HOME記事ガンダム【試し読み】成型色を活かした「水性ホビーカラー」の筆塗りで「MG リック・ドム」をセイラマスオが製作!余剰パーツを活用した“マスオディテール”にも注目!【月刊ホビージャパン10月号より抜粋】

【試し読み】成型色を活かした「水性ホビーカラー」の筆塗りで「MG リック・ドム」をセイラマスオが製作!余剰パーツを活用した“マスオディテール”にも注目!【月刊ホビージャパン10月号より抜粋】

2025.08.07

マスオディテール&マスオ塗りで魅せる「俺だけのガンプラ」な世界/ MS-09R リック・ドム【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2025年9月号(7月25日発売)

マスオディテール&マスオ塗りで魅せる「俺だけのガンプラ」な世界

ドムのメイン画像

水性ホビーカラー筆塗りでずっとガンプラを塗り続けてきたモデラーが目指すものは“楽しさ”

 水性ホビーカラー筆塗りで多数のガンプラを製作しているセイラマスオのリック・ドムをご紹介。MG リック・ドムのキットには、通常のドムのパーツも一部入っており、リック・ドムの製作においては使用しないこれらのパーツを活用してフルディテールアップ。通称“マスオディテール”と呼ばれている、彼のオリジナルディテールてんこ盛りのドムに仕上がった。
 塗装も一部成型色を活かしながらも、ほぼすべて筆塗りで塗装して仕上げている。彼の筆塗りのキーワードは「ベタ塗り」。そして、リビングでも快適に塗装できる手軽さ。彼が常に言っている「プラモデルは楽しいが一番」というスタイルを、本記事から感じ取ってもらえたら幸いだ。

セイラマスオ氏の写真

セイラマスオ

 センス抜群のディテール、通称“マスオディテール”と、淡い色合いをモビルスーツに落とし込む筆塗り“マスオ塗り”で、多くの読者から人気を集めるスーパーモデラー。リビングモデラーというライフスタイルも、多くのモデラーを魅了している。


マスオ塗りの極意は「塗り潰す」ことにあり!フラットな塗面を目指すぞ

ドムの塗装過程の画像 その1

 マスオ塗りのポイントはしっかりと塗り潰すこと。清水圭のドムのように、下地を透かして重厚感を出す方向性とはまったく異なっている。全体をフラットに塗って仕上げてみたいというモデラーの指標となる塗り方だ。


主に使用するもの

100円ショップの筆!

筆の画像
▲ セイラマスオは100円ショップで「これは使えそうだ!」と思える筆をしっかりと選んで購入し、使用している。詳細は別記事に掲載
記事はこちら

梅皿

梅皿の画像
▲ パレットは梅皿を使用。撹拌棒(某大手ハンバーガーショップのプラ製マドラー)に付いた塗料がなくなるまで筆で擦って、無駄なく使う

混色もする!

使用塗料の画像
▲ セイラマスオは、自分好みの色を作るのも大好き。本作例のダークグレー部分は、「水性ホビーカラー HJ アッシュパープル」「ネイビーブルー」「ブラック」を混色したものを使用している

グローホワイト

グローホワイトの画像
▲ セイラマスオプロデュースで誕生した水性ホビーカラーとのコラボカラー「水性ホビーカラー HJ」。もちろんセイラマスオも愛用している。アクセントカラーとなっている白は、グローホワイトを使用

ウォームグレー

ウォームグレーの画像
▲ セイラマスオは、関節を暖色系で塗ることが多い。それに最適な色が「水性ホビーカラー HJ ウォームグレー」。関節や増加したパネルなどに使用している

明灰白色(1)(旧パッケージ)

明白色(1)の画像
▲ ライトグレーとしてお気に入りなのが、旧パッケージの明灰白色。当時買ってから、まだ使い切ってないのでこのままということ

プロトタイプオレンジ

プロトタイプオレンジの画像
▲ 水性ホビーカラーのオレンジ系では抜群の発色の良さを誇る「水性ホビーカラー HJ プロトタイプオレンジ」。胸部の黄色に使用している

筆塗り前に!
セイラマスオといえば、“マスオディテール”だね!

 筆塗りのポイントをご紹介する前に、まずは各部に追加された“マスオディテール”をご堪能いただきたい。カッターで彫り込まれたスジ彫り、MGリック・ドムにセットされているドムの余剰パーツをカットして貼り付けた増加パーツ、そしてセイラマスオが監修した「HJモデラーズパーツ ディテールプレート」を各所に接着してデコレートしたことで、非常に情報量の多いリック・ドムに仕上がっている。
 さて、こうしたディテールアップにともない、塗り分け箇所が増えるのも事実。しかし筆塗りであれば、マスキングなしで完成まで進められる。ミキシングモデラーに“マスオ塗り”をオススメする最大の理由は、まさにそこにある。

塗装前の状態

塗装前のドムの正面画像
塗装前のドムの背面画像
塗装前のドムのアップ画像
塗装前のドムのアップの画像 その1
塗装前のドムのアップ画像 その2

関節パーツをカット

ディテールアップ過程の画像 その1
▲ エッチングソーを使って、余剰パーツをカット。エッチングソーは切り口がきれいなうえ、切り幅も最小限に抑えられる

さらにバーニアを増加

ディテールアップ過程の画像 その2
▲ 宇宙用のリック・ドムをさらに強化した姿ということで、バーニアを増加! 余剰パーツをリアスカートの形状に合わせてカットし、接着剤で接着している

パーツの2段重ね!

ディテールアップ過程の画像 その3
▲ 肩と鎖骨部分に同位置の余剰パーツを2段重ねにすることで頭部の埋まり感と怒り肩&大型化を実現

ドムの腕部が!

ディテールアップ過程の画像 その4
▲ ドムの余剰パーツの前腕パーツでふくらはぎをディテールアップ! グレーのプレートは「HJモデラーズパーツ ディテールプレート」

[次のページ]「マスオ塗り」スタート! >

Ⓒ創通・サンライズ

1 2
この記事が気に入ったらシェアしてください!

セイラマスオ

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2025年9月号

ご購入はこちら

セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記 in UNIVERSAL CENTURY

ご購入はこちら

セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー