HOME記事その他オリジナルSFメカ「オーダーキーパー PIPK-N417“クレイラン”」。手は長く関節の増えた準人型なスタイルのメカ、その作品製作をご紹介【MIXINGSCAPE】

オリジナルSFメカ「オーダーキーパー PIPK-N417“クレイラン”」。手は長く関節の増えた準人型なスタイルのメカ、その作品製作をご紹介【MIXINGSCAPE】

2025.03.23

MIXINGSCAPE/NSTシステムズ製オーダーキーパーPIPK-N417“クレイラン”【スクラッチビルド 1/6】●大森記詩 月刊ホビージャパン2025年4月号(2月25日発売)

大森記詩「NSTシステムズ製-オーダーキーパー-PIPK-N417“クレイラン”」

MIXINGSCAPE No.015

 彫刻家でありモデラーでもある大森記詩が「ミキシング/キットバッシング」の手法で作り上げたオリジナルSFメカを、その製作プロセスとともにお届けする連載企画MIXINGSCAPE。今回も多種多様な形状のパーツから生まれる新たなフォルムの数々をお楽しみいただきたい。


大森記詩「NSTシステムズ製-オーダーキーパー-PIPK-N417“クレイラン”」全体
大森記詩「NSTシステムズ製-オーダーキーパー-PIPK-N417“クレイラン”」背面

 中立体制を堅持することで一大経済圏の中核を担い、コントーラとセントラルの両陣営にも隠然たる影響力を有していたロッセンファイローであったが、拡大する両陣営の抗争、その渦中で暗闘するさまざまな勢力に対抗するべく、治安権限を一元化した軍警組織“ニヒター”を創設した。
 “クレイラン”は、同組織の直轄機関として運用機体や装備全般を担ったNSTシステムズが開発製造したヒューマンスケールマシン(HSM)である。本機の開発には、非正規戦闘で回収されたコントーラの機体残骸からリバースエンジニアリングした技術と、これを独自に発展させたものが多く用いられた。その大柄かつ特徴的なフォルムは、治安維持任務や対人戦闘において対峙する者に与える心理的影響、抑止効果も考慮して設計されている。本機はHSMにおいて、主要な四肢に人工筋肉で形成された腕部と瞬発力に富んだ脚部を採用した最初の機体となった。機体の汎用性も強化されており、武装面では携行火器だけでなく、任務に応じた重火器や複合兵装を腕部のハードポイントにマウントして使用することが可能で、兵装と各種機器を装備した状態でも従来機より高い運動性能を発揮している。クレイランをはじめとしたニヒター/NSTモデルの機体は、内外からオーダーキーパー(秩序の番人)と呼ばれ、人工筋肉を主体とする第2世代HSMの先駆けとなった。

大森記詩「NSTシステムズ製-オーダーキーパー-PIPK-N417“クレイラン”」上半身アップ
大森記詩「NSTシステムズ製-オーダーキーパー-PIPK-N417“クレイラン”」武装アップ

大森記詩「NSTシステムズ製-オーダーキーパー-PIPK-N417“クレイラン”」制作過程
▲再びの1/16人型! なのですが、手は長く関節の増えた瞬発力のありそうな脚部といった準人型な方向性にしました。今回はこの四肢の大部分がカバーされたスタイルを想定していきます。ついついカバーの皺などを造形する際に、中に詰まっているはずの量感よりも皺の谷を深くしてしまいがちなので、芯棒はこれを見越して太めにしておきました
大森記詩「NSTシステムズ製-オーダーキーパー-PIPK-N417“クレイラン”」制作過程2
▲戦車砲塔裏面にホイールを合わせた首の基部は潜水服や宇宙服をイメージしつつ、首は関節の機構が異なっているという想定で、今回はあえてカバーしない仕様です。交換が容易そうな接続部にしておくと、頭部バリエーションがいろいろありそうだなとお約束の妄想が捗りますよね。タミヤの90式マインローラのアームで胸部から肩方向へと斜めのラインでつながるようにしつつ、V字ラインの間にキャラクターモデルの関節を使ったシーカー調のボディカメラをつけました。これで万が一頭部がダメになっても安心です
大森記詩「NSTシステムズ製-オーダーキーパー-PIPK-N417“クレイラン”」制作過程3
▲腕部にも兵装やオプションが取り付けられそうなポイントを設けますが、こういうところには航空機のコクピット部の裏側モールドが良い感じにマッチします
大森記詩「NSTシステムズ製-オーダーキーパー-PIPK-N417“クレイラン”」制作過程4
▲頭部は扁平なものにしていますが、まとまりすぎてしまうので正面~上からでシルエットの印象が大きく変わるようにしてみました
大森記詩「NSTシステムズ製-オーダーキーパー-PIPK-N417“クレイラン”」制作過程5
▲ちょうどよくパーツに丸い段落ちのモールドが入っていたので、すり鉢状に深くして塗装終盤にスチール球を入れ、複眼仕様にします
大森記詩「NSTシステムズ製-オーダーキーパー-PIPK-N417“クレイラン”」制作過程6
▲右腕の武装のディテールが強いので、デカールは左腕側にまとめてバランスをとっています。英数字はイタレリのC-119C、サイのマークはタミヤのブリュースターバッファローから拝借しました
大森記詩「NSTシステムズ製-オーダーキーパー-PIPK-N417“クレイラン”」制作過程7
▲パテ部分がまた良いマダラ具合になったので、四肢はこれをなぞって緑の迷彩にしています。ソフトスキンに迷彩のウネウネを重ね、メカな部分との素材感のコントラストを強くしてみました。こうして迷彩が入ってはいるのですが、作りながら考えていたのは純軍事用だけでなく警察的なお仕事も兼務していそうなイメージだったので、各所の黄橙色は某メトロポリタンポリスのマスコット(どちらかというと着ぐるみの色味)からです。いかにもですが、ふと現実の街頭にこういった機体が立っている光景を特撮で見てみたいと思ったのでした
大森記詩「NSTシステムズ製-オーダーキーパー-PIPK-N417“クレイラン”」

1/16スケール スクラッチビルド

NSTシステムズ製 オーダーキーパー PIPK-N417“クレイラン”

製作・文/大森記詩

全高38cm×全福25cm×奥行13cm


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