HOME記事キャラクターモデル『DEATH STRANDING2: ON THE BEACH』の「DHV マゼラン」を塗装! パッケージの雰囲気やゲーム中のタール表現を筆塗りと「ステッドラー ピグメントブラッシュペン」を合わせ見事に再現!!【筆塗りTribe】

『DEATH STRANDING2: ON THE BEACH』の「DHV マゼラン」を塗装! パッケージの雰囲気やゲーム中のタール表現を筆塗りと「ステッドラー ピグメントブラッシュペン」を合わせ見事に再現!!【筆塗りTribe】

2026.03.24

筆塗りTribe/DHV マゼラン【コトブキヤ 1/350】●大森記詩 月刊ホビージャパン2026年4月号(2月25日発売)

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「ピグメントブラッシュペン」でさらに重厚感をアップ!

ディテール部分に塗っていく

大森記詩製作「DHV マゼラン」ディテール部分にピグメントブラッシュペン塗っていく
▲非常に使いやすいコシのペン先と速乾性で、塗りたいポイントにしっかりと描き込んでいける。乾燥も早く、いったん乾燥すると耐水性となり簡単には塗料を落とすことができない。この塗料をぼかしたり消したりできるのが専用の「ブレンディングリキッド」だ

ブレンディングリキッドでぼかす

大森記詩製作「DHV マゼラン」製作途中ブレンディングリキッドでぼかす
▲ブレンディングリキッドを筆に含ませて、ペンで塗った箇所をぼかしていく。キットのスケール感に合わせた、細かいぼかしやにじみの表情をどんどん作っていくことができるので、他の塗料とはまた違った風合いを加えることができる。今回は暗色を使用しているが、明るい色もラインナップされているので鮮やかなフィルタリングなども可能だ

BEFORE

大森記詩製作「DHV マゼラン」製作途中before
▲ここまでの塗面。これにピグメントブラッシュペンを活用して、さらに細かいぼかしやにじみの表現を加えていく

AFTER

大森記詩製作「DHV マゼラン」製作途中after
▲ディテール部分にこってりとにじみやシミが表現できた。下地の黒だけでは表現できなかったタールの質感がうまく表現できている。ピグメントブラッシュペンは、残し具合によっては立体感もだせるので、テクスチャー表現にも活用できる

サイドパネルは本作例の見どころ!

大森記詩製作「DHV マゼラン」サイドパネルは本作例の見どころ!
▲パッケージCGでも、船体のサイドパネルはさまざまな色表現が施されている。それを見ながら自分なりにどうやって塗ってみようかと考えるのも模型塗装の楽しみ! 他の模型でも箱のイラストは塗装表現の参考になるので、ぜひじっくりと観察して自分の塗装に活かしてみてほしい

大森記詩製作「DHV マゼラン」俯瞰全体
大森記詩製作「DHV マゼラン」コンテナアップ
▲コンテナ側面はほぼ黒にし、上面や裏面の一部はグレーを残している
大森記詩製作「DHV マゼラン」船底
▲船底には退色表現と、金属色の露出を筆塗りで施すことで、着陸などによるダメージを演出している
大森記詩製作「DHV マゼラン」クレーン&レールガン
▲本キットはクレーンと、クレーンに増加されたレールガンを選択できる。他にも艦体上面に装備されたCIWSはガトリングとミサイルの2種が選択可能
大森記詩製作「DHV マゼラン」後部球体パーツ
▲後部の球体パーツは、金属色や光沢感を強めに出して模型のアクセントとしている。本キットのなかでも大森記詩の大好きなパーツとのこと
大森記詩製作「DHV マゼラン」あおり

「タール」を意識し、筆塗りならではの表現を追求する

 DHVマゼランの巨大感と、その各所に見られる「タール」。『DEATH STRANDING』シリーズの世界観に欠かすことのできない物質ですよね。これを筆塗りならではのテクスチャーで表現していくのが、今回のテーマです。
 タールは色だけでなく、その名の通り粘度が高い設定。まずは塗装前の下準備に溶きパテを使いました。筆塗りによる表情を際立たせながら、さらに船体色とタール部分のメリハリをつけるためです。ボックスアートを参考にタールが溜まっているポイントを決め、ここに溶きパテを数回に分けて厚めに施しました。筆塗りの塗膜で緩和されることも意識しながら想定しているよりもしっかりと付けていくのがポイントです。
 船体のメインは黒サーフェイサーに茶系の暗色を重ねて下地として、下面とコンテナにはさらにスーパーチタン2も加えました。船体色のメインとなるライトグレーは透過性が強いので、下地の効果がしっかりと出てきます。パネルラインと特に溶きパテタール部分は、より意識的に下地を残すように重ねていきました。透過性が高いということは色の層を増やせるということなので、ときおりライトグレーに隣接して濃いグレーを加えたり、またその逆もしながら表情を作っていきます。筆跡を入れていく方向性は大まかに船体の進行方向となりますが、それだけでは単調になってしまうので叩くようにフレーク状にしたところへ進行方向の筆致を重ねると密度が上がり、筆目を巨大な船体の無数の汚れや風合いとして取り込んでいくことができます。
 船体下面は黒サーフェイサーを活用した暗色かつ陰も強いので、船体上面のグレー系を転用して明るい汚しを入れていきました。船体色としては塗り分けられているけれど、隣接する明るい色を重ねることで統一感を出していきます。ここでもラッカーの透過性が活きてきますよね。隠蔽力/透過性の強弱を引き出しとして持っておけると、筆塗りがより楽しくなります。

大森記詩製作「DHV マゼラン」

コトブキヤ 1/350スケール プラスチックキット

DEATH STRANDING 2:ON THE BEACH DHV マゼラン

製作・文/大森記詩

DHV マゼラン
●発売元/コトブキヤ●7700円、発売中●1/350、約22cm●プラキット●原型/毛利重夫


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