HOME記事キャラクターモデルアニメ「プラノサウルス ガチコセイブツ部」連動キット「イグアノドン」を現代的な復元へとディテールアップ!【プラノサウルス復元プロジェクト】

アニメ「プラノサウルス ガチコセイブツ部」連動キット「イグアノドン」を現代的な復元へとディテールアップ!【プラノサウルス復元プロジェクト】

2026.10.17

プラノサウルス復元プロジェクト/イグアノドン【BANDAI SPIRITS】●ウラベヒロト(アーミック)、 G.Masukawa(GET AWAY TRIKE!)  月刊ホビージャパン2026年11月号(9月25日発売)

▲イグアノドンの成体は全長9mに達し、白亜紀前期の鳥脚類としては特に大型だ。近縁種と比べても前肢が長く、四足姿勢で過ごす時間が長そうだが、必要に応じて後肢で立ち上がり、高所の餌を食べることもたやすかっただろう。イグアノドンが数本の脱落歯に基づき、イギリスの医者兼古生物学者のギデオン・マンテルによって命名されたのは1825年のことである。紆余曲折の末、最初の歯化石はもはやイグアノドンとは呼ばれていないものの、メガロサウルスに続いて2番目に命名された恐竜として、イグアノドンという属名は今日まで用いられている

プラノサウルス復元プロジェクト
第十八回 イグアノドン

 実際の化石や骨格図を基に、BANDAI SPIRITS「プラノサウルス」の骨格ビルドをよりリアルに“復元”する連載企画「プラノサウルス復元プロジェクト」。
 第18回は、アニメ「プラノサウルス ガチコセイブツ部」連動キットとしてリリースされたイグアノドンに挑戦する。「旧復元」での立体化となったキットから現代的な復元へ、徹底的なディテールアップの成果をご覧あれ。

G. Masukawa

 模型大好きサイエンスイラストレーター・ライター。恐竜の骨格図は国際的に高く評価されており、世界各地の博物館やイベント、論文を飾っている。主な著書に「恐竜のきほん」、「ディノペディア」(誠文堂新光社)、「新・恐竜骨格図集」(イースト・プレス)。執筆に「学研の図鑑LIVE エクストリーム ティラノサウルス」(Gakken)など。

プラノサウルス イグアノドン
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●1925円、発売中●約20cm●プラキット

 古生物ガチ勢の北谷テトリと、アイドル志望の中里カンナ、そして正体不明のディノ君が繰り広げる古生物コメディ! テレ東系6局ネット毎週日曜あさ7時から「アニもり!」内にて放送中!

■使用ツール

▲・ニッパー ・デザインナイフ ・エッチングソー ・彫刻刀 ・各種ヤスリ ・ピンバイス
▲イグアノドン・ベルニサールテンシスの化石は、1878年にベルギーのベルニサール炭鉱で発見された。ほぼ完全な骨格が折り重なってボーンベッド*をなしており、イグアノドンひいては大型恐竜の全身骨格としては初めての発見ともなった。キットの骨格ビルドは1882年に完成した復元骨格をモチーフとしたもので、姿勢はともかく骨格の形状そのものは現在の復元となんら変わりない

*ボーンベッド:骨層。地層中で骨化石が密集したもので、普通は複数個体分の化石が密集している様子を指す。複数種が混在している場合もあればほぼ単一種のみで構成される場合もあり、後者の場合は群れ行動を示唆しているケースもある。無脊椎動物の殻の場合はシェルベッドと呼ぶ
▲今日イグアノドン属として広く認められているのはイグアノドン・ベルニサールテンシスただ1種のみである。がっしりした後肢は、必要に応じて二足歩行と四足歩行を切り替えられたことを示唆している
▲イグアノドンのトレードマークが、手の第I指(親指)が特殊化したスパイクである。親指のスパイクはフクイサウルス(連載第10回)をはじめとする近縁種で広く見られるが、イグアノドンほど巨大なものは珍しい
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▲イグアノドンの頭骨は白亜紀の大型鳥脚類の基本とでもいうべきスタイルで、くちばしで摘み取った植物を咀嚼に特化した歯で磨り潰し、効率的に消化吸収できるようになっている。眼窩の上には眼瞼骨と呼ばれる骨が張り出しており、骨格だけだと目つきが非常に悪い
▲(写真左)せっかくなので、スピノサウルス1915の骨格ビルドをベースにメガロサウルスも製作。1824年に命名されたメガロサウルス・バックランディイだが、本種と断定できる化石(濃い茶色の部分)はわずかしかない。近縁種の化石も限られており、全身骨格の復元は難しい。(写真右)キットの骨格ビルドはイグアノドン・ベルニサールテンシスの特徴をよく捉えているものの、どうしても恐竜ビルドで軟組織(外装)を取り付ける関係でやや細身な上、関節の可動や成型上の都合から省略されたディテールも散見される。今回はヒジやヒザ・足首関節を金属線での接続に変更し、パテなどで徹底的にディテールアップしてみた

次ページ──製作詳細

© BANDAI SPIRITS

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G. Masukawa(GET AWAY TRIKE!)

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