HOME記事ガンダム「HGUC サイコ・ガンダムMk-II」の巨大感をディテールアップで引き出す! 足元にディテールを集中させ、あおりアングルの印象を強調【機動戦士ガンダムZZ】

「HGUC サイコ・ガンダムMk-II」の巨大感をディテールアップで引き出す! 足元にディテールを集中させ、あおりアングルの印象を強調【機動戦士ガンダムZZ】

2026.06.12

MRX-010 サイコ・ガンダムMk-Ⅱ【BANDAI SPIRITS 1/144】●アーリーチョップ!!! 月刊ホビージャパン2026年7月号(5月25日発売)

前ペジに戻る

アーリーチョップ製作「サイコ・ガンダムMk-II」モビルフォートレス特写

ディテールの集中と拡散で40m級巨大MSのスケール感を演出する

アーリーチョップ製作「サイコ・ガンダムMk-II」肩アップ
アーリーチョップ製作「サイコ・ガンダムMk-II」製作中肩プレート

▲肩のプレート上面には丸とラインモールドの組み合わせでディテールを追加。また、ディテール部分を塗り分けることで、さらに情報量を増やしている

アーリーチョップ製作「サイコ・ガンダムMk-II」腕
アーリーチョップ製作「サイコ・ガンダムMk-II」製作中肩周り
アーリーチョップ製作「サイコ・ガンダムMk-II」製作中腕

▲腕には、ライターの火などで炙ったマイナスドライバーを押し付ける「スタンプ方式」でのモールドを多用。作業の効率化と巨大感の演出を狙っている

アーリーチョップ製作「サイコ・ガンダムMk-II」脚部
アーリーチョップ製作「サイコ・ガンダムMk-II」製作中脚
アーリーチョップ製作「サイコ・ガンダムMk-II」製作中2

▲脚部は特に細かなディテールを追加した部分。左脚にはスタイリッシュにアレンジした作者オリジナルのデカールをあしらっている

アーリーチョップ製作「サイコ・ガンダムMk-II」製作中全体
アーリーチョップ製作「サイコ・ガンダムMk-II」製作中全体背面

▲作業途中の全身写真。プロポーションはいじらず、熱したマイナスドライバーでのスタンプや彫り込みによるディテールアップに注力していることが確認できる

アーリーチョップ製作「サイコ・ガンダムMk-II」俯瞰

 ども! アーリーチョップ!!!です。デカい! とは聞いていましたが、実際に手に取ってみると「ここまでとは!」と驚くばかりです。今回製作したのは、HGUC サイコ・ガンダムMk-II。『機動戦士ガンダムZZ』登場時の機体ということで、劇中の設定に則り、ティターンズから鹵獲されたネオ・ジオン仕様として製作を進めました。以前掲載されたまつおーじさんの作例では、巧みな塗装表現によって巨大感を演出していましたが、編集部からは「今回はディテールで巨大感を演出してください」とのオーダーをいただきました。さてさて、一体どうなることやら……。
■製作
 キットには MA(モビルアーマー)形態へ変形する素晴らしいギミックが備わっています。そのため、各部のサイズや構造自体には手を加えず、あくまで外装パーツに対するアプローチで巨大感を表現していく方針を採りました。しかし、ひとつひとつのパーツがとにかく大きいため、最初の表面処理(ヤスリがけ)の段階から一苦労です。
 ディテールアップによって情報量を増やしていくわけですが、常に意識していないとそのパーツの大きさ「なり」の、大味なディテールになってしまいがちです。そこで、同スケール(1/144)の一般的なMSを横に置き、常にスケール感を対比・確認しながら作業を進めました。ただ、面が非常に広いため、通常の1/144キットに施すようなスジ彫りを全面に入れようとすると、作業量が膨大になるだけでなく、逆にリアリティを損なうことにもなりかねません。そのため、ディテールを集中させる箇所を意図的に作り、視線を誘導する「見どころ」となるように構成しています。
 特に巨大さをもっとも強く感じる「あおり」の視点を重視し、腰から下、とりわけ面積の大きいスネパーツ周りにディテールを集中させました。さらに、スケール基準となる極小のマイナスモールドを機体各部に多数配置しています。いつも通りタガネで一点ずつ彫り進めることも考えましたが、あまりの数に心が折れそうだったので(タガネが折れなくてよかったです)、途中からは「古より伝わる秘術」を投入しました。ライターの火などで炙ったマイナスドライバーを押し付ける「スタンプ方式」で処理することで、効率的にディテールを追加しています。
■カラーリング・仕上げ
 キットの成型色は重厚感のある濃い紫でしたが、個人的な好みを優先し、少し淡く調色した色をメインに据えました。これに合わせて他のパーツの色調も調整し、全体的にややパステル調の清潔感のある仕上がりを目指しています。一方、黄色のパーツは成型色のままでも塗装色とうまく馴染む色合いでした。またハメ込み箇所が多く、塗膜によるクリアランスの影響を考慮し、今回はあえて成型色を活かす選択をしています。
 破壊された状態の頭部については、キットに施されている精緻なダメージディテールを活かし、軽くウェザリングを施すことで雰囲気よく仕上げました。
 デカールワークに関しても、工作段階でのディテール配置と同様に、全体にコーションをまばらに散らしつつ、要所に集中させて密度の強弱を作っています。また、本機は「戦時下の鹵獲機」という設定ですので、視覚的な分かりやすさを重視しました。ネオ・ジオンのエンブレムや、あえて取って付けたような「NeoZeon」のマーキングを各所に配置することで、鹵獲機特有の「らしさ」を演出しています。

【カラーリングデータ】
本体紫1=エヴァパープル(G)70%+ラベンダー(G)30%
本体紫2=エヴァパープル(G)
本体紫3=エヴァパープルグレー(G)70%+ジャーマングレー(C)30%
本体赤=シャインレッド(C)90%+ホワイト(C)10%
フレーム1=メカサフ ライト(G)80%+ジャーマングレー(C)10%+橙黄色(C)10%
フレーム2=メカサフ ヘヴィ(G)80%+ジャーマングレー(C)10%+橙黄色(C)10%
※(G)はガイアノーツのガイアカラー、(C)はGSIクレオスのMr.カラー
その他=細かな塗り分けは水性カラーを使用した筆塗り

アーリーチョップ製作「サイコ・ガンダムMk-II」

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードユニバーサルセンチュリー”

MRX-010 サイコ・ガンダムMk-II

製作・文/アーリーチョップ!!!


\この記事が気に入った方はこちらもチェック!!/

 最終決戦仕様 

「MGフルアーマーZZガンダム Ver.Ka」を1/144『ガンダム・センチネル』シリーズ第1弾の白いカラーリングにリデコレーション!【試し読み】

第一次ネオ・ジオン戦争に投入された ZZガンダム最終決戦仕様 第一次ネオ・ジオン戦争終盤、ネオ・ジオン軍はグレミー・トトの反乱により分裂。ネェル・アーガマ[…]

ⓒサンライズ

1 2
この記事が気に入ったらシェアしてください!

アーリーチョップ!!!

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2026年7月号

ご購入はこちら

HJメカニクス20

ご購入はこちら

HJメカニクス

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー