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ウェーブ1/24スコープドッグをスクラッチでレッドショルダーカスタムに改造!『装甲騎兵ボトムズ』【サンライズ特集2024】

2024.04.11

スコープドッグ レッドショルダーカスタム【ウェーブ 1/24】 月刊ホビージャパン2024年5月号(3月25日発売)

新生ウェーブ1/24スコープドッグをレッドショルダーカスタムに改造

 1983年、高橋良輔監督作品『装甲騎兵ボトムズ』より、スコープドッグ レッドショルダーカスタムをお届けする。この機体はレッドショルダー隊の乗機ではなく、キリコが治安警察と戦うために自らジャンクパーツなどをかき集め改造。それにバニラが勘違いして本来の右肩ではなく左肩を赤く塗ってしまったものだ。キットは2023年末にリリースされ好評を得ているウェーブ1/24キットを使用。これにRSC用の武装を3Dモデリングによるスクラッチで追加している。

装甲騎兵ボトムズ

□1983年4月1日〜1984年3月23日□テレビ東京系□メカニカルデザイン/大河原邦男

 ギルガメスとバララントという、アストラギウス銀河を二分する大国の対立は百年戦争を巻き起こした。大戦末期、メルキア軍の兵士キリコ・キュービィーは不可解な作戦で、謎の女性との運命的な出会いを果たす。後にキリコが「フィアナ」と名付けた謎の女性は軍の最高機密「パーフェクトソルジャー」。ウドで再会したふたりはお互い惹かれ合うも、再会と別れを繰り返す。硝煙と鉄の匂いを感じさせる“むせる”演出、そしてアーマード・トルーパーという名機の登場により、本作はリアルロボットの金字塔として今も燦然と輝く。

ATM-09-RSC スコープドッグ レッドショルダーカスタム
全高/4.210m
重量/7.213t
▲このレッドショルダーカスタムはTV第10話「レッド・ショルダー」に登場。肩の赤はキリコ曰く「レッドショルダーの赤はこんなに鮮やかではなく血のような赤」。そのため作例も鮮やかな赤で仕上げている。1/24のレッドショルダーカスタムは未発売だが、各所に3mm穴のポリキャップがすでに内蔵されており、いずれ発売されるであろうことが予想される。また、背部フックも旧タカラキットと共通となっており、当時のキットやウェーブの1/24パーツも使用可能となっている
▲スコープドッグの最大のアイデンティティともいえる頭部。ターレットレンズが付いたドーム型の丸い形状は、これまでにないインパクトをファンに与えた。作例はレンズの回転・スライドギミックをオミットし正面で固定している
▲スコープドッグを含むATの移動手段のひとつ、ローラーダッシュを可能とする足裏のローラーと回転・方向転換に使うターンピック。キットはターンピック展開はもちろん、つま先も可動する
▲9連装のショルダー・ロケット弾ポッドは、主に戦車や装甲車両の殲滅を目的としたもので追尾性はない
▲アーム・ソリッドシューターは左腕に装着
▲携行武器としてヘビィマシンガンを装備する

兵装制御用支援コンピューターを搭載したバックパック(ミッションパック)、対人・対戦車用のガトリングガン(バックパックから給弾)、そして2連SMMランチャーを装備

▲各武装はキットにあらかじめ仕込まれている3mm径ポリキャップに差し込む形なので、取り外しも可能

▲3DプリントしたRSC装備。レッドショルダー用装備の出力状態。ロケット/ミサイルは弾体を挿入する形式。マガジンの取っ手も可動するなど遊べる要素も入れてみた

▲レッドショルダー用装備を含めた全身。キットの受けを利用することで整然と取り付けられ、着脱も可能となっている。両脇の武装と腰マガジンのクリアランスはポーズを付けた状態も考慮して調整している。また、頭部アンテナは先端に向けて削り込んでいる

▲肩アーマーと前腕側面は印象を変えてみたく3Dプリントした自作パーツに交換。前腕は各面のテーパーやディテールが異なる。肩アーマーは球っぽさや開口部のラインを変えてみた。また肩アーマーの取り付けはミゾを加工して後ハメ化。これはキットのアーマーでも行える

