HOME記事キャラクターモデル【どんなパーツを付ければいい?】設定を考えればカスタマイズはもっと面白い!30MM「アチェルビー」をオリジナル設定カスタム&100円ショップ素材の簡単ヴィネットで作りこむ!【30 MINUTES MISSION】

【どんなパーツを付ければいい?】設定を考えればカスタマイズはもっと面白い!30MM「アチェルビー」をオリジナル設定カスタム&100円ショップ素材の簡単ヴィネットで作りこむ!【30 MINUTES MISSION】

2026.10.12

DESERT SIEGE【BANDAI SPIRITS 1/144】●Mr.ゴリラヘッド 月刊ホビージャパン2026年11月号(9月25日発売)

アチェルビータイプXのプラモデルのカスタマイズ作例のメイン画像

 プラモデルのカスタマイズで「どんなパーツを付ければいいのかわからない」と迷ったことはないだろうか。そんなときは、機体が置かれた状況や役割を考えてみるのもひとつの方法だ。今回は「砂漠地帯に孤立し、現地改修を重ねながら戦い続けるアチェルビー」というオリジナル設定からカスタマイズをスタート。破損箇所を補う装備やカラーリング、ウェザリングまで、設定を模型表現へと落とし込んでいる。さらに100円ショップなどで手に入る素材を活用した簡単ヴィネットも製作。機体だけで終わらない、30MMの世界観づくりを楽しんでみよう。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット
“30 MINUTES MISSIONS”アチェルビー タイプX 使用

DESERT SIEGE

製作・文/Mr.ゴリラヘッド

ORIGINAL STORY
孤立したひとりの戦士

 大気圏突入時の損傷により、アチェルビーは制御不能のまま砂漠地帯に広がる荒廃した街へと降下した。通信は途絶え、装甲は焼け焦げ、外装の一部も剥離。それでも機体を稼働させるため、残された装備や現地で確保した部材を使ってセルフリペアを実施し、最低限の戦闘行動が可能な状態まで復旧した。
 支援機が到着するまで、頼れるのは自らの機体だけ。砂塵が舞う静寂のなか、継ぎはぎの姿となったアチェルビーは、なおも戦場に残された任務を果たすべく動き続ける——。

30MMアチェルビーのプラモデルの画像その1

EXM‐H15X アチェルビー(TYPE‐X)

●発売元/ BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●3300円、発売中●1╱144●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム

30MMアチェルビーのプラモデルの画像その2
▲ カスタマイズ後の仮組み状態。フル装備にはせず、現地改修された機体という設定に必要な要素を絞って追加している
30MMアチェルビーのプラモデルのカスタマイズ作例の全体画像その1
▲ 砂漠地帯で孤立し、現地改修を繰り返しながら戦い続けるアチェルビーをイメージ。装備を増やすのではなく、破損や補修を感じさせる“引き算”のカスタマイズで設定を形にしている
30MMアチェルビーのプラモデルのカスタマイズ作例の全体画像その2
30MMアチェルビーのプラモデルのカスタマイズ作例のアップ画像その1
▲ 鮮やかな本来の機体色を覆うようにデザートカラーを塗装。各部からもとのカラーを覗かせることで、急造の現地塗装という設定にも説得力を持たせた
30MMアチェルビーのプラモデル製作の画像その1
30MMアチェルビーのプラモデル製作の画像その2

▲ 仰け反りを防ぐため、腰パーツの接続をボールジョイントから3mm軸へ変更。キットの余剰パーツを活用している


木製の皿の画像
▲ 台座には雑貨屋で販売されている木製の皿を使用。形やサイズの種類が豊富なので、作りたい情景に合わせて選ぼう
ヴィネット風台座の画像その1
ヴィネット風台座の画像その2

▲ 100円ショップで購入した軽量粘土を台座に盛り付ける。乾燥する前にラップをかぶせ、その上から配置したい模型や素材を押し当てれば、模型に粘土を付着させずに配置を決められる

パークチップの画像
ドライフラワーの画像その1
ドライフラワーの画像その2

▲ 岩や植物にも100円ショップの素材を活用。バークチップやドライフラワーから使えそうな部分を選び、荒廃した砂漠の風景を作っている

ヴィネット風台座の画像その3
▲ 地面はMr.カラー C44 タンとウェザリングペースト マッドホワイトで塗装。ウェザリングペーストを筆で大まかに塗ったあと、化粧用スポンジで表面を叩くことで細かな凹凸を加えている
30MMアチェルビーのプラモデルのカスタマイズ作例の全体画像その3
支援機のプラモデルの画像その1
支援機のプラモデルの画像その2
▲ 機体とヴィネットだけでなく支援機も製作。救助・支援用という設定を補強するため、ポルタノヴァのロイロイやシエルノヴァの武装、レドームなどを組み合わせている
支援機のプラモデルの製作の画像その1
支援機のプラモデルの製作の画像その2

