HOME記事キャラクターモデル待望のレッドショルダーカスタムが登場!ウェーブ「1/24スコープドッグ レッドショルダーカスタム」をカラーモジュレーション&シリコーンバリアー塗装し、ウェザリングで仕上げ【装甲騎兵ボトムズ】

待望のレッドショルダーカスタムが登場!ウェーブ「1/24スコープドッグ レッドショルダーカスタム」をカラーモジュレーション&シリコーンバリアー塗装し、ウェザリングで仕上げ【装甲騎兵ボトムズ】

2025.01.13

ATM-09-RSC スコープドッグ レッドショルダーカスタム【ウェーブ 1/24】 月刊ホビージャパン2025年2月号(12月24日発売)

カラーモジュレーション&シリコーンバリアー塗装で立体感を強調する

 2023年末にリリースされ、往年のファンから絶賛されたウェーブ1/24スコープドッグに、待望のレッドショルダーカスタムが登場。ノーマルスコープドッグのパーツ構成から、早期のリリースを期待していたファンも多かったと思うが、それから1年ぶりという満を持しての商品化となる。キットは各種武装を新規造形で再現。赤い左肩アーマーも新規に成型色で再現されるなど抜かりのない仕様となっている。作例はHJ最低野郎のひとり、更井廣志が担当。自身が得意とするカラーモジュレーションやシリコーンバリアーを駆使したハードウェザリングで傑作キットを彩っている。

▲TV第10話「レッド・ショルダー」に登場。本来のレッドショルダー隊の乗機ではなく、治安警察と戦うためにキリコがジャンクパーツなどを用いて改造したもの。肩は本来のレッドショルダー隊の右肩ではなく、バニラが誤って左肩を、しかも鮮やかな赤色で塗ってしまった

【カラーリングデータ】

グリーン=AT-01 グリーン
ライトグリーン=AT-02 ライトグリーン
ブルーグレー=AT-03 ブルーグレー
パープルグレー=AT-04 パープルグレー
オレンジ=AT-13 オレンジ
カメラモジュール=ライトガンメタル、内部はシルバー
レンズ=Cグリーン+Cブルー、Cレッド
赤=サーフェイサーエヴォパステルピンク→エヴァレッド
埃表現のグレー=Mr.ウェザリングカラーマルチグレー
煤汚れ=フラットブラックやタミヤウェザリングマスター・スス
足首内側円筒状パーツ周り=ガイアカラーエナメル オイルでグリース表現
足首裏=ガンメタル→Mr.ウェザリングカラーグランドブラウン、一部シルバーでドライブラシ
昇降用手摺など=Mr.ウェザリングカラーラストオレンジ

▲頭部はアンテナを削り込みでシャープ化。ターレットレンズは底面にシルバーを塗り、レンズはクリアーカラーを塗装している
▲コックピット内部はクリーン仕上げ。キリコフィギュア、内部も丁寧に塗り分けている
▲各種武装を装備しながらでも降着ポーズはもちろん再現可能
▲上腕のリベットモールドを切り飛ばし、0.4mmの穴を開けて凹モールドに変更。ハンドは付け根の丸モールドをR・リベット3mmに置き換え、より立体的に正円になるようにした。アームパンチ展開時に見えるシリンダーはシルバーで塗り分けている
▲脚部は本体より派手めにウェザリング。弾痕は0.8mmドリルで少し穴を開ける→流し込み接着剤を塗布→爪楊枝の先でグリグリする→穴の周囲が盛り上がると完成。塗装はタミヤウェザリングマスターのススを綿棒で擦り付け、盛り上がった部分をタミヤエナメルクロームシルバー+フラットシルバーで筆塗りしている

▲ロケット弾ポッドは、ロケット弾後端を加工したディテールアップパーツに置き換え、2発発射した状態とした

▲左脇のガトリングガンは1.7mmドリルで砲口を開口。右脇の2連SMMランチャーもミサイル後端をディテールアップパーツに置き換えている

▲ヘビィマシンガンは照準装置内部にハイキューパーツのブイシードームを貼って、きらりと光るアクセントとした
▲足のターンピックはもちろん展開可能。作例ではライトガンメタルで塗り分けている
▲シリコーンバリアーコート、カラーモジュレーションによる基本塗装→エアブラシによるウェザリングを施したパーツ群。このあとMr.ウェザリングカラーや同フィルタ・リキッドを使ったウェザリングを行い完成となった

■はじめに
 あらたな伝説を生み出しているウェーブ1/24スコープドッグ。その最新のバリエーションキット「レッドショルダーカスタム」を使用しての作例です。塗装はカラーモジュレーション技法により光と影を演出し、立体感・巨大感を強調させました。また塗装剥げはシリコーンバリアーを使用して物理的に剥がし、リアル感のあるものとしています。
 作例は治安警察との戦闘中のシーンをイメージし、改造前(AT格納庫保管状態)の汚れにあらたなダメージ表現(主に弾痕)やスス汚れ等を付加しました。治安警察を相手に鬼神のような戦闘をする機体を再現するべく、リアル感のある塗装やウェザリング表現に注力しています。

■改造・加工箇所
 頭部はアンテナのシャープ化を行いました。後部確認センサーにはメタリックシールを貼りました。
 腕は上腕のリベットモールドを切り飛ばし、0.4mmの穴を開け、ハンドは付け根の丸モールドをR・リベット3mmに置き換えました。銃持ち手はやや不自然に見える部分を整形しました。
 ヘビィマシンガンは、照準装置内部にハイキューパーツのブイシードームを貼りました。砲口の穴を深く彫り直し。ガトリングガンは1.7mmドリルで砲口を開口。ロケット弾ポッドはロケット弾後端をディテールアップパーツを加工したもので再現。また2発発射した状態としました。2連SMMランチャーはミサイル後端をディテールアップパーツを加工したもので再現しています。

■塗装手順
 サーフェイサー→下地色(本体はダークブラウンメタリック、武器・ミッションパックはライトガンメタル)→シリコーンバリアー→本塗装(各色明暗を作りグラデーション塗装)。本塗装後、Mr.ウェザリングカラー各種でウォッシング→ピンウォッシュ→ラッカー塗料クリアー系でシャドーおよびハイライト吹き→デカール貼り→ヤスリやデザインナイフ等でチッピング→Mr.ウェザリングカラーフィルタ・リキッドでフィルタリング→リベット等凸部を明色で筆塗りなど。機体のナンバーはハッチと甲アーマーとであえて違うものにしています。

ウェーブ 1/24スケール プラスチックキット

ATM-09-RSC スコープドッグ レッドショルダーカスタム

製作・文/更井廣志

スコープドッグ レッドショルダーカスタム
●発売元/ウェーブ●14080円、12月予定●1/24、約17.5cm(9連ロケット弾ポッド含む)●プラキット

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ⓒサンライズ

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更井廣志(サライヒロシ)

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