ゴジラの骨格プラモデルで博物館ディオラマを製作!“情景王”山田卓司によるダイナミックな「ゴジラミュージアム」【BANDAI SPIRITS】
2025.03.17GODZILLA MUSEUM【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2025年4月号(2月25日発売)
BANDAI SPIRITSゴジラプラモデルを骨格仕様で博物館ディオラマに仕立てる
『ゴジラxコング 新たなる帝国』より、ゴジラがダイナミックなポージングの骨格再現ディスプレイモデルでプラキット化された。バンダイ ホビー事業部(現BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン)としては1980年代の特撮コレクション版以来、約40年ぶりの新作ゴジラプラモデルとなる。作例は情景王・山田卓司が担当。まずはキットの売りのひとつである骨格モデルとして製作。博物館に展示されたイメージのディオラマとして完成させている。
有機的かつ高密度な外皮、細密に彫刻された骨格と2種類の形態が楽しめ、それぞれ単体のモデルとしてディスプレイできるうえに、骨格を体内に収めることも可能という遊び心満点のキットです。
月刊ホビージャパンでは骨格のみを使って作品を作ってみました。キットはパズルのように細かく分割されていますから、パーツナンバーに注意しながら組み立てます。特に背びれは左右、上下の別に気を付けましょう。合わせ目は特に気になりませんが、頭蓋骨だけはパテで処理しておきました。可動部こそないものの、躍動感溢れるゴジラの造形はいつまで眺めていても飽きません。
骨格単体だとすぐに思い付くのは博物館に飾られている姿なので、塗装は化石の骨格標本をイメージしながら薄茶色で仕上げました。『ゴジラ×コング 新たなる帝国』のゴジラの設定身長は120m。そこから逆算すると、このキットは1/700スケールほどとなります。現実世界で高さ120mのゴジラの骨格を展示できるような広い空間を備えた施設は存在していないので、ここは必死に想像するしかありません。2024年訪れたシカゴ自然史博物館の正面ホールに巨大なブラキオサウルスの骨格標本が展示されていたことを思い出しながら、周囲に回廊を備えた建築物を想定しました。
プラ板とプラ棒、プラ材を組み合わせて回廊部を作り、天蓋と床は半透明の乳半のアクリル板を使いました。ゴジラ本体の展示スペースは2mm厚、直径180mmのアクリル円盤を裏から黒く塗装。尾と足には1.5mm径の洋白線で支え棒を追加しています。アクリル円盤の中心がちょうど尾の支えポイントと同じだったので、床下まで支え棒を貫通させ、ゴジラ骨格が展示スペースごと回転できるようにしました。ここまで巨大な骨格だと、現実には尾や背骨に沿って補強材が増設されていると思われますが、そこはキットの素性を存分に眺められるように割愛しています。
1/700ともなると使える小物はほとんどなく、今回の設定だと艦船用に販売されているエッチング製の人形しかないのですね。とりあえずハンダを盛って厚みを増して一般人らしい色合いで塗装。うっかり建物を先に仕上げてしまったので中に手が入らず、人形のレイアウトは手こずってしまいました。
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BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット ゴジラ(2024) from「ゴジラxコング 新たなる帝国」使用
GODZILLA MUSEUM
ディオラマ製作・文/山田卓司
ゴジラ(2024) from「ゴジラxコング 新たなる帝国」
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●7480円、発売中●約17.5cm●プラキット
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山田卓司(ヤマダタクジ)
月刊ホビージャパンを代表するレジェンドディオラマビルダー、情景王。キャラクターからAFVまでさまざまなジャンルを手がける。