▲上腕のリベット表現は小型の台形ビットの先端を使い、凹みとしてみた
▲握り拳は成型の都合で埋まったような関節箇所を彫り込み。丸リベットはキットよりも表現を小さめに、ウェーブのI・チップ[丸]の3mm径に変更した
▲肩軸を差し込む箇所の強度を上げる予備的工作。シート部品側面と内壁メカの間にスペーサーを入れている
▲胸前の小スリットは合わせ目消しとともに凹み形状を彫って整えた。底面のプラ板は黒く塗装してから貼る

▲レンズカバーと板面の区切りをクッキリさせるためにスジ彫りを追加している
▲ガトリングの銃身にはライフリングも再現

■敵の血潮で濡れた肩
 主役ロボットといえどもあくまで量産兵器のひとつとして、道具に徹した扱いがなされるのが『装甲騎兵ボトムズ』。スコープドッグに各種武装を満載した「レッドショルダーカスタム」の登場場面はカスタマイズして用いられることの魅力とともに、戦闘で破壊され、時には乗り捨てられもする儚さを見せる名シーンでありました。2023年末に発売されたウェーブ1/24スコープドッグをベースにこれを再現するというのが今回の作例。いずれプラキットでも発売されるでしょうけれども、いち早く作ってしまうのが運命なのです。

■新生スコープドッグ
 40周年に登場したウェーブ1/24スコープドッグ。現代基準の組み立てやすさで降着機構も含めた可動ギミック、内部再現が備わり、長年のユーザーだけでなく新規の人にも取り組みやすい内容といえるでしょう。背面フックは旧タカラ版と共通で装備の流用も可能。胸側面や腕には“3mm径の軸受け”が内包され、いずれ装備されるであろうオプションパーツへの準備もされています。この作例でもそんな“ハードポイント”を活かしてカスタムパーツを取り付けています。レッドショルダーカスタムとなるスコープドッグ本体は素の状態ですが、腰側面のマガジンはヘヴィマシンガン用に変更することになります。作例でもプロポーションやギミック面はそのままとし、細部形状やディテール面でちょっと気になったところ、こうしたらどうかな? といった箇所をいくつかいじってみています。そこは好みでもありますが、詳しくは途中写真を参照のこと。目立つところでは肩アーマーを縁なしで球形感を強調したものとしてみました。フチがないとややアニメよりな印象でしょうか。肩アーマーは取り付けを加工して後ハメ化もしています。このミゾを切ってはめるのはキットのアーマーでも行え、交換も可能になるのでお勧めです。前腕形状もなじみのあるスタイルにしたく、各面のテーパー具合、排莢口の立体感、リベット配置などを変えたものを自作してみました。

■レッドショルダー用装備
 入手できるならば旧タカラ/ウェーブ版レッドショルダーカスタムから流用し、フィッティングさせるという選択がありますが、今回は丸ごと自作。3Dプリントで出力したパーツでの製作としました。月刊ホビージャパン1989年4月号ではプラ材で自作しタカラキットに追加したので、35年後の今回はCADで作るのです。こちらもちっとは進化するのです。でも基本形状はあまり変わっていない(笑)。各部の取り付けは先に説明したハードポイントに合わせますが、注意点としては周辺との干渉。ポーズを付けると両脇の武装と腰のマガジンが干渉しやすいので、腰マガジンはキットパーツのダボよりも数mm低く付くようにしています。各武装は実際のロケットランチャーや機関銃を参考にしつつディテールを追加。ガトリングの銃身にはライフリングを入れています。右肩の9連のショルダー・ロケット弾ポッドは前面イラストの縦長形状ではなく、背面画の正方形スタイルを選択しています。

■塗装
 機体色グリーンはMr.カラーC303+C16、ライトグリーンはC311+C303少量というオールドスタイルで。カメラや銃身はシルバー系、装備品はガイアノーツボトムズカラーでの指定色。ミサイルの赤はCB02、肩の赤はCB02+AT23としています。塗り分け、塗装のしやすいパーツ構成もこの新キットの特徴と実感しました。レンズ部は塗ると収まりがキツイのでフチを少し削ったり、斜めに入れてしまった時に取り出せるよう、受け側中心に予め穴を開けておくとよさそうです。

ウェーブ 1/24スケール プラスチックキット スコープドッグ 使用

ATM-09-RSC スコープドッグ レッドショルダーカスタム

製作・文/野本憲一

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野本憲一(ノモトケンイチ)

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