▲ 黒サーフェイサーの上から、まずは明るいグレーを大まかに塗装。下地の黒を適度に残しながら色を立ち上げていく

支援機のプラモデルの製作の画像その3
▲ 残りすぎた黒い部分を狙って暗いグレーを吹き付け、明暗のバランスを調整
支援機のプラモデルの製作の画像その4
▲ 最後に再び明るいグレーを吹き、全体の色味とグラデーションを整えている
支援機のプラモデルの製作の画像その5
支援機のプラモデルの製作の画像その6

▲ カラー変更による友軍からの誤認を避けるため、パーソナルマークの蜂はあえて目立つ場所へ配置。「どれだけボロボロでも、これは自分の機体だ」と主張するアクセントにもなっている

支援機のプラモデルの製作の画像その5
▲ 成型色の上からシリコーンバリアーを塗布し、そこから基本塗装を開始。黒下地からグラデーションで立ち上げる
支援機のプラモデルの製作の画像その6
▲ エッジを中心にタミヤ エナメル XF-63 ジャーマングレイをスポンジチッピング。塗装が擦れたり欠けたりしやすい場所を意識して色を置いていく
支援機のプラモデルの製作の画像その7
▲ さらにメリハリを付けたい箇所には、爪楊枝を使い少しずつ表面を削る。剥がしすぎた場合は、上塗りした機体色をスポンジチッピングの要領で再び重ねればすぐにリペア可能
支援機のプラモデルの製作の画像その8
▲ Mr.ウェザリングカラーのサンディウォッシュは、乾燥すると塗布時よりやや白っぽく見えるため(写真右)、乾燥後の色味を想定しながら汚しの濃さを調整する
支援機のプラモデルの製作の画像その9
▲ 今回はサンディウォッシュを薄く希釈した状態と(写真左)瓶生の状態(写真右)で使い分け、それぞれの効果の違いを活用している
支援機のプラモデルの製作の画像その10
▲ 脚部をフィルタリング。モールドには塗料が溜まりスミ入れのような効果が生まれ、表面全体には薄く黄味が加わって砂漠らしい色調となった。濃度を変えるだけで表現できる幅が広がる

■はじめに
 どうも皆さん、ゴリラです! 今回はプレミアムバンダイ限定の「アチェルビー タイプX」を製作しました。いろいろなカスタムを試したくて、気が付けば10個くらいキットを買っていました(笑)。結果的にはシンプルな作例になりましたが、そのぶん自分なりの設定や見せ方をじっくり考えています。

■製作方針
 アチェルビー タイプXは付属パーツが多く、30MMならではのカスタマイズ性も相まって、とても楽しいキットでした。今回はそのカスタマイズ性を活かしながらも、フル装備へ向かうのではなく「マイナスの美学」を追求しています。
 テーマは、荒廃した砂漠の街での「現地改修」。設定を活かすため、本来のアチェルビーの鮮やかな配色をあえて封印し、環境に溶け込むようなカラーリングへアレンジしました。また、支援機と簡単なヴィネットも製作し、機体だけではなく世界観まで感じられるようにしています。

■ポイント
 セルフリペアした脚部は、現地であり合わせの部品を使って修理した雰囲気を出すため、足首を延長してあえて頼りなさの残るシルエットにしました。また、破損した腕部の代替装備としてバインダーパーツを使用し、緊急用の銃火器兼腕部という設定にしています。デカールにはベルテクスデカールを使用。枚数を増やすのではなく、機体設定に沿って意味を持たせた配置を意識しました。支援機はパーツの組み替えで基本シルエットを作り、追加パーツでレドームなどを表現しています。

■塗装
 両機ともに黒サーフェイサーをベースに各色を立ち上げて塗装しました。アチェルビーはシリコーンバリアーを使った剥がし塗装によって、下からタイプX本来の機体色が見えるようにしています。さらにウェザリングを重ね、砂漠環境で長く行動していることや、現地改修を繰り返している雰囲気を表現しました。トップコートはアチェルビーをツヤ消し、支援機を半光沢として質感を差別化。それぞれが置かれている状況の違いを明確にしています。

■最後に
 アチェルビー タイプX……めちゃくちゃいいキットでした! 付属パーツも多く、時間を忘れてずっとカスタムして遊んでいました。今回は機体設定を考え、そこから必要なカスタマイズや塗装、さらにヴィネットまで広げていきましたが、こうやって自分なりの物語を模型に落とし込めるのも30MLの面白さだと思います。

30MMアチェルビーのプラモデルのカスタマイズ作例の全体画像その1

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット
“30 MINUTES MISSIONS”アチェルビー タイプX 使用

DESERT SIEGE

製作・文/Mr.ゴリラヘッド

EXM‐H15X アチェルビー(TYPE‐X)
●発売元/ BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●3300円、発売中●1╱144●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム

▼ 関連記事はこちら

©BANDAI SPIRITS 2019

この記事が気に入ったらシェアしてください!

Mr.ゴリラヘッド

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2026年11月号

ご購入はこちら

月刊ホビージャパン2026年10月号

ご購入はこちら

月刊ホビージャパン2026年9月号

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー