HOME記事工具・マテリアル素組みのガンプラをプレミアムトップコートで見映えを大幅アップさせるコツ! 【いまさら聞けないプラモデルの基礎:プレミアムトップコートで素組みの質感向上】

素組みのガンプラをプレミアムトップコートで見映えを大幅アップさせるコツ! 【いまさら聞けないプラモデルの基礎:プレミアムトップコートで素組みの質感向上】

2025.09.06

初めてでも安心!プロモデラー「ノモケン」と学ぶプラモデルの入り口!! File.11

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素組みのキット表面を未処理・ヤスリで削った・トップコートを吹いたで比較してみる

プレミアムトップコートで仕上げるとどれくらい見映えがよくなるのか確認しましょう

 素組みのキット、ヤスリでツヤを揃えたキット(前回記事参照)と比べて、プレミアムトップコートを吹いてツヤを揃えた仕上がりはどうなっているのでしょうか。狙い通り見映えは大幅にアップしているのかどうか、その仕上がりを比較してみます。

▲ パーツ表面に少しツヤもあることから、部分的なヒケやウェルドがわかる状態です
▲ ヒケやウェルドの箇所を微細なスポンジヤスリで整形。全体をメラミンスポンジでツヤ消しに揃えた仕上がり。ゲート跡のヤスリ跡も揃い見た目が整っています
▲ 「プレミアムトップコート つや消し」で下仕上げのキズを消しつつ、ツヤを整えた仕上がり。全体をツヤ消しクリアーで覆っているので、各色が塗装されたかのような均質な表面に整って印象を高めています
▲ スカート背面ではパネルライン付近のウェルド、パーツフチのパーティングラインの尖った跡が気になるところ
▲ 素組みで気になるところを3000番のスポンジヤスリなどで整形。僅かでも表面を削られたことで、パネルラインもシャープになった印象
▲ スカートの広い面でみると、プレミアムトップコートのつや消しがキメが細かく、よりフラットに整っているのがわかります
▲ 素組みの腕部。各所のゲート跡やツヤの不揃いなところが見て取れます
▲ ゲートやパーティングラインを整形、ツヤもメラミンスポンジで整え、全体が整った仕上がり
▲ つや消しクリアーでコートされることで、ゲート跡やパーティングラインの整形跡がより目立たなく、整っています

今回のまとめ

 素組みのキットに少しだけ手を加えつつ、プレミアムトップコートを吹いただけでガンプラの質感が大きくアップしているのを感じていただけたでしょうか。これまでに紹介してきたゲート処理などと併用して、手軽に見映えを向上させることができます。今回は「つや消し」を使用した例をご紹介しましたが、好みにより「光沢」や「半光沢」も選択できます。製作するキットの特性や、自分の好みに合わせて表面の仕上がりを選んでみてください。


記事中の模型用語をピックアップ簡単解説!

■トップコート
 GSIクレオスの表面仕上げ用のコート剤。水性のクリアー塗料でビン入り、缶スプレーがある。塗装の最終段階で保護やツヤを整えるために使われます。

■クリアーコート
 透明な塗料でパーツ表面や塗装面を覆うこと。表面の保護、ツヤ調整だけでなく、塗り重ねる間にクリアー層を設けたり、デカールを貼る部分だけ滑らかにするなど、様々なシーンに応用されています。

■持ち手
 スプレー塗装などで直接パーツに触らず持ちやすくするための支え。向きを変えやすく、乾くまで触らずに保持できるようにもする。クリップなど日用品を使うほか、プラモ向けに多様な製品が販売されています。


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解説・文/野本憲一

 多くのユーザーから愛される模型製作ガイド「NOMOKEN 野本憲一モデリング研究所」の著者・プロモデラー。当連載『いまさら聞けないプラモデルの基礎』では、令和最新版“プラモデル製作の基礎”を解説します。現在では数多くの選択肢があるプラモデル製作の道具やテクニック。「名前は知っているけどどんなものなんだろう?」「いまさら聞くのもなぁ…」と思うものもあるはず。そんな“ギモン”を改めて学んでみましょう。


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ⓒ創通・サンライズ

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