加えてみます。太めのグリップと肉厚な刃も相まって先端での作業の安定感も抜群です
スジ彫りした溝の側面を斜めに切りとり面を増やした画像
▲ スジ彫りした溝の側面を斜めに切りとり、面を増やしました。その後カンナがけの要領で削り面を整えます。カーブした刃は面に対して狙った部分にのみ刃を当てることができ、特に細かなディテールの作業で重宝するでしょう
パーツの内側を削っている画像
▲ 頑丈な刃先と切削能力の高さはパーツの内側を削る作業で大活躍します。特に奥まった部分では刃の方向を選択して使用できるのがいいところ。カーブした刃は形状に沿って刃を入れやすく効率よく作業できます
内側の右側半分を削ったパーツの画像
▲ パーツ内側の右側半分を削ってみました。側面が目立たなくなり、その部分の素材が薄いものに見えるような表現ができます
パーツを加工している様子の画像 その1
▲ パーツ自体が小さく、ゲート跡や不要箇所が形状の内側にある作業の行いにくいパーツを加工してみます
パーツを加工している様子の画像 その2
▲ ゲート跡やパーツの内側は2種の繰ナギを使い分けて加工します。特に小さなパーツではパーツの向きを変えることなく左右対象に削りだしができると形状がぶれにくいです
パーツの加工前と加工後の比較画像
▲ 加工前(左)、加工後(右)のパーツ。外側、内側ともに形状をきれいに整えることができました

平面に対して大活躍の平刀

impression

平刀と収納ケースの画像
平刀の画像
▲ 平刀は刃の幅が0.5mm刻みで1mm、1.5mm、2mmの3本がセットになっています。模型製作シーンでは小回りの効く程よいサイズがラインナップされています。また0.5㎜の極細平刀が単品で発売されてます

道刃物工業×HJモデラーズセレクション【平刀】3本セット極細平刀0.5mm

●発売元/ホビージャパン●10月予定●ポストホビーWEBSHOP通販アイテム●11000円(3本セット)、4180円(0.5mm)

平刀を使用して表面を薄く削ぐように押して彫っている画像
▲平刀は斜めに刃のついていない平らな面を上にして使用します。刃のついた斜めの面を削る面に合わせ、表面を薄く削ぐように押すことできれいに彫ることができます
定規をガイドにして平刀で四角のへこみを彫っている画像
▲まずはそれぞれの幅の平刀で四角の凹を彫ってみます。定規をガイドに彫り込んでいきます
平刀を使用して引くように削っている画像
▲底面に段差ができてしまった場合は刃のついた部分を上にし、カンナがけの要領で引くように削ります。繰剣と同じくこちらもハイス鋼製で先端が頑丈なため、いわゆるスジ彫り工具と同様の使い方をしても問題ありません
各幅の四角いへこみの画像
▲ 表面に各幅の四角い凹を彫り出しました。作業後は反りあがった縁をヤスリがけして整えています。彫り込む途中も底面に刃の面が合うようにすることできれいに削りだすことができます
平刀一本でルーバー状のモールドを彫った画像
▲ 平刀一本でルーバー状のモールドを彫ってみました。彫る場所のあたりをつけてから、斜めの面を彫っていきます。ある程度カタチができたら、今度は刃を逆にし引いてカタチを整えていきましょう

ナイフ刃が面に沿って当てられない箇所をサッと作業

パーツの突起している部分のみを切り取った画像
▲ スケールモデルなどの組み立てでは、パーツ面中央や凹んだ底面などナイフ刃を平行に当てられないような部分の凸モールドを簡単に削り取ることができます。平刀の刃がパーツ入り込むようせず、面に沿って平行に動かすことで突起している部分のみを切り取ることができます
パーツ表面の盛り上がりを削り取っている画像 その1
パーツ表面の盛り上がりを削り取っている画像 その2

▲ドリルで穴をあけた際に出る表面の盛り上がりも、同様にきれいに削り取れます。ドリルでの作業時は平刀があると穴あけ後の無駄な部分をワンアクションで切り取ることができます。特に広い平面のパーツの作業など、ナイフで削り取りにくい部分があるときは平刀があると作業を効率化してくれます

繰剣&平刀でディテールアップ作業

 繰剣、平刀を使用してディテールアップに挑戦してみましょう。使用キットはコトブキヤM.S.Gシリーズの「ヘヴィウェポンユニット06 エクシードバインダー」(990円、発売中)。

How to use

平刀使用して溝を彫りこんでいる画像
▲ まずはキットの形状に沿って段差を増やしてみます。平刀0.5mmを使用して溝を彫りこんでいきます
繰ナギの刃先を使用してパーツを調整している画像
▲ 端に出た傷や、溝の側面など細かいところは繰ナギの刃先を使用してきれいになるよう調整します
面を増やしたパーツの画像
▲ 段差部分に溝でメリハリをつけつつ、面を増やすことができました
シルエット部分の加工をしている画像
▲ 少し段差のある溝や底面には平刀を使用します。サイズの合うものを使用し、彫り込むときは押す、底面を均す時は引く、と使い分けます
平刀の先端で面に押し込みをしている画像
▲ シルエット部分の加工は繰剣の切削力でどんどん削りだしていきます。凹み部分の角などは左右の刃を使い分けてきれいに仕上げます
繰ナギを使用して整えている画像

▲2mm幅の平刀の先端で面に押し込み、平行にずらしてもう一度押し込みます。そして2本の押し込みの内側を軽く彫り込むことで凹ディテールをお手軽に作ることができます。端などめくれてしまった分は繰ナギを使用して整えます。刃のついていない先端でなぞると少しだけ削ることができ、微調整しやすいです

加工前と加工後のパーツの画像
▲ 加工前(左)、加工後(右)のパーツ。ブースターの展開部分は平刀を引くことで段差のメリハリを強くし、一部分を剣ナギなどで切り取って複雑な形状にしてみました。彫刻刀として彫り込みもちろん、キットにあるディテールの強調に活躍します

まとめ

 ハイス鋼で耐久性が高く、安定した切れ味と細部まで届く万能なパワーを持った彫刻刀、剣ナギセット。タフさで底面をどんどん彫り込める平刀のセット。さらに極細の0.5mm平刀。今回の彫刻刀は、模型シーンでの汎用性が高く使い勝手の良い工具です。使うと彫刻刀のイメージがガラッと変わるぐらいどこまでも戦える、秘められた力に触れてみてください。

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© KOTOBUKIYA

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