素組みのガンプラをプレミアムトップコートで見映えを大幅アップさせるコツ! 【いまさら聞けないプラモデルの基礎:プレミアムトップコートで素組みの質感向上】
2025.09.06初めてでも安心!プロモデラー「ノモケン」と学ぶプラモデルの入り口!! File.11
前回の連載ではスポンジヤスリやメラミンスポンジを使う方法でパーツ表面のツヤを揃え、見栄えをよくする方法を紹介しました。今回は透明な“クリアー塗装”を重ねることで、ツヤを整えて見栄えを良くする方法を行います。製作例は同様にHGジオングを使っています。
プレミアムトップコートってなに?
プラモデルの表面仕上げが出来るコート剤について知っておこう
プレミアムトップコートはGSIクレオスから発売されている表面仕上げ用のコート剤です。ツヤを整えるための透明なスプレー塗料で、特に作品の最後の表面に適した特性を持っています。水性塗料なので、他の塗装やシールなどの上に使うことができます。素組みの場合でもこれを使うことで、質感が大きく向上します。表面の仕上がりはツヤ(光沢感)の違いで3種類あり「光沢」「半光沢」「ツヤ消し」が選べます。ガンプラなどのキャラクターモデルでは「水性プレミアムトップコート つや消し」が用いられることが多いです。
各プレミアムトップコートの仕上がりの差を見てみよう
「光沢」「半光沢」「つや消し」その仕上がりと効果を確認
ここでは各プレミアムトップコートの仕上がりを見ていきましょう。3種類の光沢感の違い、ヤスリキズをを付けた表面で、それぞれのコート剤がどのような効果を発揮するのかを試しています。ゲート処理やヒケの整形跡を目立たなくする効果を確かめられます。各例はスプーン左側にマスキングテープを貼り、右側だけがコートされた状態です。
プレミアムトップコートを吹く前に気に掛けること
気になる部分を整形してからスプレーを吹きましょう
素組みの仕上がりを良くしたい場合、ゲート跡やヒケなどを整形するのはこれまでに紹介しました。そこでの削り跡はクリアーを重ねることで見た目を整えることができるので、それとの組み合わせを考えて、下仕上げとして各所を整形しておきましょう。先のスプーンのサンプルから、光沢で仕上げたい場合はより細かい番手にしておく必要がありますし、ツヤ消しなら600~800番で充分というのが分かります。
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