【直撃インタビュー】いかにして「VF-17 ナイトメア」がDX超合金化に至ったのか、本アイテムのポイントもあわせて語ってもらった!【BANDAI SPIRITS×T-REX 座談会】
2026.01.20“ミッシングバルキリー”から誕生したDX超合金 VF-17 BANDAI SPIRITS×T-REX座談会 月刊ホビージャパン2026年2月号(12月25日発売)
『マクロス7』よりファイヤーバルキリーに続いてVF-17 ナイトメアが待望のDX超合金化! 劇中ではバサラのライバルにして盟友でもあるガムリン木崎の機体として登場。別名ステルスバルキリーの名の通り、そのステルス形状は歴代VFでもかなり特殊なデザインとして知られており、立体化のハードルはかなり高かったはず。今回、DX超合金ではいかにこの難機体にアプローチしたのか? 企画担当であるBANDAI SPIRITS コレクターズ事業部の木村禎成氏、そしてこれまで数々のバルキリーアイテムを手掛けてきた設計担当のT-REX 元木博行氏に直撃インタビュー!
(聞き手/桑木貴章)
■“ミッシングバルキリー”
───DX超合金でVF-17がリリースされますが、ファイヤーバルキリーの好評を受けての商品化と捉えてよろしいでしょうか?
元木:まず前段階として、HI-METAL Rでの検討があったんですよね。
木村:VF-17をどう捉えるべきか……という段階がありました。
元木:『マクロス7』は今と違って手描きアニメだったので、バトロイド形態はマッシブに描かれているものの、ファイターはまた別フォルムなんですよね。
木村:当時、HI-METAL Rで考えていたときは、差し替え変形も考えていましたね。
元木:ブラッシュアップのための見た目優先パーツを使って、ファイターとバトロイドを……と話していたこともありました。そのなかで差し替えが30%なのか、50%なのか、ただ形状を突き詰めていくならファイターとバトロイド、それぞれ別で開発したほうがいいのか……などさまざまな案が出ましたね。
木村:HI-METAL Rではあらゆる方向からアプローチしていました。
元木:「マクロス」シリーズは『マクロスゼロ』以降、本格的にCGへと移行していて、個人的にはCGとしてVF-17を解釈したときの答えが『マクロスF』のVF-171だったんです。
木村:VF-171を3DCGで作られたことで生まれた新たなアプローチのフォルムを、VF-17にフィードバックするのもありではないかと考えたのです。
元木:昔、河森(正治)さんがおっしゃっていたことですが、アニメならデフォルメして描くことがあたりまえと思っていたけど、立体としてのバルキリーの精度が上がっていくなかで、これからは立体として成立するようにリアルに描かないといけないと。それもあって、かつて手描きだったVF-17の変形を成立させるための存在がVF-171だと思っています。
木村:そんななか、かなり思い付きのアイデアとして、「DX超合金 VF-171EX」のノーズを短くすれば、VF-17的なものができるんじゃない? みたいな提案をしました。
元木:最初はもっと新規パーツが少ない仕様のバリエーション機を考えてましたよね。カラーリングや頭部を変更すれば、シルエット的にもVF-17になるかも、と。こちらとしてはとりあえずやってみるしかないですよね(笑)。ただ、最初、試作品に単色で紺色塗装をしただけでしたが、一気にVF-17らしく見えたんですよね。
木村:河森さんがキャラクター性を作ってくださっていたから、カラーだけでらしくなったんでしょうね。
元木:VF-17そのものではなくても、VF-17がVF-171へと進化する過程にあるくらいの機体、当初はVF-19とVF-19ADVANCEくらいの違いで考えていました。
木村:すごく気軽に頼んじゃったんですよ(笑)。でも、元木さんも「そんなのムリですよ!」とかは言わなくて。元木さんとのそんな話からデータを作っていただいた、という流れです。
元木:木村さんからは以前から“ミッシングバルキリー”の話をしてもらっていて。バルキリー開発過程で、まだ明らかになっていない何かしらの機体が存在しているから、そこを立体として補完する考えもあると。この話を聞いていたので、VF-171をベースにすることにもスッと入れたんですよね。
木村:そのベースは『マクロス30』のYF-30だったと思います。『マクロスΔ』のVF-31はYF-30が原型機ですが、フォルムや変形が結構違っていて。きっと中間に別機体があって、このミッシングを既存のDX超合金を使って、うまく間を埋めるようなエピソードができたら面白いよね、という話でした。
元木:『マクロスΔ』当時、DX超合金でYF-30をすでにリリースしていたので、VF-31は結構流用できると思っていたら、全然使えなかった(笑)。今回、もし“ミッシングバルキリー”の話を聞いていなかったら、VF-171をベースにVF-17にする提案には「難しいですよ」と言っていたはずです。
木村:以前、マクロスのイベントやTAMASHII NATIONでバルキリー開発系統図のようなパネルを展示しましたが、機体の進化で少しジャンプしている箇所があるんですよね。それこそVF-0からVF-1でも、大きさが変わっていて、そこにどんな試行錯誤があったのか考えるのが楽しい。
■新たなノーズフォルム
───今回、新規パーツでのバリエーションですが、機首部が短くなってフォルムが変わると、変形の整合性も変わるのでは?
元木:めちゃくちゃヤバかったですよね(笑)。まずコックピットの位置は変わらないのですが、短くなったことでランディングギアをコックピットの真下に収納しないといけなくなってスペースの問題が出てくる。さらに位置も問題で、このままランディングギアを展開すると前すぎちゃうんです。なので、スライド機構を追加して、位置を調整しました。まあ、多少……なんですけどね。
木村:ノーズのギミックは、やはり元木さんの気遣いとテクニックですよね。
元木:ノーズが短くなって一番心配だったのが、
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■“再現”ではなく“表現”
■今後のDX超合金
続きは「月刊ホビージャパン2026年2月号」に掲載!
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